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母集団にも分母にも母国語にも、母しかいない

ここ数日、統計学についてのゼミを受けています。

寝かしつけのあとから参加してたので、遅刻したり度々席を外したりしながらだったけど面白い!

なにしろ私は古典文学専攻。

今まで出てきたワードで「それ使った!」と思ったのは、用例分析とコーパスくらいなもんですわ……

どうやら中学高校でも習ってない世代らしいので(習ってないかどうかもあやふや)(教科書で少し教えてもらったような気がしてたけどなんの記憶だろうか)

「参加者のなかで最も知識のない素人」ポジです。

なんも知らん人の、なんも知らんなりのリアクションも意味があるかな?と前向きに解釈して、「しらん」「わからん」「聞いたことある」などと言いながら参加してます。笑

知らないことを知るのは楽しいです。

そんななか、ふと話題に上がっていたのはこんなお話。

「母集団」の説明のときです。

「なんで母なんだろうね」という声がふとあがり

(布団からリビングに行くタイミングだったのでちゃんと聞けなかったけど)

いやそれ私も思ってた……

ということで、少し調べてみました!笑

とはいえ私は統計学には全く明るくなく、手元に文献などもあるわけでもなく、軽い気持ちでググった内容なのでご容赦を

辞書で【母】と調べるとこんなふうな意味が出てくる。

2 物事を生み出す根源
「—なる大地」「必要は発明の—」

② 物事を生み出すもととなるもの、また、人。
※続日本紀‐宝亀五年(774)四月己卯「其摩訶般若波羅蜜者、諸仏之母也」
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五「蓋し窮困は創造の母なり」
(精選版 日本国語大辞典)

うおー!続日本紀にも用例があるやんけ〜!!!!

これだから日国はやめられないよね!!!!ぐぐって精選版とはいえ日国出てくる世の中素晴らしすぎる

そう言われてみたら、分母も、母国も、母国語も、全部「母」。分母にも至っては母の上に乗ってるの「分子」じゃん。なにこれすご。母、すご。

全てのものの根源は「母」と喩えられるんだな……

女性のからだって本当に神秘だよね。何もない(ようにみえる)ところから新しい命生まれるんだもんな……しみじみ

それでふと思ったんですけど。

統計のヨクワカランワードたちは訳語だそう。

母集団のもともとの英語は「population」だったので、母的な要素は元の言葉にはないことになります。

これ、これからの時代に「専門用語の訳語つけようぜ!」ってなったら、「母」って語は使いにくい、使わないようにしようみたいになるのかな?(あるいは、もうなってるのかな?)

今回、最初は「母集団 なぜ母」とか「父集団」とかで調べてたんだけど、その時に

「母集団ってママの集団のこと?」「母集団だけあってずるい、父集団もほしい、父も頑張ってるんだ」みたいなのがまず出てきた。

これ自体はネタツイートみたいなノリだし、私も「え、おもしろ〜」くらいでみてたけど、社会全体でこういう流れあるよね。母子手帳じゃなくて「親子手帳」に名前を変えよう!みたいな話も出ていたり。

母集団も…「親集団」とか…?!

「親国語」とか…?!(これについては「祖国」という言い方もありますね)

今後の母集団の動きから目が離せない…と1人密やかに(全く統計とは関係ない方面で)いろいろ考えてしまいました……🥺

でもまぁ、誰かも言ってたけど、現状では「子を産める」のは女(母)だけですし、「母子手帳」の「母」は辞書の①の用法(女親)って意味だし

父は父で

③ 新しいものの開祖。先駆者。また、偉大な貢献者。「現代物理学の父」

という用法もあり、これはこれでカッコイイな〜!母は母から生まれる根源的な存在だけど、父は何かを作り出す主体なんですねぇ。

そしてここから「母集団」とは言えるけど「父集団」とは言えないというのもわかりますね。

まずい、これ以上深掘りすると戻ってこれなくなりそうなので、ひとまずこのあたりにしておこう。

なお、私が一番「うまい」と思ったのは

「なぜ分数は母子家庭なんですか」に対する回答「割り切れない事情があったのでしょう」

です。

おあとがよろしいようで。

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