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小学生の頃から国語が大好きで、その後も、進路には関係なくても選択の国語を取っていたほどです。高校は3年間図書委員、運動部のマネージャーと掛け持ちで文芸部にも在籍していましたが、そちらは文章よりも季刊誌の絵を描いていたかも……。

yuca.さんの投稿から、ちょむらんさんの問いかけを知り、思い出した作品がありました。

『秋の風鈴』 安房 直子

秋の虫の声がしはじめてから風鈴の音を聞くと、必ず思い出すこのお話。

差出人の書いていない葉書が届いて、か細い字で「お願いだから風鈴をしまってください」と書いてあり、それが何通も届きます。

それで、風鈴をしまうと──その後に起こる出来事に「なるほど!」と思うのでした。そんなに教訓めいてもいないのですが、このお話をきっかけに、風鈴の音を聞くと思い出す花があるのは確かです。

どうしてももう一度読みたくて、でもタイトルが思い出せずに検索した結果、こちらに入っていました。他のお話も素敵でした。

恐らく、その流れで読んだのがこのお話。

『ハンカチの上の花畑』 安房 直子

壺から出てきた小人の家族が、ハンカチの上で菊を育てて、それはそれは美味しい菊酒を作ります。人というのは欲深いもので、もっと沢山欲しいと思ってしまうのですよね。
「約束を破っちゃダメだってば……」
と、子供ながらにハラハラしながら読み進めたのを覚えています。

懐かしくなって、今朝の電車の中で読みました。
自分の今の生活だって、誰か大きな人が見下ろしていて、青空の色も、夕焼けの色も、その人のセーターかもしれません。
約束を守って、つつましく暮らしていれば、きっと大丈夫……かな?

もう一つ、私は小さい頃から「○○になりたい」というものがなかったのですが、この本をきっかけに「文章を書く人になりたい」と思うようになったのを覚えています。そういう意味でも大事な一冊です。

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