03.モラハラ夫はめんどくさい男だった

婚活アプリで出会った夫との

具体的なメッセージのやり取りまでは

正直覚えていない。

お互いの仕事のこと

好きなこと

家族のこと

日々の出来事のこと

お互いを知るために

基本的なことを聞いた気がする。

彼は自分の話になると

とても熱くなるタイプだった。

とにかく、話が長い。

とても、とても、長い。

長い話は苦手だ。

長い文章も苦手だ。

途中で読むのがめんどくさくなる。

私はどちらかと言えば

人の話を聞かない

飽きっぽい

ワガママ

そして、

厄介な気まぐれ女だ。

あなたを扱える男は

一握りしかいないよ。

といつも言われる。

自覚はあるので

そんなことを言われても

平気だった。

自分でも自分のことが

正直めんどくさいと思う。

彼は、そんな私が

めんどくさいと思う男だった。

聞いた質問に

長文で返してくる。

聞いてもいないことを

永遠と力説してくる。

自分の話をした後、

感想を求めてくる。

そう、

若干空気が読めない男。

言い方をかえれば

純粋な人だった。

好みのタイプではなかったが

暇だったので

なんとなく彼と連絡を取り続けた。

婚活アプリのメッセージ機能で

1日何回かやりとりを続けた。

１週間、２週間、、、

何度かやりとりを重ねていくうちに

彼とLINEを交換するようになった。

すると、

毎朝メッセージが届くようになった。

「おはよう。今日も仕事頑張ってね！」

「おはよう。今日は雨降るみたいだね。」

「おはよう。満員電車いやだわー。」

こんな感じだったと思う。

そして、

夜もメッセージが来るようになった。

「今日は忙しい一日だったわー。」

「明日から休みだね！どこか行くの？」

「今日は何してたの？」

マメに連絡をくれる男は

嫌いではないが

まだ会ったこともない男から

マメに連絡が来ると

正直気持ち悪い。

きっと、

そう思うのは

私だけじゃないはず。。。

次第に距離をおきたくなった私は

彼からの連絡を

無視するようになった。

実は、同じタイミングで

別の男からデートに誘われて

意気投合してしまったのだ。

後に既婚者だったことが

発覚するが・・・

しばらく不倫関係を続けていたのは

今でも秘密の話だ。

したくて始めた不倫ではないが

心が強く惹かれあってしまうと

よほどのことがない限り

やめられないのが不倫だ。

いわゆる、中毒ってやつだ。

世の中の男女が

不倫をやめられない理由が

よく分かった。

数ヶ月の短い恋愛だったが

とても幸せだった。

でも、

やはり奥さんに悪いと思って

私からフェードアウトした。

何より、

不倫関係を続けてしまうと

私が結婚できないからだ。

もう子供が欲しい年齢だ。

正直焦っていた。

そこで婚活アプリで

出会った彼のことを思い出した。

「僕からの連絡は迷惑ですか？」

彼から弱気なメッセージが届いていた。

とりあえず、

どんな男なのか会ってみなよ！

友達に背中を押してもらい

私からデートにお誘いした。

つづく・・・