はなばな(Hana bana)

magnolia fragrance PR/ フリーライター 香りの効果や心理学につい…

はなばな(Hana bana)

magnolia fragrance PR/ フリーライター 香りの効果や心理学について勉強中。グルメ、恋愛、生き方、旅行など、何でも好きなことを書きます。音楽は、back numberが好きです。

最近の記事

辛い経験をする度に、人に優しくなれる

会社を退職した時、私は複雑な思いを抱えていた。その仕事を続けるには精神的に限界がきていたし、やりたいことを実現するために正しい選択をしたと思っている。でも、心のどこかで楽な方に逃げたかっただけなんじゃないかとか、本当はもっと頑張れたんじゃないかとか、ある種の罪悪感のような感情に苦しめられていた。 そんな時、久しぶりに大学時代の友人に会った。私が退職を知らせると驚いた顔を見せたが、すぐに笑顔に戻って「じゃあ今日は退職祝いだね」といいながら乾杯をした。 ビールを少し口に含んだ

    • 「努力」に支配された私の心を解放してくれた言葉

      「自分は頭が良いわけでも、才能があるわけでもないから、人一倍努力しよう」 そう心に決めて、必死で生きてきた。 人生で4度経験した受験でも、青春を犠牲にして、来る日も来る日も勉強した。不合格は、努力が足りなかったことへの罰だと思った。 社会人になっても、少しでも多くの結果を残そうと必死で努力した。 どんなに疲れていても、辛くても、努力しなければならないと思った。我慢しなければならないと思った。 しかし、心と身体が限界に達しようとしていた時、ふと我に返ると、自分がなんの

      • 塔の形の断壁の下で、萌芽した恋

        「危なっかしいな、気を付けろよ」 心配そうに笑いながら、あなたは私の手をとった。 福島県、南会津にある「塔のヘつり」。 白い岩肌と冬枯れの木々が織りなす高い断壁は、想像以上に迫力があった。 パワースポットだという岩のお堂を目指して、断壁へと続く吊り橋を渡り、足場の悪い岩の上を進む。前を歩くあなたの足跡にあわせるように進むけれど、時々歩幅が足りなくて、ジャンプするように飛び移った。 すこし開けた場所についた。エメラルドの川が静かに流れ、水面には川を囲むように聳える山々が綺

        • モテる香りといえばこれ。万人に愛されるおすすめの香水4選

          香水って、たくさん種類がありますよね。 好みの香りを探して、店員さんがシュッと吹きかけてくれるムエット紙で香りを比べてみるけれど、いろんな香りが混ざりあってどれが良いのか分からなくなってしまうことも...。 そこで今回、絶対に失敗しない万人に愛されるモテ香水4選をご紹介します。 ■ ディオール 「ミス・ディオール・ブルーミング・ブーケ」 トップノート:マンダリン、ベルガモット ミドルノート:ピオニー、ローズ、ジャスミン ラストノート:ホワイトムスク 王道のモテ香

        辛い経験をする度に、人に優しくなれる

          拘り抜いてこそ、人の心は動かせる。

          小説が苦手な私が、一気に読破するほど魅了された小説。それが、宮下奈都さんの「羊と鋼の森」である。 第13回本屋大賞に選ばれたこの作品のテーマは、ピアノの調律。調律とは、楽器のメンテナンスとして音程や音色を整える作業のことだ。主人公は、ピアノとは縁のない山奥で育った外村という青年。彼は、高校の体育館で偶然出会ったピアノ調律師・板鳥がつくる音色に憧れ、調律師になる。様々な人との出会いの中で、彼が調律師として一歩一歩成長していく姿を美しい文体で描いた一冊だ。 私がこの小説に強く

          拘り抜いてこそ、人の心は動かせる。

          スタバが10年前より美味しくなった話。

          中高生のころ、いわゆる「カフェ勉」派だった私は、テスト前になると毎日のようにスタバに通っていた。今でも、三軒茶屋駅前にあるスタバの前を通ると、はち切れんばかりに教材を詰めたリュックを背負ってスタバに通いつめた青春の日々を懐かしく思い出す。 受験前の夏休みなんて、朝7時から夜9時ごろまで居座って、終日勉強していた。お店にとっては迷惑な話だろうが、店員さんと仲が良かったこともあり、かろうじて許されていたのだろう。 ホイップたっぷりのフラペチーノを片手に、店内に流れる絶妙に聞き

          スタバが10年前より美味しくなった話。

          心が疲れた時、大切なことを教えてくれた曲。

          「幸せとは」で始まるこの曲は、誰しもが抱える心の葛藤に、優しい答えを与えてくれる。 情熱を持って入社したはずの会社で、理想と現実の狭間で苦しんでいた私。会社の方針に共感も納得もできないまま、残業時間だけが積み重なっていく毎日。心と身体が限界を迎えようとしていた。 そんな時、縋るような気持ちで聴いていたのが、back numberの「瞬き」という曲である。 幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が 繰り返すようなものじゃなく 大切な人に降りかかった 雨に傘をさせることだ 社会に

