お伊勢参り、和歌山みかん、トヨタ・ヤリスは中々よかった件


今のトヨタや主要メーカーの型式申請の不正問題が出たので、その提灯記事でも書いているのか、と思われるかもしれない(笑)が、全然関係ないので。

単に、書く話が思いつかなかったので、暇つぶし的なお話です。


今年の春頃、妻と二人で人生初の「お伊勢参り」の旅に出かけた。
お気楽なご隠居生活ですので、時間が取れるからね。約1週間程度の小旅行を企画して、行ってきました。北海道からだと、ほぼ海外旅行と大差ないです(嘘)。


伊丹に空路で入り、大阪~和歌山を回って、紀伊半島の探検旅行みたいなものです。南紀白浜、行きましたよ、勿論。

熊野古道、主要な熊野三社を回り(那智の滝とかも見たりしましたw)、伊勢神宮本宮・外宮も回り、吉野山から奈良興福寺や春日大社など奈良公園周辺の鹿さんのいる領域も行って、最後は京都に入って比叡山延暦寺や東寺などを回り、また大阪に戻って伊丹から千歳という、関西一帯の著名な国宝などの観光ルートを行ってきました。


人生初体験の連続で、仁徳天皇遼遼の古墳群を見たのも初めてだったし、道民にとってはほぼ外国に等しい関西圏に行ってみて、改めて「日本っていいな」と思いました。


この一大イベントのお供となって支えてくれたのが、件の「ヤリス」だったんですよ。

レンタカーを予約していたのですが、そのグレード(SとかAとか)は決まっていたものの、現地に到着してみないとどういう車が割り当てられるかは、事前には知らなかったのですよね。

で、伊丹空港に着いた後、レンタカー屋さんに行ったら、ヤリスが用意されており、ガソリン車でした。価格が安価だったので、夫婦2人の旅行ですし、十分と思いました。
ただ、初めて運転する車で、「とりあえず動けばいいや」と思って、旅に繰り出しました。


伊丹空港を出て、ナビを見ながら住吉大社に行こうと思っていたので、幹線道路に出たのですが、そのままバイパスみたいな道路の連続で、気づくと高速で吹田市の方に向かってしまっていました(笑)。

田舎者、怖いw
古墳のある方に行こうとしてるのに、行けない。
高速の出入口が複雑で、道民からすると厳しい。

落ち着け、オレ。
妻を目的地に連れて行けるのはオレしかいないんだ、頑張れ、オレ。


その思いとは裏腹に、吹田市で高速を一端降りて、戻ることに。
妻は言った。
「ナビ、使えば?」

「う、うん、そうだね、やってみるね」
目的地入力が何故かできない。あら?
説明書を片手にやろうとするも、うまくできない。
妻がやってみるね、と言ってトライするも、失敗だった(内心、「ふっ(笑)」と私が安堵したことは内緒だ)。

が、電話番号を入力すると、ルートを教えてくれることを知る。発見したのは当然、私だ。
中々やるじゃないか、ヤリスのナビ。


これを発見できたお陰で、住吉大社や古墳群にも行くことができたのである。

その時はまだ、トヨタ・ヤリスの真の実力に我々は気づいていなかった。


その後、旅程をこなしつつ、次第に車にも馴れてきていた。コンパクトカーの割に、小気味のいいハンドリング。以前乗ったことのあるMINI (約3
年くらい乗っていたが、家族の不評により止めた)の操舵感にちょっと似てた。

何より絶大な威力を誇ったのが、ナビである。
一般道のバイパスと高速入口の接続関係とか、的確に指示をしてくれる。道民的には、有料道路なんじゃないかという無料道路と、高速道路の違いはパッと見では全然分からない。

紀伊半島の高速道路は単車線が当たり前だったりして、北海道とは違う感覚というものがある。ナビはそれを助けてくれた。非常に分かり易い案内で、助かりました。


吉野に抜ける時、山の中を随分と走ったのだが、もの凄く細い国道、みたいなのがあって、対向車とすれ違うのもギリギリでやっと、という山岳地帯の道路を走ったのである。

しかも、途中でナビの声が唐突に「設定ルートの変更がありました」みたいに宣言して、臨時の道路工事で通行止めみたいな区間の有無で、道路情報が変わると行けるルートがナビで変更されたのである。


あの時は、マジ死ぬかと思う程に厳しいルートだった。
途中でナビを信じないで地図を見て、道路選択をしたりしたら、かえって時間ロスになってしまった。


地元民のプロボックスとか軽自動車とか、マジで狭い道路を攻め過ぎてて、この道幅でこの対向カーブかよ、的な猛者を多く見かけて、紀伊半島恐るべし、とは思った(笑)。


道民からすると、道路が狭すぎるw
峠のレベルが違うw


ホントに、ここ、通過できるの?
みたいな、山間道を走ったわけだが、その時の相棒、ヤリス(ガソリン車)がかなり助けてくれた。
まず、普段乗ってる車より燃費が格段にいい。山間部だとガソリンスタンドの存在自体がほぼ無理。空港出てから、一度も給油してなくて、何の気なしに走ってきたが、実は走ってるルートにスタンドがあるかどうかは、頭に入ってなかった。


