新人職員は戦士だ
※プライバシー保護のため、少し事実内容を変更しています。
先日、新人ソーシャルワーカーの女性と一緒に、ある機関に問い合わせの連絡をしました。
女性は大学卒業してすぐ地域のソーシャルワーカーになった1年目の新人職員。23歳。笑顔たっぷり。普段からニコニコ仕事をしているのだろうと想像します。素直で元気で、私の好きなタイプ。ええ。どタイプです。
私は彼女と一緒にやっているプロジェクトがありまして。その機関から教えてもらいたいことがあり、一緒に電話をしたのです。
「一緒に電話」といっても、彼女がスピーカーフォンで電話して、私が聞き取ってメモをとるという役割分担でした。
そしたら。
電話口の担当者がものすごーく威圧的だったのです。
思わず電話を交代し、私から「本日、もしくは明日の16時以降のお電話する形でよろしいでしょうか」と確認をとると、「いや、別に今でもいいですけど」とか言って全て教えてくれたわけですが(なんなんだ)、それは彼女も私も、二人して非常に困惑した電話だったのでした。
でも私にはこの威圧感にとても心当たりがありました。私も新人だった頃、たまにこういった対応を受けていたな〜と思い出したのです。
そんな風に怒られるのは、自分が至らないからだと当時は思っていました。でも、年齢と経験を重ねるうちに、そんな怒られ方をする機会はなくなった。
今でも、常識的に考えておかしいことをしちゃう時あるんですけど(すいません)、適切な方法で苦情が来るだけで高圧的な連絡が来ることはないのです。
今、そんな失礼な態度をされることほとんどない。
あれは、相手が私の若さをいいように受け取って、必要以上に圧をかけてきただけだったのだろうな〜と今回のことで思ったのです。まだ発展途上の若い新人の揚げ足をとって、圧をかけてくる人がいるのだ。断定したくないけど、そして全員では決してないけど、いるのだ!(断定した)
私は新人ソーシャルワーカーの彼女に、「あなたの電話した方法は間違っていなかったですよ」「言葉遣いも態度も適切でしたよ」と伝えたのでした。「あんなに怖いこと言われたのに、泣かないで素晴らしかったね」とも。
ただでさえ新しいことに挑戦している最中だというのに。新人職員って戦士だ。未開の地で日々戦っている戦士に、ひどい敵がどんどんやってくる。
きっとどこかで怒られているであろう新人職員さんたちに言いたい。
いろんな経験をしている中、あなた達の若さや未経験さに目をつけて、ひどいこと言ってくるやからがいるけど、どうか自分を責めないで。
適切に指導してくれる人を探してね。必要以上に怒ってくる人の言葉を受け止めすぎないで。あなたが傷ついて仕事ができなくなるまで怒ってくるのは違う。あなたを萎縮させて何もできなくさせるのは指導じゃないよ。
本当だよ。どうか知っていてね。
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2024年のテーマは、やめるまで楽しむこと。手放すことを恐れず、その瞬間までを楽しめばいい。そんなハマダのこだわり記事はこちらに収めます。
ハマダユイ
ソーシャルワーカー12年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。
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