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コロナ禍によって増悪した精神的負担がもたらした統計について

皆さん、こんにちは!

メンタルヘルスナビゲーターのK・HAMANOです!(^^♪

新型コロナウイルス感染拡大によって、経済的損失を理由にだけでなく、DVやコミュニティの希薄化などによって、精神的に疲弊している方は、今尚、数多く存在します。

その為に増悪した「自殺者」「精神疾患患者」「うつ病の可能性と割合」をまとめてみました。

警察庁の調べによれば、令和2年9月7日現在で、今年8月までの自殺者数の総数は13,109名にのぼり、うち男性が8,960名、女性が4,149名である事が分かっており、1月の自殺者数1,680名、2月1,451名、3月1,741名、4月1,488名、5月1,564名、6月1,544名、7月1,795名、8月1,849名となっており、コロナ禍の影響で自殺したのかどうかは、現在、調査中であるが、推移としては軒並み増加傾向にあります。

また、コロナ禍で生活環境変化の影響で増えた疾患について、民間企業が全国の医師に尋ねた結果、回答した561人のうち4割近くが「精神疾患」を挙げ、最多だったことが分かっており、感染症の後遺症と思われるメンタル面での症状では、「悪夢を見る」「うつ状態」「常にコロナに怯えている精神状態」などが多かったされており、外出自粛や休業要請による生活環境変化を受け、患者が増えたり、症状が悪化したりした疾患を複数回答で尋ねると、「不安障害、うつ病などの精神疾患」が38%で最多だったとされています。

この結果を分析した(株)ジャパンイノベーションは、5月28日から6月22日までにスクリーニングツールを使用した7,589人の結果データを分析し、(全体、性別、年代別、職業別、世帯別)公開しました。

全体から、うつ病の可能性がある人(軽度~重度)の割合が「うつ病の可能性なし 47.71%」に対し、「うつ病の可能性がある 52.29%」と半分を超えていることが判明したとされています。

また、年代別に見てみると、10代は216人、20代は1,273人、30代は1,913人、40代は2,536人、50代は1,324人、60代以上は327人で、40代が最も多いとされています。

男女別に見てみると、20代男性 58.99% 20代女性 68.41% 30代男性 53.27% 30代女性 57.70% 40代男性 46.34% 40代女性 50.98%

50代男性 40.19% 50代女性 43.45%で、年齢が低いほど、うつ病の可能性が高くなる傾向となったとされています。

職業別に見てみると、20代~50代で「会社員」「自営業」「パート・アルバイト」「専業主婦(主夫)」「会社役員・経営者」「フリーランス」「学生」「公務員」「休職・休業中」「年金受給者」「無職」に分けて統計を取った結果、20代はどの職業も「うつ病」の可能性がある人の割合の合計(軽度~重度合計)が20代~50代の全体の割合の平均以上となったが、「無職」に関しては年代に限らず、「うつ病」の可能性がある人の割合の合計(軽度~重度合計)が平均を10%以上上回る結果になったとされ、年齢が高くなるにつれて、ほとんどの職業の「うつ病」の可能性がある人の割合の合計(軽度~重度)が低くなる傾向になったとされています。

また心療内科・精神科への受診が望ましい中等度~重度の「うつ病」の可能性がある人の割合もほとんどの職業に於いて20代が高くなっていることから、コロナ禍においては職業を問わず、若年層ほど危険な状態であることが分かります。

一方で「無職」に関しては20代~50代まで全ての年代で、軽度~重度の「うつ病」の可能性がある人の割合が平均値を上回る結果となったとされています。

世帯別に見てみると、20代~50代の世帯別では、20代は家庭環境関係なく全ての世帯が高い割合となったが、40代まで含めると「単身」「ひとり親と子供」の割合の高さが軽度~重度うつ病の可能性がある人の全ての割合で目立つ結果となっており、とりわけ「単身」に関しては20代~50代まで共通して重度うつ病の可能性がある人の割合が平均を超えました。また、30代~40代では「ひとり親と子供」の中等度うつ病の可能性がある人の割合が共に15%以上高くなっています。

