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おいしくしたり、きれいにしたり、おもしろくする魔法のかけ方

「東海オンエア」というYouTuberグループがいる。
YouTubeを観ている人なら、必ず名前くらいは聞いたことがあるだろう男性6人組のYouTuberだ。

中学生男子みたいに下品で、見た目もとてもまともな20代後半の男性とは思えない人もいる。
でも毎日気がついたら動画を見てしまっている。

彼らは、おもしろい。
そして、おもしろいことにプライドを持っている。

毎日遊び呆けて、汗水垂らして働いてないくせにという人もいるだろう。
でもそんな批判、彼らにとっては痛くも痒くもないのだ。

だって、彼らは彼らの「おもしろいかおもしろくないか」という基準で生きていて、批判する人の基準の中では生きていないから。

だから、彼らは自分たちがおもしろくなくなったと思った時には、YouTubeを辞めるのではないかと思っている。
それはそれで、かっこいい。

「現状維持は退化」

チャンネル登録者が数百万人もいると、ファンだけでなくアンチも出てくる。
昔の方が面白かった、今の動画はつまらない、という人たちがコメント欄で暴れることもある。
でも、トップYouTuberはこう言っていた。

「現状維持は退化だ」

現在ウケていることを続けて現状維持をしても、周りが進化したらそれは相対的に退化していることになる。そして、当然彼らも歳を取っているので「おもしろい」と感じるものも違ってくる。
続けることも大事だが、進化もしていかないと本人たちもつまらなくなってしまう。

現状維持と改革、どっちが正しいのか。

歴史ある酒蔵の屋号を取った銘柄が廃止されたのが、とてももったいなかったという話を聞いたことがある。今風のデザインにするために、古い銘柄とデザインを廃止したと。
伝統よりも新しいものを取り入れ、進化させた結果どうなったのか。

長年のファンは愛着のある銘柄が廃止され激怒した。
しかし今風のデザインにしたことで、売り上げは伸び有名になった。

結果だけを見れば、売り上げが上がったことから改革は正解だったのだろう。

廃止された銘柄のファンだった人たちの気持ちだけを考えると、改革は正解ではない。

別にその銘柄にこだわりもなかったファンは、あまり気にしないで買い続けるだろう。

そう、他人からの反応だけでは正解かどうかなんて決められない。

ポリシーをもって。

ポリシーをもって、現状維持ではなく進化を選ぶ。改革を選ぶ。現状維持を選ぶ。

そのポリシーを自分のなかの基準にする。

ポリシーがなければ、少し批判されればすぐにブレてしまう。現状維持がいいかも、進化も必要なのかも、と。

初動の改革でどんなに批判されようが、ポリシーをもって続けていけば改革後にもファンは出来る。しかし、あまりにもブレすぎると信頼されなくなる。

「こだわり」だとか「信念」だとかが、ものを美味しくしたり、おもしろくしたり、美しく見せたりする。

こだわりと信念は、そのものの魅力を上げる魔法だ。

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