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下書きの下から十二番目

「そのしゅんかんにしか話せないことがあるんだけどなぁ。タイミングを逃したら何を感じて何を言おうとしてたのかおもいだせない、、、」


いつこれを書いたのか思い出せない。完全にタイミングを逃している。瞬間を漢字表記していない自分に少し好感が持てる。漢字とひらがなって印象が全く違うから。この時感じた、極めて短い時間は、やわらかくてゆっくり進んでいるように感じるもの。そして瞬間よりも儚さがあるようなイメージ。多分。

私はよくいろいろなことを忘れる。欠点だなと思うことが多いけれど、多分、都合よく忘れてくれてるんだろうと思う。忘れているからそれがいいのか悪いのかも考えられなくて想像でしかないけど。

きっとこれを書いたときは、何か伝えたいことがあったのにそれさえもタイミングを逃して忘れてしまった自分にうんざりしていた、あるいはあなたのその言葉が原因で私が伝えたいことを伝えられなくなったじゃないのともどかしくなっていた、という感じじゃないかな。

きっとその時付き合っていた相手と話して感じたことだと思う。このnoteですでに何度かでてきている彼。つくづく自分はあの人で頭がいっぱいだったなと思う。何も疑いなく彼が生活の中心だと思っていた気持ちが薄れてきていることに気づいた時のことはいまでも思い出せる。なぜか必死にそんなことないと言い聞かせてたな。今思うと、彼と付き合っている状態をやめることができなかった。所謂セフレとの縁は切っていたし、後少ししか日本にいないし、留学前で忙しかったから新しく都合のいい人を自ら手に入れようとするのも面倒だ。長い付き合いである程度自分の状況を理解してくれている存在を手放すのが惜しかった。情けない。いまでも嫌いになることはないし、これから忘れることもないし、好きな人であり続けると思う。ただ、もう条件でみていた。それは私の中でもう終わり。

タイミングを逃して伝えられなくてよかった。

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