市バスでの出来事

ケンカだ。

市バスに乗っているときに乗客同士のケンカが始まった。前の方でおじさんと若者が何か言い争いをしている。ケンカの内容はよく分からない。

えっ？ケンカ？怖い！バスを降りる？

最近はコロナが広まったせいで市バスにはほとんど乗っていない。毎日の新規感染者数が世界二位のトルコ。人が集まるところには行きたくない。市バスなんて特に「密」な状態だ。でも、どうしてもバスに乗って出かけなくてはいけない用事があった。

そんな中でケンカに遭遇。

ラッキーなのかアンラッキーなのか。中々の確率だ。

ケンカが始まってもすぐに周りの人たちが仲裁に入る。これには驚く。怖くないのか?トルコの人は頭に血が上りやすい。

サッカーの試合中継を家で見ていて、応援しているチームが負けたのか、その家のお父さんがテレビを壊すという、ちょっと待って、それをする前に考えようよ、というようなことをしてしまう。

バスでケンカに遭遇した後で見たニュース。トラックがバスを追い越すときにバスのバックミラーに接触し、バックミラーが壊れ、怒ったバスの運転手が乗客を乗せたままトラックを追いかけるということがあったそうだ。そんなバスには乗りたくない。

どうしようかと考えている間にバスが停まり、若者の方が降ろされる。降ろされた若者はバスのドアを叩きながらまだ何か怒りながら言っていた。とりあえず、とばっちりを受けずにすんで安心した。

道でおじいさんが自転車で転んだら、ワラワラとすぐに数人が助けに行く。

カップルが激しく道でケンカをしていたら、周りの人が、まぁまぁ、と仲裁に入る。

でも、あわよくば人を騙そうとする人もいる。

人情に厚い人たちがいる中、そうでない人たちもいる、見極めるのはなかなか難しい。