          心が疲れた時、大切なことを教えてくれた曲。

          コロナ禍で考える、働くことの意味。

          「コロナでお金を使わなくなったし、働く意味って何なんだろう」 外出自粛の影響で、暫く会えていなかった会社の先輩と久しぶりに飲みにいった。先輩は、頭が良くて、作業スピードも早い、いわゆる”仕事ができる人”。社内の信頼も厚く、私にとって1番の憧れだ。 しかし、久しぶりに会った先輩は、少し疲れた顔をしていた。いつもの太陽のような明るいオーラが、その日は影を潜めているようだった。 「久しぶりだね、お疲れさま!」 自粛中の過ごし方など、たわいもない話をしながら、お酒が進む。最近

          コロナ禍で考える、働くことの意味。

          恋ができなくて、悩んでいるあなたへ。

          恋ができない。人を好きになれない。今年25歳になる私が、ずっと抱えてきた悩みです。  中学・高校と女子校に通っていた私が、初めて男性と触れ合ったのは大学に入ってからのこと。 それから今までの間に、数人の方と交際し、大学卒業間際に出会った彼とは、3年もの間、お付き合いをしました。 しかし、私は誰に対しても、恋愛感情を抱くことができませんでした。 というより、これが好きという感情なのか、確信が持てない状態のまま、一緒にいたというのが正しいかもしれません。 これまでお付き

          恋ができなくて、悩んでいるあなたへ。

          人は人である限り、葛藤を抱えている。

          久々に、会社の同期と飲みにいった。彼女とは、仕事の内容は違えど、同じタイミングで悩みを抱えていたことも多く、ふたりで会社のトイレに篭って涙を流したこともあった。同期だからこその妬みとか、やりにくさとか、そんなものを吹き飛ばすくらい、支え合える良き理解者になってくれていた。 久しぶりのお酒だからか、あっという間に酔いがまわり、つい本音が溢れる。普段は人に言えない葛藤や不安も、毎日の積み重ねが人生だとか、幸せは目指すものじゃなく感じるものだとか、そんな小っ恥ずかしい人生観も、お

          人は人である限り、葛藤を抱えている。

          back numberの新曲が、聴けば聴くほど沁みる。

          本日発表された、back numberの新曲「水平線」。どうにもならない悔しさや悲しみにそっと寄り添ってくれる優しい歌詞が、聴けば聴くほど心に沁み渡ります。暖かい気持ちに包まれて、明日への勇気を持たせてくれる素敵な楽曲です。 本作は、コロナ禍で中止となってしまったインターハイを目指していた高校生に向けて、急遽書き下ろされた一曲とのこと。 とにかく歌詞が良いので、ぜひこのリリック・ビデオを視聴いただきたいのですが、その中でも特に私の心に残った歌詞を抜粋してご紹介したいと思

          back numberの新曲が、聴けば聴くほど沁みる。

          蝉の声が奏でる、私だけの特別な夏。

          夏の恋に似つかわしくない程に、灼熱の太陽が降り注ぐお盆の日。蝉が激しく鳴き、汗が頬を伝う。生い茂る木々の緑とかすかに聞こえる風鈴の音を頼りに、人もまばらな寺院を、火照る身体で二人歩いた。 今年の夏は、特別な夏だ。本当の恋をしたあなたと過ごす、初めての夏だから。 雲ひとつない青空が、私たちを包み込む。 「もう少し曇ってくれても良いのにな」 眩しそうに片目を瞑り、滴る汗をぬぐいながら、あなたが呟く。 暑さに耐えきれず、寺院近くにあった喫茶店に駆け込んだ。有名なかき氷が食

          蝉の声が奏でる、私だけの特別な夏。

          あなたが幸せになることが、周りを幸せにする。

          私は、子供の頃から、恵まれた環境で育ってきた。世田谷区のー軒屋に住む、一人っ子。幼稚園から私立に通い、高水準の教育を受け、日本を代表する名門大学を卒業した。人に言わせれば、いわゆる「お嬢様」なのだろう。 しかし、この恵まれた環境に育ったと言う事実が、成長するにつれ、「罪悪感」に変わっていった。私は大した才能も無いのに、運良く恵まれた環境に生まれてしまって、申し訳ない。もっと頭が良くて、正義感が強くて、行動力のある人が、この恵まれた環境に生まれたら、どんなに世界は良くなるだろ

          あなたが幸せになることが、周りを幸せにする。

          目的のない”勉強”をしよう。

          会社を辞めたら、勉強欲が湧いてきた。 先日、新卒で入った会社を辞めた。入社3年目。こんなにも早くに、会社を辞めるなんて、1年前の自分には想像もつかなかった。 会社を辞めると決めてから、ストレスで乾ききった私の心は、思いもよらないものを欲しがった。それは、”勉強”である。 勉強は、手段だと思っていた学生時代。 思えば、私は小さい頃から勉強ばかりしていた。強制的にやらされていたところもあったが、勉強は案外嫌いではなかった。だからこそ、大学受験は私の人生における唯一の成功体

          目的のない”勉強”をしよう。