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心の距離感を変えてみる

突然だが、私は人を誘うのがとても苦手だ
誰かを誘うおうとする時、断られたらどうしようと
ヒヤヒヤしながら断られる覚悟で誘うこともある

そんな私とは正反対に初対面の人とも気軽に話して
その後も自然に人を誘うことのできる友人がいる

以前はそんな友人をみてそうできない自分、仲良く
なりたい気持ちはあるのに失礼があってはならない
と必要以上に丁寧に接しすぎる自分にコンプレックス
を感じていた

そんな友人を見て自分と何が違うのか、同じように
気を遣ったり好意を形で表したりしているつもり
なのに同じようにはできなくて共通の友達を作らない
ようにしたこともある

でも最近その理由がなんとなくわかった気がした
いや、本当はその友人と10年近くいるうちにうすうす
気付いていたのかもしれない

以前の私は自分の憧れの人、自分がすごいとか素敵だ
と思う人と仲良くなりたかったし、自分が同じ様に
特別な存在になりたかったのかもしれない

それはもちろん悪いことではないけれど、その友達と
大きく違ったことはその友達は誰に対しても同じ様に
初対面のときから話しかけたり誘ったりしていたのだ
反対に私はといえばできるだけ失礼にならないように
とかあんまり踏み込んで気分を害さないようにと無駄
に距離をとって丁寧に接していた

でもそういうのもういいや、それって自分が心の距離
を作っているだけだと気付いたのだ

そんな風に思った理由は二つある

ひとつは時代の変化とともに芸能人の位置付けが変化
したことだ

昔は芸能人は憧れの対象で結婚したらファンが減るから
恋愛はご法度だったり、清楚で売っている女優の裏の顔
がスキャンダルになったりとあくまでも芸能人は遠い
存在だった

でもSNSがでてきて、芸能人本人がSNSを自分で発信や
表現の手段として使ったり、芸能人同士の結婚が憧れの
カップルとして祝福されたり、事務所をやめて個人で
活動する芸能人や芸能界を引退する人たちの姿を見ている
と自分たちが学校や会社やいろんな場所で働いたり、
役割を担っているのと同じ様に芸能界という場所で俳優
だったり、歌手だったり、芸人だったり何らかの役割を
担っているだけで同じ様に息もすれば物も食べるし、死ぬ
ときは死ぬし、自分たちとなんら変わらないただの人間
なんだよなと思ったら憧れとかそういう感情がなくなった

そしてもうひとつは自分が実際にイベントを主催したり、
グループのまとめ役になっている時いつもどこか感じて
いた寂しさだった

あくまでも自分自身の心の感覚の問題で特定の人のことを
言っていないので、これを読んだ自分に関わりのある人が
気を悪くしないで欲しいのだけど

もちろん感謝はされたり、褒められたりすることもあって
そこに対しての嬉しさはあったり、自分を起点に繋がりを
作れたことへの喜びもあった

でも感謝されたり、すごいといわれる度に作る人と参加
する人というような壁のようなものを感じることがあった
うまく説明できないのだけれど、参加者同士がその後で
仲良くなったりするのが横の繋がりだったとしたら、自分
と参加者の繋がりは縦の繋がりのような気がした
何かをやってみんなが仲良くなる手助けをして、其々と
自分自身も仲良くなるつもりが対等な立ち位置ではなく
なってなんとなく仲人役のような感じになって勝手に
疎外感を感じてしまったり

自分自身が年齢を訊いたりしないのも、年上だとわかって
もできるだけフランクに話しているのはもちろん自分自身
が気を遣われたくないのもあるけれど、大人になってから
何かのきっかけで仲良くなった人は先輩後輩とか年上年下
とか何かの縛りもなくフラットな状態で付き合うのが自然
だと思うし、どちらが上とか下とかじゃなく対等に気軽に
いろいろなことを話したいと思っているからだ

そんな風に考えていたらふと自分はおもてなしのつもりで
やっていたことが逆に相手を特別扱いして崇め奉る形に
なって疎外感を感じさせたり寂しい気持ちにさせて居心地
を悪くさせていなかっただろうかと急に不安になった

そして自分は人とこれからどういう風に付き合いたいのか
どんな人と付き合いのかを考えた時にその人がすごいから
とか自分の興味のあることをやっているからとかそういう
ことではなく、ただこの人はこんな時にどう思うのかとか
その人の考え方が面白かったり、その人の成り立ちとか
その人個人に興味を持てる人と関わりたいと思った

過去の自分を思い出してみると、相手に失礼があって
はいけないとか特別扱いされたいとか、1番になりたい
とかそんな気持ちが出ていたのが相手に伝わっていた
から仲良くなれなかったこともあったのだろうと思った

そこで自分のなかでひとつチャレンジすることにした
特別なことをしたり、人に期待以上のものを提供すること
をやめ、今まで自分のなかで120%やっていたおもてなし
とか気遣いを80%くらいに減らしてみた

そんな気持ちである人を食事に誘ってみたらお忙しいにも
かかわらず、喜んで誘いにのってくれた
今まではもちろん自分以外の方に喜んでもらいたいとか
みんなのためにという気持ちもあっていろいろなことを
してきたけれど、もしかしたら自分だけと会ってもらう
ことに必要以上に卑屈な気持ちを持っていて断られまい
と予防線を張っていたのかもしれないなと思った

実際にお会いして話をしていると場所とかお料理とか
プレゼントとかちょっとしたスパイスや喜びにはなる
だろうけど、どんな関係性であってもなにより会話が
弾んで笑って過ごせるその瞬間が何よりも特別で会えて
話せて良かったなぁとしあわせな気持ちで満たされる
時間なんだなと思った

人と会えなくなったからこそこうして今まで当たり前の
ように感じていたことが本当に大切なものだと気付く
ことができたのかもしれない

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