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【体験談】みなさんも気を付けて!無意識に我が子を傷つけてしまった一言

 子どもって、大人同士の会話なんてあまり聞いてないだろうなぁと思ったことはありませんか?または大人の会話を理解していないだろうなと思っていませんか?私はまさにそうでした…!そしてそんな未熟な私のせいで、我が子を傷つけてしまったことがあります。今日は体験談から、その後傷つけないためにどうしたのかをご紹介していきたいと思います。私の失敗が、みなさまの参考になれば幸いです。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

本当に無意識の、何気ない一言だった。

 次男が小学校2年生のときの出来事です。スーパーでたまたま、以前近所に住んでいたおばさんに会いました。

「あらーー!久しぶり!大きくなったわね!」
「わぁ!お久しぶりです!お元気でしたか?」

という、なんてことない挨拶から始まり、ほんの少しおしゃべりをしました。次男を横に立たせたままで。

「次男くん、すっごくイケメンで可愛く育ったわねぇ!!」
「いやいや、全然ですよ!笑」

「優しい子になったんじゃないのー?」
「いえいえ、全然そんなことないですよー!あはは。笑」

そんな会話をし、おばさんと別れたあと、次男が小さい声で言いました。

「ねぇママ、僕ってさ、可愛くないの?」
「え?なんで?可愛いよ?」
「あと、優しくない?」
「え?優しいと思うけど…どうしたの?」

「さっき、イケメンで可愛く育ったねって言われても、優しい子だねって言われても、『全然』って言ってたから…」

そのとき、はっとしました。私が何気なく言った言葉で、次男を傷つけてしまっていたんです。まだ『社交辞令』がわからない次男は、その言葉をそのまま受け取ってしまったんです。

ママは僕のこと、可愛いと思ってない。優しい子とも思ってない。

そう受け止めて、傷ついてしまいました。

お買い物を中断して、次男に話をしました。

 普段からたくさん褒めて、たくさん可愛がってきたのにも関わらず、この出来事で『本当はママは自分のことなんて好きじゃないんだ』と思ってしまった次男。今すぐに誤解を解いてあげたくて、一度スーパーから出て外のベンチに座ってお話をしました。
 まずは傷つけてしまったことを、しっかりと謝り、とても可愛いと思っていること・誰とでも仲良くできるとっても優しい子だと思っているということを伝えました。

 そして、『社交辞令』についても説明をしました。
「大人同士がお話するとき、息子さん可愛いですね!イケメンですね!って褒められても、『そうなんですよー!うちの子はとってもイケメンで可愛いんです!!』って言わないんだ。相手の人に遠慮して、『いえいえ、そんなことないですよー』ってお返事することがあるんだよ。本当は、心の中では『そうなんです!世界で一番可愛いんです!』って思っていても、相手の人には言わないんだよ。難しいよね。悲しい思いをさせちゃってごめんね。」と、こんな風に。
次男は「へえ!そうなんだ!」と納得はしてくれましたが、この出来事以降、特に我が子が近くで聞いていたときは、褒めていただいたときに否定をしないようにしようと思いました。

過去に、私も同じ経験があった。

 この出来事があってから、私の母や父も同じようなタイプだったことに気が付きました。そして、自分自身も、社交辞令とはわかっていても傷ついていたことを思い出しました。
 母と母の知り合いの人との会話の中で、知り合いの方が褒めてくれていたときに、母は「とんでもない!うちの子は本当にバカで…」「本当にどうしようもない子で!」と私の目の前で言っていたんです。“バカ”“どうしようもない子”実際はそう思っていなかったとしても、「私のことバカって思っているんだ」「どうしようもない子だと思っているんだ」と悲しい気持ちになったのを覚えています。自分に同じ経験があったはずなのに、それを忘れて、我が子に同じ想いをさせてしまったことに、深く反省をしました。
 また、主人もやはり同じ経験をしていました。主人は今でも「うちの母親は息子下げがひどい」と言っています。小さい頃から周りに、「どうしようもない子で(笑)」と言われていたし、今でも言っていると。思えばお義母さんはいつも私の味方をしてくれ、息子である主人のことを「バカな子だねぇ!」「イヤなことがあったら追い出しちゃっていいよ!」「こんな奴と結婚してくれてありがとうね」なんて言っているのです。嫁の立場としては、お義母さんが味方になって私を大切にしてくれることはとても有難いことなのですが、主人はそんなお義母さんの発言に、幼少時代程ではないにしろ傷つき、悲しい気持ちをしていたのです。

今は、褒めていただいたときには、こんな風にお返事しています。

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 子どもにとって、自分の両親の言葉は誰の言葉よりも心に響きます。だからこそ、軽はずみな発言で傷つけないように気を付けなければいけないと感じました。
 その出来事以降、我が子を褒めていただいたときには、こんな風にお返事をするようにしています。

「イケメンですね!」
「ありがとうございます!中身もイケメンになれるようにがんばります~!笑」

「お家でも優しいんじゃないんですか?」「優しそうな子ですね!」
「優しいんじゃないかなと思います。大人になっても優しい子に育ってほしいですね!」

「足が速くて羨ましい!」
「ありがとうございます!私は運動音痴だったので似なくてよかったです!笑」
「リレーの選手になれるように努力していたみたいです」

 本人の前では、褒めていただいたことを否定しないようにしています。でも、相手の方に対して自慢のような嫌な返しにならないようにも気を付けています!

お話しする相手によっては、短所も付け加えてみたりしています!

 仲のいい子のお母さんだったり、よく会う近所の人だったりと気心知れている人だった場合は、褒められたことに対して肯定しつつも、短所を付け加えるなどしています。例えばこんな風にです。

「イケメンですよね!」
「ありがとうございます!お部屋がもう少しキレイだったらもっとイケメンになれると思うんですけど!笑」

「ほんとにお母さん想いの優しい子ですよね!」
「ありがとうございます!あと忘れ物がもう少し少なくなると100点満点なんですけど!笑」

ちらっと子どもを見ると、「えー!だってさぁー」なんて笑っています。「もう少し頭がいいといいのに」や「もう少しカッコよければ…」という本人自身を否定することを言うのではなく、笑えるような、すぐに直せるような小さい短所にすることがポイントです。

 子どもが悲しい気持ちになることなく、相手の方に対しても嫌な感じになることなく、社交辞令なやり取りを少しずつ学んでもらえればと思っています。

幼稚園児くらい小さい子でも大人の話はしっかり聞いている!

 保育園や幼稚園で勤務していたときも、先生同士や先生と保護者の方など、大人の会話をしっかり聞いているんだなぁと思うことが多々ありました。
 お母さんが先生に何気なく「実は今朝久しぶりにおねしょをしちゃって~!もう年中さんなのに!笑」と言っているのを聞いてお子さんがとても傷ついてしまったり、中には「パパはお酒飲むとママに『誰の金で飯食ってるんだ』って言うんだよ」なんて教えてくれる子も…!!
 赤ちゃんからずっと一緒に過ごしてきた我が子ですが、あっという間に大人の話が理解できるほど成長しているんですよね。

最後に…

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 いかがでしたでしょうか?聞いていない、理解していないだろうと思っていても、子どもは私たちが思うよりずっとしっかりしていて、会話を聞いて理解していることがわかる出来事でした。これから先も、無意識な一言で、大切な我が子を傷つけてしまわないように気を付けていきたいと思っています。
 これから先お子様と接していく中で、参考になれば幸いです。最後まで読んでくださってありがとうございました!


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