ホルンレッスン体験談②プライベートレッスン

ホルン歴15年目のアマチュアホルン吹きが体験したレッスン形態
ホルン歴15年目のアマチュアホルン吹きが体験したレッスン形態
①音楽教室レッスン
https://note.com/hana_ah03/n/n217ff0e7445b
②プライベートレッスン
https://note.com/hana_ah03/n/n1be2d9dcef43
③イベントレッスン(サマーキャンプや講習会など)
https://note.com/hana_ah03/n/n6e782cbec541
④オンラインレッスン
https://note.com/hana_ah03/n/nd44bc61f44fa
⑤アレクサンダーテクニーク
https://note.com/hana_ah03/n/n03cf599d83fe

今回は②について書きます。
②プライベートレッスンとは、ここでは①音楽教室以外での個人レッスンで③イベントレッスン以外のものを指しています。

私が初めてプライベートレッスンを受けたのはホルンを始めて3年目、大学1年の10月頃でした。高校の部活は高校3年の4月で引退のため実質2年とカウントしています。
大学1年の5月から一般大学のオーケストラに入団したのですが、全ての楽器にトレーナーとしてプロのオーケストラ奏者がついている恵まれた環境でした。
トレーナーの先生方は夏合宿にもご参加下さり、この時にホルンの先生と初対面して合宿でのひとこまとして少し教わったと思うのですが緊張してあまり内容を覚えていません。

次に先生にお会いしたのは夏合宿の1ヵ月半後くらい、楽器の選定時でした。アレキサンダー103を買いました。ちなみに購入費用は大学入学祝いと成人祝いの前借りと、不足分は親への借金(社会人になって返却済み)です。
無知で無謀だった私は新しい楽器を買って1ヶ月半後くらいにオーケストラ本番を迎える予定でも何とかなると思っていたのですが、先生のほうからご心配頂き「なるべく早めにレッスンを受けに来ないか」とお誘い下さりました。これがプライベートレッスンの始まりでした。
今までヤマハの学校楽器しか吹いたことがないし3年目なんて初心者に毛が生えた状態ですが、103ユーザーでもある先生から変な癖がつく前のタイミングでレッスンを受けられたのはとても幸運でした。
しかも間近の本番での乗り曲はシューベルトの交響曲第7(8)番「未完成」の2nd。新しい楽器の吹き方や音色を学んで実践するのにピッタリな曲だったと思います。
曲の練習に入る前に教わったウォーミングアップは今でも不調な時に役立っていますし、未完成2ndを通じて教わった響かせ方や音程の取り方は私の基礎となっています。

その後しばらくはセクション練習やパート練習でお会いするくらいだったと思うのですが、大学2年の冬にブラームスの交響曲第1番の練習が始まり、この曲で初めて交響曲で1stを吹くことになったので個人レッスンをお願いしました。大好きな曲で、ドイツでの経験も長い先生からドイツ曲の吹き方、ブラームスの吹き方を学びました。
ブラ1のあと、初めてのフランス音楽に出会ってソロもあって絶不調になった時も先生レッスンに駆け込み、余計な力の分散の仕方を教わり不調から脱することができました。

そんな感じで、大学時代や社会人になってしばらくは、主にオーケストラ曲のソロに出会った時に個人レッスンをお願いしていました。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番1st、オルガン付き3rd、シェヘラザード1st、フィデリオ2nd、第九4thソロ、ブラ2などなど。楽譜に書いていないけれど僕たちプロはこうするといった情報や、替え指のご提案、音色作りのヒント、先生がどんなことを考えながら吹いているかなど、たくさんのことを教わりました。
今はもう初めて吹くオーケストラ曲でソロに出会ってもビビらず、先生に泣きつくことも少なく、今まで教わったことで対処しています。

オーケストラ曲でのレッスンは本番が終わると練習も終わってしまうので、先生からはホルンのために書かれたソロ曲に長く取り組むのも良いと思うと言われて、初めてソロ曲に取り組んだのがおそらく2018年2月頃です。先生に曲の相談もせず、憧れだったリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番にいきなり取り組んでレッスンに持っていったのですが「キミにはまだ早い」と言われてしまいました。当時の私にはモーツァルトよりリヒャルト・シュトラウスのほうが吹きやすいと思ったのですが、今は「まだ早い」と言われた理由がよく分かります。
次のレッスンの前には相談の上、定番のモーツァルトのホルン協奏曲第3番の第1楽章を練習してレッスンを受けましたが、初モーツァルトは案の定ボロボロ。その直後にお誘い頂いたアマチュアオーケストラでオーディションがあり、課題曲がモーツァルト第1番の第1楽章だったので3番はひとまず置いておき、ひたすら1番を練習し、レッスンも3回くらいお願いしたと思います。

