【映画】17歳の瞳に映る世界
最近、観たい！と思ったのが、この映画と先日の『83歳のやさしいスパイ』でした。昨日は休みだったのでチャンス！
予期せぬ妊娠をした17歳のオータムが、唯一の親友で従姉妹のスカイラーと一緒にNYへ向かう、その数日間の話です。なぜNYかというと、彼女たちの住むペンシルベニアでは中絶手術に親の同意が必要で、NYは必要ないから。
オータムはあまり語らず、スカイラーもあまり聞かず。それでも画面に映るものや周りの会話を通して、人間関係やその土地の雰囲気など察することができるような作りです。だから”17歳の瞳に映る世界"なのですね。
意図的かもしれませんが、出てくる男たちがヒドイ……。特にスカイラーは美人なので、顔に下心と書いてあるようなオトコの多いこと。
原題の"Never Rarely Sometimes Always"というのは、NYで手術を受ける前のカウンセリングで、色々な質問に答えるための選択肢でした。
Never 全くない
Rarely たまに
Sometimes 時々
Always いつも
突っ込んだ質問もあります。オータムが言葉に詰まったり、泣きそうになって答えられなかったりするのを見て、観客も大体背景がわかります。
カウンセラーは答えられなくても「OK、いいのよ」「大丈夫よ」と優しく進めます。
カウンセラーとしては、そうやって状態をきちんと受容する人と、良い言葉で塗り固めて自分の考えを押し付けてくる人といました。
中絶については宗教的なこともあるので難しい問題ではありますが、カウンセラーのあり方としては、まず寄り添ってほしいところです。それも勉強になりました。
オータム役のシドニー・フラニガンはシアーシャ・ローナンみたいな雰囲気の女優さんになるのかな、と思いました。スカイラー役のタリア・ライダーは本当に可愛くて、将来は賢い悪女役が観たいです。
宿も取っていなくてなんとか夜明かしする時、ちょっと気まずくなった二人。オータムが化粧室に行ったらスカイラーが化粧直しをしていて、オータムの目の下にさっとコンシーラーを塗って伸ばしてあげるのです。
「あんなこと言ってごめん」「いいのよ」もなく和解した二人の関係性がいいなと思いました。それから、コンシーラーをさっと塗っただけで全てが解決するような、お肌の若さも。
noteに対談が！
TOHOシネマズの水曜日はレディースデーではなく、TOHOウェンズデイとなったことを知りました。誰でも割引というのは嬉しいですが、100円上乗せしましたね？
TOHOの映画館で観るのが1年以上空いたようで、登録されていたクレジットカード情報などがクリアされていました。そんなことで、最近映画を観ていなかったなぁ、と感じるとは……。
座席は間違いなく1席おきになるよう、座ってはいけない席にシールが貼ってありました。映画館で嫌いなことは隣人に煩わされることなので、映画界には申し訳ないのですが、このまま1席おきがいいなぁと思っています。
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