それでも奈良方向の市街地に降りてくるまで、山岳地帯をリッター25km/L程度で走ってくれたヤリスには驚いた。というか、助かった~と思った。

峠道、狭い道路、山岳地帯、カーブの連続、ギリの対向車、そういう悪条件の中を走り抜けたのは、ヤリスのお陰だった。ちょっと運転が上手くなったんじゃないか、と錯覚をするほどに良くできた運転フィールだった。

個人旅行なので、素人判断で時間設定をしていたから、ホテル到着まで大雑把な設定でやっており、とても運転し易くナビの優れるヤリスじゃなければ、もっと苦労していたことは確実だった。

(不満に思った点も書いておくと、高速道路での120km/h走行、みたいな場面だと、非力が気になる。「高回転で頑張ってる感」がエンジンから響いてくるのだが、ギア比とか回転数のセッティングにも関係するような気がする。
多分、上級グレードだとハイブリッドが普通で、高速の非力も遭遇確率は減るのだと思うが、ガソリン車ヤリスの場合だと、高速道路の高回転領域はほぼ「仕方ないよね」的なセッティングなのかな、とか思った。

中低速域での「走り易さ」重視だと、日常使用とか山岳部の峠で走れるから、高速道路で少々ダレてもしょうがない、と思っても不思議ではない。


ホテルに向かう途中の車内で、妻と「ナビのルート変更は辛かったね、腹へった~」とか話してて、夕方の帰宅ラッシュの渋滞に巻き込まれた時、救ってくれたものがあった。


それは、ミカンとキンカンだ。
伊丹から和歌山方面に回った時、妻がちょっと買い物したい、とか言って、ファミマに立ち寄ったんだよね。
その時、何となくレジ脇に置いてあったミカンとキンカンを買ったんだって。

私は、不覚にもその買い物について「なんでコンビニでミカンとか買うのかな」と疑問を呈したのだ。余計な小言を言って、妻の不興を買ってしまった。

だが、渋滞の車列に巻き込まれてる時、山岳地帯からヤリスで降りてきて「腹へった~」と思っていた所に、妻の「ミカン、あるよ」の言葉で助けられたのである。


夕方の渋滞だから、殆ど止まったままだ。その隙にミカンを食べるのだ。
どうせファミマで買った安物だろう、みたいに思っていたら、「なんじゃこりゃー!」のうまさ。デパートのお中元品とかじゃないのに、それと遜色なし。レジ脇に申し訳程度に置かれた、無名のミカンですよ?


種類とか名称とか覚えてないですw
冬ミカンとは違う、ちょっと一回り大きいミカンでした。5個くらい入ってたかな。

それを食べてみたら、甘くて美味しい。道民的には、未だかつて知らない種類のミカンだった。これがコンビニレベルのミカンなのか?!

圧倒的な美味さだった。オレは生来ミカン好きで生きてきたわけだが、本場和歌山のミカンを知ってたわけじゃない。今までごめんなさい。地元民は、こんなうまいミカンを日常的に食べていたのかよ、と本場の圧倒的実力に驚愕しました。

さらに、キンカンですよ。
腹の減った夫婦にとって、長時間の山間部地帯ドライブでしたから、ミカン程度では足りないわけです。そこで登場したのが、キンカンですよ。

甘味と酸っぱさが絶のバランスですよ。
とりあえず美味い。キンカンって、こんなに美味い物なのか。驚きました。道民は普段、キンカンを目にする機会が乏しく、食べることも少なかったののです。


疲労困憊と低血糖だった夫婦2人を救ってくれたのが、ミカンとキンカンでした。和歌山県の実力を侮っていて、すみません。


そんなこんなで、当方の夫婦2人旅で思い出深いのは、和歌山現地の地場産ミカン類はマジ美味い、という話と、ヤリスのハンドリングが田舎道の峠にも対応できる優れもの・燃費性能にも助けられたこと、日本の道路事情に精通したナビに大いに助けられたこと、というような話です。


人生初のお伊勢参りができて、何より良かった。晴天に恵まれ、平日だったにもかかわらず、駐車場の入口には車列ができるほど大勢の人出で、おかげ横丁は「ここは原宿ですか」という人の波でした。

江戸時代から続く今でも一大観光地で、人生で一度は是非とも参拝に行くと楽しいと思います。
これはガチです。
妻も大満足でした。レンタカーのナビにも、ねww


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