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「書く相談」と「聞く相談」のちがいとは
最近、相談室バオバブもメッセージ相談を始めました。
メッセージ相談をやっているカウンセリングルームは結構あって、私も別の場所でメッセージ相談を受けています。何人かは定期的にご予約をくださって、書いて、読んで、たまに電話で話す・・・そんなやりとりを続けています。
普段zoomや電話でお話するような「聞く相談」と、メッセージを「書く相談」は、根本的に違いがあるように感じています。
聞く相談って、相手が話しながら自分の考えを整理したり、自分の感情を出すことに集中できる時間をつくるための意味があります。
そこに、私の意見は必要ない(本来、聞く立場の人は意見を言う役割はない)。ただ、「話をする場」をつくることに大きな意味があります。
一方で、「書く相談」は、私の意見を書く場面が多いのです。これに最初は戸惑いました。
たとえば、相手のつらい気持ちを打ち明けられた時、電話やzoomであればこちらが受け止めていることを何も言わずに表現できますが、メッセージだとうまくできない。
「そうですか〜」みたいなお返事になってしまい、相談として機能しないわけです。
なので、気持ちが伝わることも、それにかんする対応策も、情報提供も、きちんと文字にして相手に渡します。
「それは傷ついたと思います」
「こういう風に考えてみてはいかがでしょうか」
「もしもう少し情報がほしい場合は、こういった場所もあります」
それ以外にも、相手を否定する必要がある場面も出てきます。
「そんな風に、自分を責めたくなる時がありますね。でも・・・」
「どちらが正しいかと問われると、ものごとの正しさは別のところにあるような気がします」
「今までの人生が意味なかったと感じていらっしゃること、とても伝わりました。ただ、『そうですか』と、話を終わらせたくない私もここにいます」
そんなわけで、最初は「こんなに私の意見を書いていいのだろうか?」「誘導していないか?」などスーパーバイザーに相談していましたが、最近は感覚がつかめてきました。
聞く相談とは別のスタイルで、書く相談を受けているように感じます。
先日、メッセージ相談をずっと利用してくださっている方から、こんなメッセージをいただきました。
「ハマダさんとのメッセージは、私にとって答え合わせのようなものです。ハマダさんに出来事を報告して、『素敵ですね』とお返事がくると、これでいいんだ〜と思います」
そういう役割もあるのかと、嬉しくなりました。
私スタイルのメッセージ相談ということで、バオバブでもやっていこうと思います。
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2024年のテーマは、やめるまで楽しむこと。手放すことを恐れず、その瞬間までを楽しめばいい。そんなハマダのこだわり記事はこちらに収めます。
対話のカケラ(マガジン)
ハマダユイ
ソーシャルワーカー12年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。
電話相談はこちら。
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