教育ライター・高村ミチカさんの記事との出会いが衝撃だったので、勝手に紹介させていただく回
noteを読んでいて、涙が出てきたのは初めての経験でした。
小学校教員を10年続け、適応障害で休職。
退職して、「書くことで世界が変わるきっかけを作る」ことを目指している高村ミチカさんの記事です。
はじめましてでこんなふうに書くのは迷惑かしら?とも思ったのですが、どうしても伝えたくて。
高村ミチカ先生、いや、高村ミチカさん、生きていてくれてありがとう。逃げてくれてありがとう。
軽率に「わかる」なんて言えない。
でもすごく、「わかる」って思ったんです。
うまく言えねぇ
先生たちって、瀬戸際にいる。
心や体がぶっ壊れる状況が、いつでもすぐとなりにあるのが、今の先生たちの働き方だと思う。
そこになにかの「きっかけ」が加わるだけで、私たちは簡単に崩れて、壊れてしまう。
そうして、私の友達も、何人も、心を壊して先生を辞めていった。
私は、「休むならいろいろ引き継いでから休みたいから来週いっぱいは頑張りたい」と伝えた。来週、自分が担当している大きな行事があったのが気がかりだったのだ。
すると、さっきまで優しかった先生が強い口調で
「本当に頑張れるんですか?」
と、聞いてきた。
「このままだとうつ病になりますよ」
いっそう語気が強まった。私は固まってしまった。
「とにかく、今はまだ休めないんです。」
なんで?! 休んで!引き継ぎなんていいじゃない、自分の心と体が大事だよ!
そう思いながら読んでいる私も、大きい行事、持っているクラス、仕事を思った時、同じ立場だったらきっとこう言う。
「とにかく、今はまだ休めないんです」
そういうときの合言葉は、私も含めて、みんなたいてい決まっておんなじ。「大丈夫大丈夫」「まだやれる」「ちょっと疲れてるだけ、休めば大丈夫」
日曜日、寝床につく前、そういえば週案を出していないことに気づき、「月曜日の朝ははやく出よう」と決意した。
駅まで続く坂道は「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせながら、上った。
気づいたら、読みながら涙が流れていた。
週案なんていいんだよ。早く行かなくたって、いいんだよ。7時になんて、行かなくていいんだよ。
そう思う。読み手に立つとわかる。
他人になら言える。
でもきっと「私たち」は、「あれやらないと」「少し遅くまで残ってしあげよう」「朝早く行けば終わる」って言って、「大丈夫大丈夫」って言って、学校に行くんだ。
だから私は、高村先生が最後にこう言えて、ほっとした。「ああ、よかった」「逃げることができて、よかった」って思ったの。
トイレの中で泣きじゃくりながら、学校に電話をかけた。「ごめんなさい」と何度も謝る声は、改札の方まで響いていたかもしれない。でもそんなの気にしている余裕はなかった。
その日もすぐに病院に行った。学校関係の人よりも、つながりのない人の方が気を遣わずに話せた。泣きながら本音をぶちまけた。
「頑張れません。もう限界なんです。」
もちろん、夢だった先生という職を、辞めずに、心も体も健康に、楽しく働けるのならそれが一番の「よかった」なんだろうけれど。「たら」「れば」はたくさん、あるだろうけれど。
誰にも言えないで毎日心を殺して「大丈夫大丈夫」を無理矢理していた人を知っている。
辞めたほうがいい、辞めてほしい、休んでほしいと何度言っても、伝わらなかった人がいる。
高村ミチカさんが、仕事を休んでくれて、先生を辞めてくれて、よかった。生きていてくれて、ありがとう。
「先生」としてのわたし、「わたし」としてのわたし
「子どもたちの前では」私たちは先生、強く、堂々と、指示を出して、指導をして、業務をこなす。
フッと、その緊張感が緩まった瞬間、「先生」じゃなくなった瞬間に、疲れはドッと押し寄せる。
しかしその緩みがあるうちはきっとまだよくて、緩まることなくずっと「緊張」している人、疲れすぎて麻痺してしまっている人が、周りの友人先生にも多い。
かくいう私もその1人、なのだと思う。
限界を迎えるとなにかをキッカケに涙がボロボロ出て止まらないという経験は、一度や二度ではないし、先週もあった。恥ずかしながら。
このままの働き方を続けるのか?
このまま先生を続けるのか?
私の中でもずっとあるテーマのひとつ。
高村さんの記事は、私の思考をグッと深めるトリガーとなってくれました。
先日、「将来のワーママ先生がこれから歩んでいく道を作っていく1人になる!」と心に決めて、魯迅「故郷」のなかの一節を引用した私。
希望とは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。歩く人が多くなればそれが道になるのだ。
高村さん、ヘッダーに高村光太郎「道程」を掲げていて……
僕の前には道はない 僕の後ろに道はできる
こんなところも、通じるものを勝手にキャッチするひとつになりました。(勝手に)
立っている場所は違いますが、それぞれの場所から、先生たちの道標になっていきたいなって、思いました。(勝手に)
そしてこれは完全に余談なのですが
高村さん、私の大学の先輩でした……
たぶん学科も同じかな……?!
今の今までこんな記事ご迷惑かな?!と悩んでいたんですが、これも運命と思って、えいや!とこの記事をアップします😂
みなさんもぜひ、高村さんの記事読んでみてください!!!(勝手に宣伝)
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