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私の事は全否定。応援してくれない夫と離婚まで考えていたのに、時田ひさ子さんの本を見せたら、夫も私と同じHSS型HSPで、誰にも見せない本来の自分を私の前でだけ出せていたのだと気付いた衝撃の日の話。


「全部読んで」と言うときっとめんどくさがるだろうと思ったので「冒頭だけでも」と付け加えた。

いつものように軽く読んで、「どうせ」から始まる文句のひとつやふたつ出てくるんだろうと、私はATフィールド全開で待ち構えていた。



「これ、俺のことが書いてある」


「え?」



……………………………………………


こんにちは。
夫婦歴18年目のはな(@hana_cokoro)です。

いやぁ~、驚いた。
昨日は本当に驚きました。

まさかあの旦那が...、あの正当化しかせず、私の意見はほぼ全否定、夢をあまり持たず、結果論しか口にしないあの旦那が私と同じHSS型HSPだったとは…。



私の過去のnoteを読んでくださっている方は、きっと一緒に驚いてくださったことと思います。いつも応援してくださり、ありがとうございます。


夫婦関係でぶつかってきたことを旦那に内緒でこっそり全世界に公開している18年目の夫婦関係マガジンはこちら。



まず、この「旦那がHSS型HSPだと気づいたきっかけ」をくださったHSP/HSS研究家の時田ひさ子さんに心から感謝いたします。

時田ひさ子さんが「その生きづらさ、かくれ繊細さんかもしれません」をご出版されていなければ、私と夫は一生わかりあえず、離婚していたかもしれません。


それでは、その時の状況をそのままお届けします。


時田ひさ子さんがご出版されていることを知り、購入。

これは、たまたまタイムラインで見たと思います。
タイムラインをいつものように眺めていて、急に飛び込んできた時田さんのツイート。


「へぇ~!あの時田さん、本出したんだーー」


私は2020年9月に時田さんのブログを知り、メルマガも愛読しています。HSS型HSPさんに特化した書き方をしている時田さんの文章は、「わかるっ!!」「それそれ!!」と読んでいて何度も笑顔になれました。


そして、その2日後に購入。


この「買った本」がきっかけになるとは…。



「かくれ繊細さん」を旦那に見せたら「これ俺やん」と。

時田ひさ子さんの「かくれ繊細さん」を購入し、帰宅。
その夜は、GotoEatのチケットがあったこともあり、私と夫と息子の3人で回転寿司を食べにいくことになりました。
私は買った本はカバンの中に入れて持ち歩く癖があるので、今日もたまたま「かくれ繊細さん」は私のカバンの中にかくれていました。(かくれ繊細さんだけに)

いつものように食事をし、最近私を理解し始めた夫により私を理解してもらおうと「かくれ繊細さん」を見せてみました。


「本読むの好きだったりするー?この本の冒頭だけ読んでみてー。私のことが書いてある…」


いつも漫画を超高速で読む夫。「全部読んで」と言うときっとめんどくさがるだろうと思ったので「冒頭だけでも」と付け加えた。
いつものように軽く読んで、文句のひとつやふたつ出てくるんだろうと、こちらとしてはATフィールド全開で待ち構えていた。


思った以上にじっくり読む夫…。


冒頭を読むのに1分ほど時間をかけていたと思う。


珍しくじっくり読んでくれてる。「ほんと、離婚騒動があってから私を理解してくれようとしてくれてるんだなぁ…」とニマニマしながら微笑ましく夫を眺めていたら


「これ、俺やん。」


と。


「ん?」



「え、なんかおっしゃいました?」
狐に包まれた..という表現をするなら今がチャンスみたいな顔で夫を二度見すると


「これ、俺のことが書いてある」

そう続ける夫。

「はなちゃんのことじゃなくて、俺や。」


いやいやいやいや、え?どこが?え?ちょっと待って、えぇーーー!!
そう言いながら本を取り上げ、事情聴取を始めた。


本当に「かくれ繊細さん」なのかを確かめる事情聴取


●尋問1「大胆なのに繊細?」→うん。

●尋問2「外交的でテンション高いのに、ちょっとした発言でクヨクヨ一人反省会?」→うん。

●尋問3「一人になるとどっと疲れて表情がなくなる?」→うん、車の中とかそやな。

尋問4「BBQや親睦会は企画するのに、日程が近づいてくるとプレッシャーに押しつぶされそうになる?…これは違うかー。企画なんて立てないもんね?」→「いや、俺会社では飲み会大臣やで。」

