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日常の話

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生活の中で感じた事や出来事
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#子育て

ハロウィンでうまくカボチャが使えない

去年は家でハロウィンパーティーをした。子供とオレンジと黒の紙を文房具屋さんで買ってきて、二人でチョキチョキとハサミで切って飾りを作った。 トルコはイスラム教徒なので日本みたいにハロウィンのお祭りはない。けれど、子供がしたいと言ったので仲良くしている友達家族(お友達とその両親の3人)を招待した。 朝から子供とケーキを作り、私は事前にたくさんお菓子を買い込んだ。カボチャを使ったお菓子を希望されたけれど、トルコのカボチャを使ったお菓子はカボチャを食べやすい大きさに切って砂糖で甘

ザクロ

「買って!!」 「え〜???」 この時期になると、いつもこの会話が繰り返される。 秋が来るとトルコの八百屋ではザクロが並び始める。ザクロの木もあちこちで見かけ、開花時期はオレンジの花が咲く。子供が小さいときはよくザクロの木から花を取って、友達のお母さんから実が成らなくなるから取らないでと注意されていた。 ジュース、ソース、酢、種子油、お茶、スイーツの飾り・・・。 ザクロはトルコではポピュラーなフルーツ。 また、たくさんの種子が包まれていることから、繁栄や豊かさを表す縁

管理人のおじさんからのプレゼント

チャイムが鳴り、玄関の扉を開けると学校から帰ってきた子供が花の植木鉢を持って立っていた。 「管理人のおじさんにもらった!!」 管理人のおじさんは同じアパートの住人兼管理人をしている。 (管理人のおじさんとの出会いはトルコで引っ越しのために家探しの№5,6,7と番外編に書いています。こちらも読んでいただけるとうれしいです。) 今年の春ごろに道を挟んだ向かいのアパートの一階に花屋ができ、夏ごろから管理人のおじさんをその花屋でしょっちゅう見かけるようになった。理由は、そこが涼

パン屋さんから後を付いて来られた話

以前住んでいたアパートの近くに、石窯のある小さなパン屋さんがあった。子供と散歩に行くとき、たまにそこでおやつ代わりにSimit(シミット・ごま付きパン)を買い、近くの公園に行って食べるというのが楽しみだった。 秋のはじめ頃だったか、いつものように子供と散歩に出かける際、パン屋さんに寄った。子供はまだ3歳になっていなかった。 トルコでは老若男女問わず、小さな子供たちをとても可愛がってくれる。小学生の男の子でも、小さな我が子を見かけて「可愛いね」などと言って頭をなでていったり

心無い言葉にどう対応することが正解なのか

「チン!チャン!チョン!」 アジア人を蔑視した人種差別用語だ。 子供と買い物に出かけ街中を歩いていると、通りすがりに言われる。その日は人通りも多かった。言ったのはチラシ配りの男性で、立派な大人。同じチラシ配りをしている仲間と笑っている。 心無い大人の一言で、一緒に歩いている子供が涙目になった。 小学4年生の子供は、自分がアジア人に見られることを意識し始めた。特に、コロナが中国から始まったと言われ始めた頃、マスクをしていてもアジア人だとわかるため、道を歩いているとき、「今

長い一日が続く・夏は夜からが本番?!

もうすぐ23時半になる。外で通りを歩く子供たちの声が聞こえている。お祭りががあったわけではない。夏の普通の日常である。 トルコに来た頃、0時過ぎても子供たちの声が聞こえていることに耳を疑った。小さな子供たちの声や赤ちゃんの泣き声もする。一日、二日のことではなく、夏の間はしょっちゅうだった。道で遊んでいる姿も見える。 私の子供が小学生になり、夏は19時頃でも公園に遊びに行こうとお誘いがあったら行くようになった。今までは、公園でたまたま子供の友達に会ったりしたら20時過ぎにな

子供と一緒にテレビを見る時間

子供が小さいとき、一緒にテレビを見ることはあまりなかった。子供がテレビを見ている間は家事の時間になる。一歳になる頃にはよく歩くようになっていた子供は、小さい頃は目が離せないくらい活発だった。私の心配症の性格もあり、全く気が休まらない。テレビを見ている間(特にアンパンマン)はじっとしてくれている。その間に家事を済ますのでいっぱい、いっぱいの毎日だった。 子供が小学生になった今でも、テレビを見ている時間は私にとっては家事の時間だ。新型コロナウイルスの影響で、3月半ばに学校が休校