requiem。
厚い雲の向こうに
太陽があることは知っていた
降り注ぐ光はただ
届かなかっただけ
あなたが生きた日々が
無意味になることなんてないのに
傷ついたあなたは
隠れてしまって
世界は暗くなってしまった
あなたの名残も面影も
まだ生生しくそこにはあって
なくした実感がまだ持てない私たちは
随分と遠くへ来てしまったみたいに
辺りを見渡しているんだよ
その手を握ろうとつい
探してしまうの
思い出される声も
他愛もないやりとりも
屈託のない笑顔も
きっと魂に生き続ける
だけど哀しいかな
長い時間をかけて
きっと色褪せていく
大好きと言えないこと
愛してるを伝えられないこと
それがこんなにも
心をからっぽにするんだって
私たちはいくつ
輪廻を重ねても
氣づくのが遅い
厚い雲の向こうに
太陽があることは知っていた
降り注ぐ光をただ
受け取れなかっただけだって
また出逢える日が来るって
魂は知っていても今はまだ
受け入れられないこともある
心と頭はこんがらがって
感情が絡まった分だけ
時々涙になるけど
厚い雲の向こうだろうと
星があることは知っている
星になったのならどうか
わかりやすく教えてほしい
肩を寄せ
手を合わせ
その傷が癒され
宇宙に還れるように
私たちは祈るから
わかりやすく
瞬く光で
ココにいるよと
教えてほしい
大好きと言えること
愛してるを伝えられること
それがこんなにも
魂を満たしていくんだって
強く生きていくのに
必要なんだって
地球で生きる
たくさんの人が
氣づくように
思い出すように
言の葉を紡ぐから
どうか
私たちの鎮魂の祈りが
あなたに
地球に
宇宙に
届きますように
言葉の海 hana
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