見出し画像

きみは家猫娘だった

note、毎日書くのを目標にします。

なんだかやりたい事が見えてきて、そのためには
毎日、少人数にでも良いから読んでもらえる
文章を書いていこうと思ったのです。

何事も、やってみる事が大切だよね。


今日
用事を済ませた帰り、遠くの方でのしのしと歩く
茶色の猫がいた。
最初、色合いや大きさから柴犬かと思った。

小走りで追いかけるとそれは紛れもない猫ちゃん。
街で猫を見かけると、まじでラッキー!と思う。

小路地に入り、のんびり毛繕いをしている猫。
わたしは声をかけてみた。

猫、びっくりしてこちらを振り返る。
わたしは手を振り、やぁと声をかけ、写真を
撮らせて頂いた。

猫は、にゃあ〜にゃあ〜と甘えて何かをねだっている
のか、怒っているのか分からない鳴き声を出した。


何もあげるものがないので、ごめんね、と
声をかけるとそのまま立ち去った。
その後も猫は私をじっと見つめていた‥‥。

あの猫は丸々と太っていたので、きっと
ご飯をちゃんともらっているだろう、安心。

太っている動物を見ると安心する。
逆に痩せている子を見ると心配で仕方ない。


この世に生きる子達が、みんな幸せなら
良いのにねって、本気で思う。


夕方、ナンバーガールさんのIGGY POP FUN CLUB
を聴く。

"きみは家猫娘だった
この部屋でいつも寝転んで
俺のこの部屋に入り込む夕日に映る
きみの顔見とれて 俺はまさに
赤色エレジーだった‼︎"

"この曲を笑いながらヘンな歌って言った
あの曲をいま聞いてる
忘れてた 君の顔のりんかくを
一寸 思い出したりしてみた"


わたしはこの歌がとても好きです。

レコードや本やCDやらがごったごたに散らかった、
夕日が差し込む狭い男の子の部屋に
寝転がって無邪気に笑う女の子という絵図が
とても鮮明に浮かぶ。

男の子が好きな音楽、好きだった女の子。

女の子とはもうお別れしていて、女の子の残像
だけが部屋にこびりついている。
レコードをかけると、その時一緒にいた女の子との
思い出が、レコードと一緒に回り出す。

音楽は、当時にタイムスリップできるという
人類最大の素晴らしい機能があるので、
男の子はレコードでIGGY POPを流す事で
当時の、女の子と一緒に過ごした幸福な時間を、
甘い思い出を、思い出す事ができるんだ。

やっぱり、わたしはこの歌が好きです。

誰にでも経験したことがあるような、
甘くて切ない青春の一片。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?