なんや飲み会大臣て。


「会社は仕事やから行くけど、学生のときは直前になって嫌になって、嫌で嫌で嫌すぎてその究極型がドタキャンやった。」なるほど。

旦那の学生時代の友達は、旦那のことをドタキャンが当たり前と思ってる。
飲み会の時間に90分遅れでやってきても、「おぉーー!来た!!」と思って喜んで迎えてくれる優しい友人ばかりだ。


●尋問4「アイディアマンでのめり込んだらやめられない?いや、これも違うかぁ」→と言うより、俺前から言ってるけど、そんな枠に当てはまる人間じゃないんやって。

そう、旦那は過去に何度もそんなことを言ったことがある。


ロンドンブーツの淳さんがHSPだと話したときも、「そうやって枠に当てはめてマスコミや心理学者の思うつぼなんや」などと言っていた。

占いも「結局全員どれかには当てはまるように計算されているもの」とか、屁理屈と言うか私からすると、ねじ曲がった悲しい考え方をする人だ。(でもこの考え方は後に旦那の父親の教育によるものだと判明する)

ナカモトフウフのADHDのYouTube動画を見たとき、旦那の動画やと思って旦那に見せたときも、「確かに似てるけど、そんな枠には当てはめないで」と言っていた。当時はただの頑固者なのだと思っていた。


そして、今回も「枠」の話を始めたので、よくよく聞いてみると「俺はHSS型HSPかもしれないし、ADHDかもしれない。内向型かもしれないし外向型かもしれない。ひとつの枠で納まるほど単純な構造ではない。むしろ、俺から見たらはなちゃんのほうが単純。」

なんですと…?

この複雑で繊細な私よりも貴方のほうが複雑なのか?そう思っていると逆に旦那から尋問がはじまった。



自分の中に10人の「俺」がいる旦那


旦那尋問1.じゃぁ、はなちゃんはよく自分の中に複数の人がいるって言ってたけど何人いてる?

回答:え…3人くらいかな。元気な自分と落ち込む自分と仕事モードな自分…。


「やろ?俺は10人くらいいてる(どや顔)」

なんの勝負やねん。


「俺がよく「会議に出しとくわ」っていうのは、本当に俺の中で会議が行われてて(我が家では私が何か欲しいとかどこか行きたいとか希望を伝えると旦那の中で会議が行われるシステムとなっている)、[自分勝手な俺][はなちゃんの気持ちも考えてあげなよって責める俺][めんどくさいと思う俺]と、[金銭面を考える俺]と...いろんな「俺」が会議してる。」

(いや、5人やないか。)


なるほど。確かに昔から私の希望を伝えるとよく「会議に出しとくわ」って返事が返ってくる。そしてその会議はいつも長い。3日後くらいに、私から「この前のやつなんやけど…」と聞いてやっと「会議の結果」を発表される。きっとめんどくさいと思う俺が主導権を握っているのだろう。



自己分析のプロ

そして、話を聞いていく上でわかったことは、彼はきっと頭の中で相当考えている。しかも20年以上も。

中学生の頃までは、親の熱心な教育によりお利口な優等生君で生きてきたそうだ。中学のある時、今までの過保護教育に初めて親に反発し家出を繰り返し、やんちゃ仲間と過ごすようになり、そこから「自分」について考えるようになったのだ。

