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目的のない”勉強”をしよう。

会社を辞めたら、勉強欲が湧いてきた。

先日、新卒で入った会社を辞めた。入社3年目。こんなにも早くに、会社を辞めるなんて、1年前の自分には想像もつかなかった。

会社を辞めると決めてから、ストレスで乾ききった私の心は、思いもよらないものを欲しがった。それは、”勉強”である。

勉強は手段だと思っていた学生時代。

思えば、私は小さい頃から勉強ばかりしていた。強制的にやらされていたところもあったが、勉強は案外嫌いではなかった。だからこそ、大学受験は私の人生における唯一の成功体験となったのだろう。

しかし、これまで私にとって勉強は、目的を達するための手段でしかなかった。高校時代は「受験合格」、大学時代は「卒業」を目的とし、それを達成するために勉強した。入試やテストによく出る問いを入念にリサーチして、そこを熱心に勉強し、それ以外の範囲には殆ど手を出さなかった。

一方、今、私が欲している”勉強”に目的はない。興味があるから、学びたい。ただ、それだけだ。勉強したところで、何も生まれないかもしれない。時間の無駄になるかもしれない。それでも、学びたいという気持ちに素直になって、”勉強”してみたい。人生で初めて、そう思った。 

「目的の囚人」から自分を解き放つ

勉強は手段であると考えていた私が、こんな風に思うようになったのは、なぜか。 

それは、社会人になってから「目的思考」に疲れてしまったためだと思う。仕事をする上では、目的を常に考えなければならない。これは正しいし、そうでなければ無駄な仕事ばかりが増え、企業は立ち行かなくなる。

しかし、目的を追い続ける毎日を過ごすうち、私はいつの間にか「目的の囚人」になってしまった。目的を達成することに集中するあまり、私という人間は、何に興味があって、何を面白いと思うのかが、分からなくなってしまったのだ。

そんな自分を解き放ち、想いのままに、新しい世界を知りたい。そんな気持ちが、”勉強”したいという欲求に繋がった。

「知りたい」に素直になって、目的のない”勉強”をする。

目的に囚われず、知りたいことを、自由に学ぶ。それができることが嬉しくて、久しぶりに心が弾むのを感じる。

今まで置き去りにしてきた、「知りたい」は沢山ある。それらを一つ一つ拾い上げて、今日から目的のない”勉強”を始めたいと思う。






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