スパーヒーロームービー !! -最'笑'超人列伝- ふざけすぎると悪趣味になる

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ぱっと見るとわかる通り、アメコミ映画のパロディである。
主人公はスーパートンボに噛まれてヒーローになるという、スパイダーマンと同じ設定。
筋書き自体は、ほぼライミ版スパイダーマンで、OPもほぼマルパクリである。
キャスティングは力を入れていて主人公を演じているのはアニメ版スパイダーマンの声優さんで脇を固めている人たちも何らかのヒーロー映画に関係している人や、有名な人でニヤリとさせられる。
一番驚いたのは「裸の銃を持つ男」で有名なレスリー・ニールセンが主人公のおじさん、スパイダーマンで言うと「ベンおじさん」の立ち位置で出演していたところ。
レスリー・ニールセンは我々の年代的に言うと出てくるだけで面白い人で、日本で言うと佐藤二郎さんみたいな人と思ってくれると良い。
その死がスパイダーマンになるきっかけになるのが、ベンおじさんのポジションなのに死なない。
「死なんのかい!!」と思わず突っ込んでしまった。
この映画は随所に突っ込みやすいポイントはあるのだが全体的にふざけすぎている場面が多く、後半にいく頃にはすっかり萎えてしまった。
例えおバカヒーローものであっても、根本的な部分「ヒーローの善性」が物語にないと厳しい。
この映画にはヒーロー映画へのリスペクトは、あまり感じられなかった。
人間や動物の死を軽く扱って「こういうのが面白いんだろう」と嘲笑っている感じがした。
スパイダーマンだけではなくXメンのパロディも多かっただけに色々残念だった。
ヒーロー映画に思い入れが無い人には楽しめるかもしれない。

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