20年以上も自分のことを自分で考えている彼は、自己分析のプロかもしれない。

私はどちらかというとモヤモヤしたら人に話したり書いたりして自分の外に出すことで悩みを解決していくほうだ。自己解決はあまりなかったように思う。でも、過去の私は人に話して悩みを解決できたことも、あまりなかったように思う。当時の私の周りには私を心底理解してくれる人がいなかったのだと思うし、それ以前に自分で自分のことを理解できていないから、他人に自分のことを伝えるのが難しかったのだと思う。

その点、旦那は自分で自分を理解している
自分で自分を理解している上に、他者のことを理解する力もある。


社会での旦那と家の旦那

旦那にとって「理解」と「共感」は別のもので、「自分は共感していなくても、相手が共感して欲しそうだったら共感する」んだそう。それほど、相手の気持ちを理解できてしまう繊細さを持っている。自分の意思を捻じ曲げてでも、相手に合わせて相手を喜ばせようとするところが「社会での旦那」にはある。

ただ、本来の彼はそうではない。

本来はもっと自由に生きたいし、仕事なんてしたくないし、社会や会社よりももっとしたいこともあるし、でも家族を養わなくてはいけないし、不安定な収入になると苦労することは自営業のときに経験したし、いろんな葛藤があって、家では「本来の自分」になる。社会では、面白くて楽しくて、仕事もバリバリできて、コミュニケーション能力も高くて、いつもニコニコの旦那さんは家ではどっと疲れる。社会で自分の身を削って帰ってくる。


その反動が私に来てたのだ。笑


その上、「家族なのに、家でまで気遣ってどうするの?家族なんだから本心で話さないでどうするの?」というスタイルだった。

私が何か相談すると、共感してあげることよりもアドバイスするほうが相手のためだと思うのだそう。だから私にはほぼ「全否定」から始まる。「そんなんじゃ、はなちゃんが叶えたいことは叶わないよ」と直球で言う。

私はそれを「理解のない応援もしない旦那」だと思って離婚まで考えていた。


「かくれ繊細さん」によって大きく動いた夫婦関係


こうして、ある1冊の本でお互い今まで話さなかったことを話すことができた。

旦那は、頭ではいろいろ考えているがあまり口に出さない人
口に出しても意味がないと思う人。
自分の中で完結できたことだけを話す人。

私は、頭でいろいろ考えながらまとまらないまま口に出す人
まとまらない、迷っている、思いついた、頭の中がぐちゃぐちゃ、そのまま思ったことを思ったときに口に出すから、「言ってることむちゃくちゃやん」と言われるし、説得力もあまりない。その上、今までは自分で自分のことを理解できていなかったから、伝えたいことも言葉にならないまま口にしていたので、思っていることの深層心理を旦那に伝えることができていなかったのだと思う。


この記事を書き始めたのは、約2か月前。
隠れ繊細さんを旦那が読んだのも2か月前。

「かくれ繊細さん」を読んでから、よりお互いのことを知ることができ、思いやることも口にするようになってきたと思う。


「あの時、あんな風に言ってしまったけど、本当はこう思ってたんだよ」とか、「本当は応援してるんやで」とか。

そんな、一人反省会の話もしてくれるようになった。


私はどちらかと言うと依存的に夫を好きになり、共依存の関係となってしまい、その後自立を考えるようになり、依存してしまうからと離婚まで本気で考えたが、今ではお互い自立しつつ共存しているような関係を保てている。

旦那と離れることが私にとって一番だと思っていた時期ももちろんあったけれど、今となっては、異例の乗り越えをした夫婦だと思ってきている。


私にとって旦那は、パートナーと言うよりメンバー
お互い向き合って支え合う関係ではなく、お互い真っすぐ自分の世界を見つつ、同じ空間で過ごすメンバー。
同じ家で共に過ごし、互いに子供達を育て、でもお互い好きなことをする共に過ごすメンバー


そんな関係が一番しっくりくる。


私達夫婦の関係を大きく1歩前へ進めてくれたのは、ネットの画面でもSNSの画面でもなく、1冊の紙の「本」でした。

こんな私の経験や考え方が、どこかの一組の夫婦や親子関係、人間関係のヒントになれば幸いです。





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