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言葉を人質にとられたら

私は桜林直子さんとジェーン・スーさんのラジオが好きでよく聞いています。桜林さんは言語化がすごく上手で、いつもいろんな言葉をいただきます。先日また、「おおぅ」となる言葉をいただきました。

ずばり、「言葉を人質にとられる」。


かんたんに言うと、「だってあなたがそう言ったんじゃない」と責任をとらされること。

「あなたがこれを食べたいって言ったからそうしたのに」
「あなたが言い出しっぺなんだから責任とりなよ」
「これを選んだのはあなただよね?」

これ、言われたらすごく苦しいやつ。自分が選んだものや決めたことが原因で誰かに責められる。まさに、言葉を人質にとられる!

私はこれをされるととても辛いので、人には同じことをしてはいけないと考えてきました。でもうまく説明できなかった。今回、「言葉を人質にとる」という言葉を手にいれたので、それが可能になりました。言葉をつくれる人はすごい。天才です。

もし、人質にとられたら

言葉を人質にとられた時の対策を長年考えてきた私です。

物事がうまくいかなかった時に、選んだ人、言い出しっぺの人を責めるのは違うのではないか?謝る必要は果たしてあるのか?そんなこと言ったら誰も意見を言わなくなるのではないか?

と、ずっと考えてきました。でも、「あなただってその時賛成したじゃないですか!」と言い返すのも建設的ではない。不毛な争いは避けたい。

そこで私は、一番良いと思う選択肢を選んだけど、未来はわからないね〜というニュアンスで答えるようにしています。誰も責めない。自分の選択も否定しない。いいと思うものを選んだという事実だけ伝える。

重要なのは「未来のことなんて知らないもん」というマインド。

「ここの定食が食べたかったけど、こんなに混んでるとは思いませんでしたね〜」
「このプロジェクトは絶対成功するって思っていたけど、まさかこんな所に落とし穴があるなんて思わなかったな〜」
「使いやすいと思って選んだんだけど、実際使ってみるとちょっと違いましたね〜」

まだ使う機会がないので、イメトレ。

未来なんてわからないじゃないか。あの時は良いと思ったんだ。私たちは、その時一生懸命考えて、選択しながら生きているんだ。

そんな誰かの言葉を使って、責めてはいけない。お互いに。

そんなことを思うのでした。

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2024年のテーマは、やめるまで楽しむこと。手放すことを恐れず、その瞬間までを楽しめばいい。そんなハマダのこだわり記事はこちらに収めます。


人と人とのアイダにも収録


ハマダユイ
ソーシャルワーカー12年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。

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