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ろろこちゃん

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自殺したろろこちゃんの日常を書き留めています ちょとおやすみ 物語と、写真×絵が読めます
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お洋服、着れました

冷やし中華はじめましたみたいな始まり方をしてしまった事を秒速で後悔する
すこし前のお散歩で みつけた小さなブティックのショーウィンドウに飾られていた赤のワンピース 熟れたいちごみたいにぴかぴかしていて着たくて堪らなかった ずっとずっとずっとそのワンピースのことばかり考えていた
強い思いって本当に大事、今日街を歩いている時ふと足元を見たら 赤くぼんやりした何かが足に絡みつい

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ツツジの花の蜜おいしいよね〜〜って無理無理無理無理無理 虫がいたらどうするの? 口に直・虫だよ? もし仮に虫がいなくてもその辺の花吸うってなんだよ絶対汚いよ… 蝶かよ… 我々は人間なんだし 育てるか鑑賞するかに止めよう勝手に口つけられるツツジの事を考えると吐きそ
生まれ変わったら花もいいな、ってかんがえていたこともあったけど勝手に口つけられる可能性の高いツツジより絶対に、誰も、近づか

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誰かが派手に転んでいた 意地悪精神と寄り添いながら存在してるため(生きてるため、って言いそうになっちゃった 感情 思考回路が 生前と変わらず稼働してるから死んだって表現がピンとこない)転んだ場所を見に行った 二十歳ぐらいの男の人たちは派手にすっ転んだらしい青いチェックのシャツ(私はチェック柄を身につける男が嫌いだ)を着た男の人を笑っていた

彼らが遠ざかるのを確認し 階段の一番下にしゃがみ込

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自殺したあの日は お気に入りのワンピースを着た 最期に制服姿なんてダサいと考えていたから家に帰って即・着替えた セーラー服なら物語性があるしかわいいかったと思うけど、私の通う学校はセーラーでもないしシャツにネクタイのギャルちゃんぽい制服でもなくただただダサい制服だった この世の全ての「ダサい」を詰め込んでパンクさせたような制服 中途半端な丸えり、胸元は奇妙な形をした汚い枯葉色のチェック模様のリボン

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お腹が空かない喉も乾かない疲れない眠くない 行動する時に邪魔になる感情が一個もない死んでるからだし、死んだ後で行動する時に邪魔になる感情ないな〜〜ってなったところで意味なし とりあえず私は今日もフラフラお散歩をしてる

しばらくすると 行きたい場所に自由に行ける、ということに気づいた 今まで無意識に頭の中で行きたい場所を思い浮かべながら扉を開けこっちの世界に来ていたから気づいても  あ、そっか

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あの日、ルールを破ってあっちの世界に行った私は、もしかしてこのルールを破ったら地獄行きなのかも知れないと考えていた こちらの世界の戻る事が怖くなってしまったがずっとこんなところに座っていたら大嫌いなクラスメイトに会ってしまうかも知れない(向こうは私を認識できないから会うっていうのは違った 私の目にクラスの奴らが映るかも知れない事が嫌だった)そんな事になったら自殺した意味がない 自分に二,三回言い聞

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赤いポストに寄りかかるような姿勢をとると赤い色が自身の色をぼかしながら入り込む 無駄なく効率的に染められたお手本みたいな色が 肌色に重なるとやる気がなくなったようになる ずっと優等生は、疲れるでしょう それをじっと見るのがすき
赤いポストに人が近づく 私の姿が見えたらどんな顔するかな と考えながらじっと近づいた女の人を見た タイトスカートから長い足が伸びていて羨ましい 堅苦しいスーツに閉じ

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シャッターの降りた入口は何もかもを拒絶してる私っぽくない? 営業時間を過ぎたから降りてるだけなんだろうけどさ〜
シャッターみたいに自分の中見せれないように 無理矢理にでも閉じ込めたらな もう少し長生きしたかも

誰かの急ぎ足 不躾に私の中に入る 誰かの疲れた影 無作法に私と重なる

生きてると誰かの視線が自分をとらえるだけで泣きたかった みんなに会いたくない 知らない人にも会いたくない 人の目

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あなたは本当にあっちに行くのが好きねと呆れたように声を私に投げた 行っても何も出来やしないよ 何も変わらないのに行って虚しくはないの?
そうですねとだけ返した

私は昔から人が呆れるくらい虚しい事をするのが好きだ 雨の降る日、傘から手を出して落ちてくる水を下から叩いて遊んだ 切った爪の先を集めてアクリル絵の具で色を乗せる遊び ほしいお洋服や化粧品の切り抜きを集めてノートに貼る遊び 虚し

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