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年間150冊本を読む夫婦が選ぶ2023年7月~9月面白かった本6選。

こんにちは、はまよこ夫婦(@hamayoko_couple)です。

私たち夫婦は読書が大好きで、毎年100~200冊の本を読んでいます。

音声配信(Podcast,standfm)では、3ヶ月に1回、私たちが読んだ中から本当に面白かったおすすめの本を紹介しています。

▼ 2年以上続いていて人気のあるシリーズです

活字が大好きなnoteの読者の皆さまにも届くといいなあと思い、noteでもおすすめの本を紹介していきたいと思います!

今回は、2023年7月~9月に読んで本のうち、面白しろかった本を紹介します。


1冊目:宙ごはん

町田そのこさんの新作、ようやく読めました。

この物語は、あなたの人生を支えてくれる宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。全国の書店員さん大絶賛! どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語。

『宙ごはん』は家族の複雑な関係、成長、そして美味しい料理が絡み合う感動的な物語です。

親子関係の多様性が強調され、食事の描写が食欲を刺激します。

物語は毒親との関係にも焦点を当て、深いテーマだなあと。

町田そのこさんの文章力が際立ち、宙の成長に感銘を受けるおすすめの一冊です。

2冊目:ペンギンは空を見上げる

2冊目は、「ペンギンは空を見上げる」です。

Amazonの評価は低いのですが、私たち夫婦はとっても好きな小説でした。

物語の中心には、宇宙への夢を追いかける少年ハル。

彼は学校では孤立していますが、風船ロケットの打ち上げに果敢に挑み夢を追求します。

ハルの挑戦、成長、友情、そして予測不能な展開が魅力です。

特に後半の展開はページをめくる手が止まらず、ハルのおじいちゃん、哲じいのキャラクターも素敵。

読後感もよく、おすすめです。

3冊目:月の立つ林で

青山美智子さんの「月の立つ林で」です。

似ているようでまったく違う、新しい一日を懸命に生きるあなたへ。2021年、2022年本屋大賞2位!『木曜日にはココアを』『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』の青山美智子、最高傑作。長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家――。つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのはタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』だった。月に関する語りに心を寄せながら、彼ら自身も彼らの想いも満ち欠けを繰り返し、新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく――。最後に仕掛けられた驚きの事実と読後に気づく見えない繋がりが胸を打つ、心震える傑作小説。

『木曜日にはココアを』『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』で有名な青山美智子さん。

伊坂幸太郎的な、短編がやんわりつながる作風が得意な著者さんです。

Podcast、家族が物語の中心に据えられており、音声配信を普段からよく聞く人は面白く読めるかもしれません。

夫さんは3話目の家族の話で不覚にも泣いてしまいました。。。。

短編、ほっこり系好きな人におすすめです。

4冊目:空にピース

4冊目は、藤岡陽子さんの「空にピース」です。

公立小学校教諭のひかりは、都内の赴任先で衝撃を受ける。立ち歩き、暴力、通じない日本語……。強くならなければ、子どもたちは守れない。

公立小学校の教師になって五年目のひかりは、都内の赴任先で出会った人々に衝撃を受けていた。日本語が話せないベトナム国籍のグエン・ティ・ロン、授業中に教室を出て行く今田真亜紅、不登校気味で給食だけ食べに来る佐内大河、クラス分けに抗議をしにくる児童の母親…。

ひかりの前任者は鬱で休職中。さらに同僚からは「この学校ではなにもしないことです。多くのことを見ないようにしてください」と釘をさされてしまう。

持ち前の負けん気に火がついたひかりは、前向きな性格と行動力で、ひとりひとりの児童に向き合おうとするが……。

虐待、貧困、性暴力――。過酷な環境で生き延びる子らに、悩みながら寄り添うひかりが最後に見た希望とは。

Amazon

テーマは「子どもの虐待、貧困、性暴力」。

なかなか重いテーマですが、子どもたちを取り巻く現状と未来を描き出す、感動のヒューマンドラマでした。

東京にもこんな貧困地区があるのかと衝撃を受けます。

(ちょっと古いですが)ごくせんのヤンクミのように、先生が介入してクラスの平穏化に導いていきます。

社会勉強にもなるので、ぜひ。

5冊目:光のとこにいてね

5冊目は、一穂ミチさんの「光のとこにいてね」です。

『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作

たった1人の、運命に出会った

古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。

彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。

どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。

運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語

第168回直木賞候補作&2023年本屋大賞第3位の一穂ミチさんの新作。

結珠(ゆず)と果遠(かのん)の幼少期から成人期の物語。

友情よりも濃密で、恋とも違う(?)愛情で、強い思いで互いに魅かれあっていきます。

親との愛着形成がうまくいかない過去が共通している二人の生い立ちを読むと、子育てについてもすごく考えさせられます。

6冊目:狭小邸宅

次は、がらりとテーマが変わる新庄 耕さんの「狭小邸宅」です。

不動産営業の闇、真髄が垣間見れるお仕事小説です。

不動産を買う側、売る側の視点が丁寧に書かれていて勉強になります。

特に不動産を買わせるために、顧客に色々と物件を見せ、納得させる「まわし」という技術には驚きました。

家をこれから建てる人、特に都心で建てようと考えている人は一度読んでみると面白いです。現実を知れます。

おわりに

2023年7月〜9月に読んだおすすめ本を紹介しました。

2023年4月〜6月に読んだおすすめ本も紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

読んだ本の感想は、音声配信(Podcast,standfm)でも話しています。

音声配信は気軽にラフな感じで話しているので、ぜひ一度のぞきにきてください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。素敵な1日をお過ごし下さい。

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