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「やーめピ」まで楽しむ

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2024年のテーマは、やめるまで楽しむこと。手放すことを恐れず、その瞬間までを楽しめばいい。そんなハマダのこだわり記事はこちらに収めます。
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記事一覧

哲学者たちと仲間になる

ことの始まりは2024年2月。 突然私は、「哲学者になろう!」と思ったのでした。 人生の中で「◯◯になろう!」宣言をしたのは数知れず。ミュージカル女優になろう!ソーシャルワーカーになろう!漫画家になろう!イラストレーターになろう!研究者になろう!歌手になろう!作家になろう!(夢は継続中) 今回はそこに哲学者が加わったのです。 しばらくの間、私は社会と自分との関係に行き詰まりを感じていました。支配はなぜ起きるのかな。暴力はなぜあるのかな。私は社会に対して、どのような姿勢

言葉を人質にとられたら

私は桜林直子さんとジェーン・スーさんのラジオが好きでよく聞いています。桜林さんは言語化がすごく上手で、いつもいろんな言葉をいただきます。先日また、「おおぅ」となる言葉をいただきました。 ずばり、「言葉を人質にとられる」。 かんたんに言うと、「だってあなたがそう言ったんじゃない」と責任をとらされること。 これ、言われたらすごく苦しいやつ。自分が選んだものや決めたことが原因で誰かに責められる。まさに、言葉を人質にとられる! 私はこれをされるととても辛いので、人には同じこと

自分のお金をつかうこと

先日、相手の感情について責任をとらないという記事を書きました。 それで思い出したのですが、「相手の反応の責任をとらない」という記事も以前に書いたことがありました。約3年前の記事です。 その記事で、最初にインビザライン(マウスピースによる歯列矯正)について触れています。そうそう、あの時期はマウスピースをつけていました。 でも、3年近く経つ今でもなんと、歯列矯正、まだ続けているのです。驚 今はワイヤーをつけていてマウスピースではないのですが、上下しっかり矯正継続中です。や

全身全霊で働くことを美化しない

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(三宅香帆, 2024)という本を読んだ。 なぜ、働いていると本を読む時間がなくなってしまうのか。本が読めないほど忙しすぎる働き方はいいのか。現代人は本を読む代わりになにをして時間をつかっているのか。 そんな問いを、労働と読書の歴史と共にさぐっていく本だった。素晴らしく面白かった。 なにより、著者のあとがきに心掴まれた。 著者は働くことが「めっちゃ好き」。でもだからこそ、「全身全霊で働くことを美化したくない」と書いている。全身全

相手の感情について責任をとらない

空気を読むことが素晴らしく上手な私たちへ。 私たちは、誰かが怒ったり機嫌が悪くなることを避けるために、とても注意を払って生きているように思います。 どうか、今日は同僚の機嫌がいい日でありますように。怒った恋人が明日にはいつもどおり振る舞ってくれるかな。私はAを選びたいけど、それを選んだらお母さんが嫌がるかな…。 もし怒っていたら。嫌がっていたら。機嫌が悪かったら。機嫌を直してもらうために美味しいものを買っていこう。別に自分は悪くないと思っているけど、一応謝っておこう。

なんのために生きるの?と話し合った

友人と、我々はなぜ生きるのだろうか?と話し合った。 友人は「私は私の生きる目的が知りたい。何のために生まれてきたのか、生きている間にそれを解き明かしたい」と言った。 私は「私は自分がどう構成されているのかを知りたい。人生で起こる出来事が(今までもこれからも)どうやって私をつくっていくのかを知りたい」と言った。 お互いに、生きる目的が違うということがわかり、「おひょ〜」となった。 生きる意味を探す友人 友人は、自分が何者なのかを知ることにはあまり関心がない様子だった。

一瞬だけど大事にいきる。

noteをお休みしている間に、引っ越しをしました。 築40年の一軒家で、ベランダからの眺めが最高です。 家に入ると畳の匂いがして、押入れからはおばあちゃん家の匂いがして、ドアがギィギィ鳴ったりして。家にいるとノスタルジックな気持ちになり、ニヤニヤしちゃう。 なにより、庭から40年の命たちの存在を感じます。雑草を抜いていくと立派な木の幹が何個も出てきて、根がしっかり張り巡らされています。土を掘り返せば大量のダンゴムシやら幼虫やら出てきて、もう一つの世界がそこに…。 この

