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「苺あるかな」と八百屋に行くと、とちおとめ大放出中でした。サイズがまちまちでしたがどれも同じ値段とのこと、大きめを1パック、小粒を1パック買いました。

この八百屋は都心にしては安いのですが、恐らくこのような無選別だからかと思います。曲がったキュウリばかりの時もあります。もちろん、綺麗に並んだ苺もある時はあります。

ジャムにしかならなさそうな「ジャム用」の苺と違って、そこはとちおとめ。しっかり甘酸っぱいので安心です。

最近とても忙しく、そういう時は部屋もカオスになりがちです。それはそうですよね、フルタイムで仕事して、カウンセリングの上位資格の勉強をして、キャリコンの更新講習も受けて、ジュエりんごもやって。

それでは心の余裕を求めて……。

手間はそれほどかかりません。洗ってヘタを取って水気を取って、砂糖を振って放置。あとはくつくつと弱火で煮るだけです。

もうね、こんな量なので瓶の煮沸もしません。すぐ食べ切ってしまいますから。苺が甘いので砂糖は控え目、国産レモンをたっぷり絞りました。

煮ている間に漂う、甘~い香りはアロマテラピー。
少しゆるめに仕上げたので、フルーツソースとして使うも良し。
パンに乗せたら思いのほか赤くて、まだフレッシュな良い香りもして、苺の甘さが生きています。

小さな幸せどころか、たいそう幸せ。
こんなちょっとした手間で美味しいものが出来ることを、タイムパフォーマンスが良いと言うのでは?お安い苺が更に美味しくなるのを、コストパフォーマンスが良いと言うのでは?

買った翌日も同じ八百屋に行ったので、ジャムにしたと話すと、
「あー、他にもそういうお客さん、いたよ~」
皆さん考えることは同じみたいで。

翌日はまた別の(もう少し高い)苺が綺麗に並んでいたので、美味しい小粒がたまたま入手できたのは、まさにイチゴ一会だったようです。

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