オーケストラ曲のレッスンだと目的は数ヶ月後の本番のためで、アマチュアということもありそれなりのクォリティでも大体は最後には「良いね」と言って下さった先生ですが、モーツァルトのホルン協奏曲のレッスンは厳しく、オーディションのためということもありダメなところばかり自分でも気になり挫けそうになりました。このオーディションは一度目は落ちたのですが、二度目の受験で何とか合格しました。先生レッスンを受けていなければ受からなかったと思います。
合格しても1番の第1楽章だけで終わらせるのは気持ちが悪かったので続きで第2楽章もお願いし、3番に戻り全楽章レッスン受けて、違う曲にも寄り道しつつ今は2番を練習中です。

もう10年以上教わっているので、先生も私の癖をご存知だし、私も言われることを予想しているし、それでもできないものはできないし、壁を感じていました。もちろん新しい学びも毎回ありますが、違う視点や新しい練習方法を取り入れる必要を感じていました。先生から毎月のようにレッスンを受けることができれば、もしかしたら違う引き出しを開けて試行錯誤したり次のステージに進む時もあったかもしれませんが、なかなかタイミングも合わず年に数回が限界です。
また、モーツァルトには一生をかけて取り組むつもりですが、他のソロ曲にも取り組みたいとも思い始めました。そういう時に、モーツァルトが練習途中で課題クリアしていないのに違う曲のレッスンをお願いしにくく、違う曲は違う先生に教わるようになりました。このことが①音楽教室レッスン、③イベントレッスン、④オンラインレッスンに繋がります。
先生は私が他の先生からレッスンを受けていることもご存知ですし、得意分野の違いで、その悩みなら~さんが良いのではと推奨もして下さります。

③や④で出会った先生からプライベートレッスンを受けたことも何回かあります。イベントで教わった先生の連絡先を伺って後日に続きを教わったり、オンラインやSNSでアドバイス頂いたことをきっかけに対面レッスンを依頼してみたりもしています。

なので、特にホルン奏者のツテがない方や他の先生のレッスンを受けてみたいけれどきっかけがないという方も、③④あたりから試してみることをオススメします。
音楽教室ではなく初めての先生からプライベートレッスンを受ける場合の注意点はレッスン場所の相談(先生のご自宅なのかスタジオを借りるのか、譜面台があるか)、レッスン時間や料金の確認です。

音楽教室やスタジオだととても半端なところで時間切れになってしまうこともあるし、久しぶりに再会した先生と雑談しすぎて時間がもったいなかったなと思ったりもします。その雑談から学ぶことも多いのですが。
先生のご自宅でのレッスンは慣れていないと緊張もしますが、スタジオと違って時間がきっちり限られていないので落ち着いてレッスンを受けられたり、練習の途中で「こういう曲があるよ」と楽譜が必要になった時にすぐ見ることができたり珍しい楽器を見せて頂いたりといったメリットがあります。
デメリットは先生によっては日程調整が大変なことでしょうか。私自身が複数の楽団に所属していて忙しいというのもあるのですが、3ヵ月分くらいの候補日を出してもこの日のこの時間しかダメとか、全滅だったりすることもあります。先生の空いている日時をリストアップして頂くのはお手間だと思うので、私は私の空いている日時をリストアップしてお伺いしています。

どのタイミングでレッスンを受けるのが良いか悩まれる方もいらっしゃるかもしれませんが、受けたいと思った時がそのタイミングで、レベルは関係ないと思います。なるべく早い段階で教わったほうが、間違えた方向に進まずに、短時間で上達が実感できて良いのではないでしょうか。少し練習すれば解決するような箇所も練習できていない段階でレッスンを受けるのはもったいないですが、私の場合は新曲でも1ヵ月くらい練習して一通り吹けるようになったら早めにレッスンを受けて改善点を教わって練習することで次の段階に進めています。

ご参考になりますでしょうか?ほとんど私の自分語りで長文ですみません。皆さんのレッスンエピソードも聞いてみたいです。
次は③イベントレッスンについて書きます。今年は中止になってしまいましたが、サマーキャンプなどです。たくさん思い出があります。それではまた。

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