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②テンホールズ・ストリート編

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小説『僕はハーモニカをポワ〜ンと鳴らす』の〈②テンホールズ・ストリート編〉です。注意)以前、エッセイ『ハメルンのベンド』をお読み頂いていた方には専門学校編からストリートミュージッ…
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#広瀬哲哉

33話 専門学校にて

高校を卒業した僕は、東京のデザイン系専門学校へと通学する事になった。学校の生徒の年齢は幅…

34話 レコード店通い①

僕はクラスメイトから聞いた御茶ノ水のレコード店の話を教えてもらおうと、さっそく僕の当時の…

35話 レコード店通い②

音楽的な知識が全く無い段階で、レコード・ジャケットのデザインから音楽的な内容を想像するの…

36話 まずは格好から

(おお~、これだよ、これで、僕も、ブルースマンだよ~) 僕はひとり部屋にこもり、おニュー…

37話 初めてのスタジオ①


デザイン学校の授業はさらに過酷になり、課題の厳しさから半年と経たず学校を去る生徒まで出て…

38話 初めてのスタジオ②

僕はどうしていいのかわからず、しばらくはただ呆然としていた。メンバー達は慣れた調子でおの…

39話 初めてのスタジオ③

スタジオにひとり残った僕が、念願だったエレクトリックハーモニカサウンドに酔いしれていると、休憩を終えた3人が談笑しながら戻って来る。休憩に付き合わなかった僕への気遣いもあってか、まず全員ができるブルースからやろうという話で落ち着いたようだった。 僕はたった今、初めて自分の音がイメージ通りに出せた事に感動し、1秒でも早く演奏をスタートさせたかった。それがブルースならば好都合ではないか。すぐにKeyを決め、曲へと話が進む。 けれども、この日はブルースすら上手くは行かなかった。た

40話 ならば、みんなで①

デザインの専門学校の方は、相変わらず地獄のような忙しさだった。徹夜続きで、朝の光が赤っぽ…

41話 ならば、みんなで②

とにかく話は決まったので、僕は代表者として、各楽器のパート別に打ち合わせを始める。まずギ…

42話 ならば、みんなで③

僕の決めた演出により、口笛のソロから始め、次いで「スタンド・バイ・ミー」の定番である「ブ…

43話 ならば、みんなで④

学校に戻ると空いている教室を借り、今撮ったばかりのビデオを25人全員の前でそのまま上演する…

44話 ハーピストのライブ

高校の同級生とスタジオをめぐってケンカをした後、総勢25人で「スタンド・バイ・ミー」1曲を…

45話 フルメタルのハーモニカ

トップハーモニカ奏者八木のぶおさんのライブの幕間に、僕がいつも見つめていたもの、それは毎…

46話 ヒューイ・ルイス

フルメタルのハーモニカの故障により、ハーモニカという楽器が消耗品だと知らされて以来、僕は少々練習に熱が入らなくなってしまった。いずれは12keyの全てを揃えればそれでもう出費は終わりだと思っていたのに、使うそばから壊れて行くのではいくらお金があってもキリがないと、セコイ事に気をとられていたからだった。 僕はなるべく小さめの音で、ベンドも音の下げ幅を甘めにして、常に気を使いながら練習を続けた。完全にブルースらしい力強さを無くした音だったのでテンションも上がらず、冴えない日々が続