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移転中の三省堂書店(東京・神保町)で一目惚れをした

ずっと大きな本屋に行きたくてしょうがなかった。
今日は天気もよかったし、午前中に家事など終わらせてお昼を食べたあと、どこか大きな書店へ行こうと思いついた。

池袋のジュンク堂か新宿の紀伊国屋書店か……
あぁいちばん近いのは神保町だ。
たしか三省堂書店が改装のため移転しているって言ってたな。
どんな感じなのか気になったので神保町へ向かった。

都営新宿線・神保町駅よりも小川町よりに移転していた。
神保町駅で降りた私はひとまず移転前の建屋を見上げる。
友人も学生時代バイトしていたなぁ~とか、昔の恋人と神保町で待ち合わせのときに、この前で彼が待っていたな~と思い出がふつふつと脳内で沸いている。

その移転前の建屋の裏側に文房堂というお店がある。
以前、校正講座を1DAYで習ったことがあって、課題をやるために「水性ボールペン0.38」を文房堂で買ったことを思い出した。
ふらりと覗いて、他のお店では見たことないメモ帳を買った。

私が見たことないだけで有名なブランドなのかもしれない。
新橋を拠点にしている企業とのことだから広告代理店D社とかきっとお世話になっているかもしれない。
ヤタガラスの箔押しが気に入ったのとサイズ感が心地よくていまもパソコン横に置いて記事を書いている。
突然思いついたことをメモしたい。
(ミシン目が入っているので切り取れるし!)

お店を出たあと、てくてくと歩いて、本日のメイン会場である三省堂書店へ。
元々Victoriaゴルフさんが入っていた建物だそう。
以前の店舗に比べると小さくなるが、なぜか新刊独特の香りがよく感じられてすごく癒される。
若い頃に書店員として働いていたときも新刊の香りや本の手触りがとても好きだった。
マスク越しだが、新刊の芳香浴をしてみる。
特に文庫コーナーがほわほわ~っと心地よい。
気分が高まったせいか、文庫コーナーで1冊の本から目が離せなくなった。

本の帯に書かれている「ひとり出版社」の文字。
とにかく惹きつけられる。
ちくま文庫の紙も柔らかくてよい。

即決でレジに向かい、電車に飛び乗り、家に帰ってからすぐ読み始めた。
読みやすい文章で時間を忘れて読み進めてしまった。

また読了したらnoteを書こうと思う。

ひとり出版社、ひとりビジネス。
実際には「ひとり」では完結しないのだけれど「ひとり」に憧れる。
私の創作小説サークル「浜野倉庫」もひとりサークルだ……。

本が好きで、まさか電子書籍がこんなにも受け入れられる時代になろうと小さい頃は思わなかったが、やっぱり紙の本の新刊がいい。
香りや紙の手触りは電子書籍では絶対に味わえない領域。
その気持ちを忘れずに、これからもひとりサークル「浜野倉庫」で本を作りたいな、と改めて感じた日曜日の午後。

自分で書いて自分で作って自分で売る。
ずっと私がやりたいことでやってきたこと。
相変わらずやりたいと感じている。
これが本当のやりたいことなのだろう。

ならば、やろうじゃないか!!

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