子供と一緒にテレビを見る時間

子供が小さいとき、一緒にテレビを見ることはあまりなかった。子供がテレビを見ている間は家事の時間になる。一歳になる頃にはよく歩くようになっていた子供は、小さい頃は目が離せないくらい活発だった。私の心配症の性格もあり、全く気が休まらない。テレビを見ている間（特にアンパンマン）はじっとしてくれている。その間に家事を済ますのでいっぱい、いっぱいの毎日だった。

子供が小学生になった今でも、テレビを見ている時間は私にとっては家事の時間だ。新型コロナウイルスの影響で、３月半ばに学校が休校になり、外で遊ぶのが大好きな私の子供は外に遊びに行けなくなる。トルコでは子供たちの外出が規制されていた期間もあり、ますます外に出られない。そのまま長い夏休みに入ったトルコ。子供たちの外出規制が解かれてもまだまだ出かけるのが躊躇される期間に子供とテレビを見る機会が増えた。

学校があるときは、１５時くらいに学校が終わるとそのまま学校で遊んでから帰ってくる。そして、一緒に宿題をする。ご飯を食べて、子供がテレビを見てお風呂に入って寝る。それの繰り返しだった。週末も宿題したり、日本語の勉強をしたり、習い事に行く。空いている時間は基本、外遊びが多い。

そして今、１５時になり、おやつの時間になると一緒にテレビを見る時間が始まる。Netflixで見たいものを探す。アニメだったり、ドラマだったり、映画だったり、何かを競い合うテレビ番組だったり。洋服を作って競い合う番組を見ながら、自分ならどんな洋服にするかと絵を描いてみたりしている。

映画など見ていて、子供が分からない言葉があると簡単に言い変え、これはこういう事を言っているんだよ、などと映画の内容を説明する。そして、私が子供に聞くこともある。「今のどういうこと？？」と。

子供とこんなにゆっくりテレビを見ることはこれからもあるだろうか？と考える。大きくなり、親よりも、もっとっもっと友達との付き合いの方が大事になっていく。今の期間はとても貴重な時間だ。とても長い期間、我慢しなくてはいけないことも多く、ストレスもたまっているが、この、「子供と一緒にテレビを見る」という習慣は、今の私にとって癒しの時間となっている。

今日も、テレビを見ながら「ああでもない。」「こうでもない。」と言いながらおやつを一緒に食べるのが楽しみだ。