20代~50代の単身と夫婦のみの比較では、軽度うつ病の可能性がある人の割合は共に20代~50代の全体の割合の平均を超えている年代もあるが、中等度・重度うつ状態の可能性への増悪状況に関してはパートナーがいる・いないで差が出ていました。「単身」の20代~50代を見ると、軽度~重度うつ病の可能性がある人の割合の中で必ず平均は超えている部分がありますが、「夫婦のみ」は20代~30代は軽度・中等度うつ病の可能性がある人の割合は平均は超えているものの、40代~50代になるとどの項目も平均未満になっており全年代共通して重度うつ病の可能性がある人の割合は平均未満となりました。

以下、詳細データは略しますが、20代~50代の夫婦と子供とひとり親の比較では、軽度~重度うつ病の可能性がある人の割合において、「ひとり親と子供」が「夫婦と子供」を上回る結果になっています。

20代~50代の夫婦と子供と二世代世帯の比較では、20代~30代では、「二世代世帯」の軽度うつ病の可能性がある人の割合が「夫婦と子供」を10%以上上回る結果となっています。

これにより、如何にコロナウイルスへの不安や2次的な環境変化が人々の日常、メンタルヘルスに大きな影響を与えてしまっているかということが見えてきました。

軽度うつ病は早期発見できれば生活環境の改善などにより治癒の可能性があります。また中等度、重度うつ病であればいかに早く治療できるかどうかで、回復レベルに差が生じることもあります。

うつ病は日常的なレベルでの疾患でもあり、誰でもなり得る病気なのです。早期に気づけば回復も早く重症化しません。

新型コロナウイルスが与える精神的ダメージを少しでも回避するために、様々な社会資源やツールを利用し、ひとりひとりが積極的なセルフケアに取り組むことが求められます。

「DV無料相談窓口」や「こころの相談室」への相談を躊躇いなく利用したり、ZOOMやLINEなどの無料で使用できるオンラインを、代替的に利用してコミュニケーションを図ることで、孤独や寂しさといったネガティブな感情のフラストレーションから回避する工夫をなされることが可能で、簡単なパソコン操作やスマホがある方にとっては、便利なツールであると言えるでしょう。

また、メンタルヘルスの相談機関のひとつとして、以下に記したサイトにアクセスし、専門家に相談してみることをお勧めします。

厚生労働省認定「こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」

https://kokoro.mhlw.go.jp/etc/coronavirus_info/

新型コロナウイルス感染症対策(こころのケア)|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
メンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」(過労死・うつ病・自殺予防、職場復帰、パワハラ・セクハラ対策)あなたの悩みに耳を傾けてくれる専門の相談機関があります。一人で悩まずに客観的な意見を取り入れ、問題解決に向けて第一歩を踏み出してみませんか。
リンク
kokoro.mhlw.go.jp

私が、現在提唱している「次世代型 療院構想」では、このような公的機関や医療機関によるメンタルヘルスに加え、「補完代替医療(CAM)」を取り入れた「統合医療」の普及拡大の立場に立ち、様々な「補完代替医療(CAM)」の療法士(セラピスト・ヒーラー・コーチ・カウンセラー)が、クライアント様のメンタルケアを行う為の橋渡しを行う専門機関として「一般社団法人」を設立することを目指しています。

ここでは「ホリスティック医学の定義」に基づいて、クライアント様の主体性を尊重し、西洋医療の利点を生かしながら、様々な「相補・補完・伝統・代替医療」を、総合的、体系的に選択・統合し、最も適切な治療を行うための、全人的(身体面・精神面・社会面・スピリチュアルの面)な「人間まるごと」を診るために、情報提供を行うとともに、「公的機関」「医療機関」などと連携を組み、「補完代替医療(CAM)」の療法士とクライアント様を繋ぐパーソナルセンターとしての機関を担うことを理念及び社是として、運営していくことを目的とし、開設に向かって取り組んでまいります。

一般社団法人設立後は、この度の新型コロナウイルスによって、前述した、自殺者減少に向けた活動や、精神疾患の患者様の回復の一助を担い、公共の福祉の増進と、社会に貢献していくことをお誓い申し上げます。

最後までご高覧ありがとうございました。

             メンタルヘルスナビゲーター

                          K・HAMANO


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