我々には、自分の話をする場所が必要だ

久しぶりにnoteを書きます。 4月から大学の授業が再開し、資料作りに追われてnoteを書くことをすっかり諦めてしまいました。この度、全15回の授業が終わった!お疲れ様、私!! 授業で話すようになってから改めて思うのですが、私には誰かに向けてアウトプットする場が必要でした。ずーっと、必要でした。 仕事で感じたこと、社会のこと、心のこと、私とはなにか、障害とはなにか、その他にも人間をとりまくいろんなことを、私は誰かにきいてほしかったのです。 だからnoteに出会った時は

5月が来るよ!心を休ませよう

5月病の季節がやってきましたね。 私が子どもの頃の5月病は、「4月は集中してたけど、5月になると緊張がゆるんでどうでもよくなること」程度に認識されていたと思います。 でも今回5月病についてネット検索したら、「適応障害になる前に早めの受診を」とか「鬱(うつ)につながるから気をつけて」とか、とても深刻な内容が出てきてびっくりしてしまいました。 5月病の認識も、時代と共に変化するのですね。 そんな深刻な事態になっているとはつゆ知らず。私は5月になると毎年「5月病だから仕方が

私よ、寝なさい。

最近noteを更新できずにいました。 なぜかというと、ちゃんと寝ようと決めたからです。 3月〜4月は年度末決算やら来年度計画やらで本当に忙しく、体はだるいし、頭を使いすぎて何をやっているかわからなくなったりしていました。 さすがに、体力が落ちたなぁ〜年だなぁ〜なんて思っていたのですが、柳沢正史先生の睡眠の話をいくつか聞いたら、「私ったらちゃんと寝てないのじゃないかしら」という結論に至ったのです。 そこで、夜は22:30には就寝しようと目標を立てました。7時間以上寝る生

初めての就活は26歳、ハローワークだった

3月もそろそろ終わり。 今年は大学で働き始めたせいか、4月〜3月のサイクルをとても意識する年でした。就活で悩んでいた学生たちも、自分の進路を決めて、無事に卒業していきました。良かった良かった。 感慨深いので、これを機に自分の就活について振り返ろうと思います。 *** 私の就活は、2012年7月にハローワークに行ったところから始まりました。 その時の私はアメリカの大学院を卒業したばかりの26歳。一時期は働いてもいたけど、それは福祉と飲食とアニメショップのバイトのかけも

全てが試練じゃない

「起きる全ての出来事は、自分にとって意味があることですもんね」と話す人がいたので、 「そうですね。今の状況から離れるとか、方向転換するとか、何か作戦を考えることができますね」と返した。 「え」とその人は言って、「私への試練ってことじゃないんですか?」と聞くので、 「全てを自分にとっての試練と考えなくていいんじゃないでしょうか」と伝えた。 *** どうしてだかわからないけど、私たちは試練を乗り越えなければいけない気持ちになる。 今の辛い状況も、悲しい出来事も、いつか

最近の兼業の様子

「結局、お仕事はどれが本業なんですか?」と聞かれたので、考えてみました。 現在の私の仕事は、①相談室バオバブ、②大学教員、③精神医療の権利擁護団体の事務局と、主に3つで構成されています。 それを、兼業という言葉を使って表現しているのですが(パラレルワーカーという表現もあるかもだけど、パラレルワーカーのソーシャルワーカーって文字数が多いかしらと思って)、辞書から言わせると、それは「本業がある」ということになるみたいなのです。 どれが本業か?と問われると難しい。 時間的に言

とりあえずの助言がピンチを救う

風邪をひきました。 喉は腫れているし、お腹もゴロゴロする。熱はないし食欲もあるので、お菓子をボリボリ食べながら(飲み込むのが痛いんだわ、これが)家の中でのんびりしています。 友人が「今は何もやるなってことだよ、寝てな!」と言ってくれて。なんだかそれが効いて、心安らかに過ごしています。 私たちは、つくづく「とりあえずの助言」なるものに助けられているな〜と思います。 以前、ソーシャルワーカーの先輩がこんな助言をしていました。鬱(うつ)でベッドから起きられなくなってしまった