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売上数字だけじゃない、目標設定方法
こんにちは。美容師マッチングFaviewの鈴木です。
今回は美容師さんとお話していく中で、
・お客様が少なくなっている今だからこそ
・新入社員指導が本格的になっている今だからこそ
目標設定の方法を見直してみることが大事だなと思ったので、それを書いていきます。
Twitter界隈美容師さんの間では『美容業界(美容サロン)外の常識を知ることが大事』と最近よく流れてきます。私も化粧品メーカー→経営コンサルティングというキャリアで、美容業界のことをよくよく知りながら、製造・医療・自動車・IT・衣類など多種多様な業界で仕事をさせて頂いてきましたので、「外の常識」の1つとして見てもらえたらうれしいです。
目標設定の方法
本題です。
「いまどんな目標をもとに日々のサロンワークをしていますか?」と質問すると様々な答えが返ってきます。
売上を先月よりあげるため
今月の売上をX円にするため
将来的に自分の店をもつため
この3つの答えが多く返ってきます。すべて素晴らしい目標です。
今回お話したいのは、いま立ててる目標設定方法を少し意識をして変えるだけで目標達成率が高まるようになります。
ポイントは2つ。
①定量目標、定性目標の2つを設定する
②目標が短期的なのか、中長期的なのかを把握する
①定量・定性目標の設定
定量:数字、定性:感情 と思ってもらうと簡単です。
数字の面での目標は立てることが多いですが、感情の面の目標を立ててない方は多いです。私も社会人なりたてのときはそうでした。
いまでは、定性目標のほうが大事だと思うくらい大切にしています。
定量目標の数字設定で分かりやすいのはこの2つ。
・売上金額(技術、店販)
・お客様数(新規、リピート)
この数字設定のときに理論立てて組み立てることが大事です。難しいですが・・。理論立てて数字を組み立てるプロセスが目標達成に近づけます。
定性目標の感情設定で顧客ビジネスであれば考えてほしいのはこれ。
『自分のサービスに触れて、どんなお客様にどんな感情になってほしいか』
例えば、リピーターをX人増やす目標のとき、そもそもどういう感情になったときにリピーターになってくれるかを考えます。(超重要)
自分なりの考えでもいいし、リピーターのお客様に聞いてみるのも早いかもしれません。
その感情になってもらうためにどういうことをしたらいいか?を考えるようになるので達成の方法が分かるようになります。
ちなみに、この「顧客感情の変化を軸に打ち手を考えるマーケティング」のフレームをパーセプションフローといいます。わかりやすい説明サイト→https://www.coupmarketing.jp/blog/20200520/perceptionflow_model/
提唱されたP&G出身のスーパーマーケター音部さんと食事会をさせて頂いたことがありますが、人間行動学をもとに心理分解をされた世の中の見方をされていて面白いなあと思いました。音部さんの名著は何冊もありますが、今回の目標設定の点でいうとこちらがおすすめです。
②目標が短期的なのか、中長期的なのかを把握する
これは両方立てるに越したことはないですが、大事なのは①で設定した目標が自分にとってのどの立ち位置のときに達成したいものなのかを把握しておくこと。
前述の目標「将来自分のお店をもつこと」が目標なのは中長期的目標ですよね。その場合は短期的目標が必要になります。語ることは素敵ですが、中長期的目標は「夢」となりかねません。夢でなく、目標にするためには現在地の把握が必要なので短期的目標が必要になります。
新年度が始まって2か月目で疲れてきたあなた&そんな後輩がいるあなたへ
最後に「目標」と聞くと少し身震いがする方もいらっしゃると思うのでこのタイトルで締めくくりたいと思います。
私も会社員として
・商品企画時の売り上げ目標数
・営業数字、付加価値金額
を設定し、設定され、追いかけてきました。
特に、設定された数字を追いかけるときはつらかったです。先輩・上司に「なぜこの数字を設定されたのか」説明してもらい、納得いかないとうまく動けず、数字につながりませんでした。相当めんどくさいヤツだったと思います。
この「動機付け」が原動力につながるんだと自分自身で気づいたことでもありました。
まず、疲れているあなたは「数字の理由を考える」と良いと思います。わからなければ設定した方に聞いてみてください。そして、目の前の数字で疲れたときは中長期的目標を見てみてください。過去の自分が現在を作るのと同じく、現在の自分が未来を作ります。もしかしたら中長期的目標があいまいな方もいるかもしれません。そのときは目の前の目標の定性目標をメインで見てみると楽になるかと思います。顧客サービス業は1人1人のお客様でなりたち、それぞれに感情があるのでその感情に特化してみると、毎日笑顔で挨拶してみるとか、お客様の素敵なところを3つ言ってみるとかそういうことで定性目標は達成できることに気づくかもしれません。
次に、疲れた後輩・部下を持つ方はご自身が設定した数字の整合性と彼らの理解度、そして彼らがたてた定性目標を達成するためにサポートできることがないか考えてみてください。
おわり
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
Faviewも少しずつですがユーザーが増え、システムも改善されて行っています。初期立てた目標もすごい勢いで変化しています。
悔しい思いもしていますが、中長期的目標の定性目標はぶれていないので保てていますし、短期でも定性目標は達成できているので積み重ねて定量目標も追い上げてきています。
自分でたてた目標が自分自身を苦しめると本末転倒なので、定期的に見直し改善して市場環境の変化に合わせてしなやかに変化させてくださいね。
Faview 鈴木
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