LA旅行記 2日目(LA LA LAND聖地巡礼①)
ダイナーで朝食
ホテルをチェックアウトして、近所にある人気ダイナーのチップス・レストランへ。窓際の席がいい感じだったのですが、まだテーブルの上に前の人の皿が残っていたので「あそこに座ってもいい?」と店員さんに聞きました。すると斜め前の席にいた常連らしきおじさんが突然立ち上がり、そこを片付け始めた😂
今回の旅行中は親切な人にたくさん会ったけど、そうしなきゃいけないとかじゃなくて、自発的に優しくしてくれる人が多いなあと思った。何をするにも人目を気にしないし、自分がそうしたいからそうする、そして他人の自由も尊重するという気質を感じる。
このダイナーはメキシコ系の料理も名物だった。しかし「ウエボス(Huevos)」「マチャカ(Machaca)」「チラキレス(Chilaquiles)」とかいちいち料理名をググらないと何かわからないので、アメリカ的な朝食を食べることにした。
クラシックなダイナーで、ベーコンを手づかみで食べるという夢を叶えられた。どれも美味しかったけどやっぱり量は多いね。こんな朝食を食べている奴らに戦争に勝てるわけがないなと思いました。お値段はチップ(15〜20%が相場)入れて49ドル。カードの明細を見ると6,726円となっております。円安恐ろしい。円安じゃなくても朝食には恐ろしい価格。
ハイウェイただハイウェイ
店を出て次の目的地、LA北東部郊外のパサデナに向かう。昨日は空港からホテルまで近かったのでぜんぶ下道だった。ここで初めてのハイウェイに乗ります。下道の制限速度は25〜35マイル(約40〜56km)、ハイウェイは65マイル(約104km)が基本。慣れてないってのもあって全体的に日本より速く感じるんだよな。
ここで通りかかったのが105号線と110号線が交差する、LA LA LANDの最高のオープニングを撮影した場所じゃないか!今後の旅程にふさわしい偶然にビビった。
LA LA LANDを劇場で見たときの衝撃は一生忘れられない。人生において選んだ道、選ばなかった選択肢、後悔、やっぱりそれで良かったのだとも思う気持ち。次の日にもう1回見に行って2日連続で死ぬほど泣いた。またIMAXで見たいな。
パサデナ
最初の目的地はそう、リアルト劇場です。セブとミアが初デートをした場所。「理由なき反抗」やってるからつってね。しかし何でロケ地に行きたくなるんだろうな。
一通りうろうろして、近所のスタバでコーヒーを買って、次の聖地に向かいます。
ドナちゃんワーオです
パサデナから10分ちょっとさらに北東のアルタデナというところにやって来ました。ダダダダ!ダダダダ!カッカッ(ビバリーヒルズ青春白書のオープニング曲)
10代の頃にNHKの深夜再放送(吹替版)をめちゃ見たビバリーヒルズ高校白書・青春白書(Beverly Hills, 90210)。初期シーズンの主役の双子、ブランドン&ブレンダ・ウォルシュの家にやって来ました。
そしてその数件先にはブランドンの親友、ディラン・マッケイ(なだぎ武が真似してたやつね)の家がありました。根が真面目なのにたまにギャンブルや飲酒でやらかしてしまうブランドン、自由奔放ですけこましだけどピュアで文学なんかも好きなディラン、どちらもカッコよくて影響を受けたよね。ディラン役のルーク・ペリーは最近リバーデイルというドラマに出演していて、それもNetflixで見ていたのだけれど、2019年に亡くなってしまった。
ノートン・サイモン美術館
パサデナに戻り、この旅程を立てているときに気になったノートン・サイモン美術館に来てみました。入場料15ドル。
ルネサンス期の宗教画から印象派、近代まで幅広いけどギュッとしたコレクションを見ることができました。ゴッホの絵はいつ見てもブッ飛ぶ。心が曲がっているので写真をまっすぐ取ることができなかった笑 レンブラントもいっぱいあったけど写真は取っていない。
この後も予定がパンパンに詰まっているので、地下のアジアコーナーは見れず、ミュージアムショップで図録を買って出発しました。そのうちまたゆっくり来たいな。
ハリウッド・ルーズべルト・ホテル
ここでいったん本日のホテルにチェックインしてひと休み。今日は少し奮発して、ハリウッド大通りに面し、100年近い歴史があるハリウッド・ルーズベルト・ホテルに泊まります。1泊280ドル(40,000円ぐらい)、駐車場はバレー・パーキングのみ(係員が入出庫してくれるやつ)で何と60ドル(8,000円ちょいヒエッ)です。明日もこのへんをウロウロする予定なのでまあ仕方がないでしょう。
スモーク・ハウス・レストラン
バレーで車を出してもらい(出し入れするたびに係の人にチップも渡さないといけないやんこれ)、北に10分ほどドライブして、バーバンクという町まで。途中、ビートルズがライブしたハリウッド・ボウルも通りましたよ。
さて、LA LA LANDでセブがピアノを弾いていたレストランのロケ地、スモークハウスでディナー!劇中の店の外観はハリウッドにある壁画のところなので、それはまた明日。あ、マザー2のムーンサイドに出てくる敵だ!マザー2もアメリカへの憧れの1つの源泉だったよなあと感慨深くなるぼく。
ここもバレーパーキングで10ドルぐらいかかった(しかしバレーのおかげで帰りにおもしろ事件が発生した)。店内に入って、夢にまで見た光景に感動するわれわれ。しょうもない歌手がしょうもない歌をカラオケで歌っていて、誰にも相手されていなかったのもセブみがあってよかった笑
プライムリブステーキと迷ったけど今回はバーベキューにしてみました。朝ダイナーの後何も食べてなくて、もう19時ぐらいなのに全然お腹が減ってない。どれもおいしかったけど半分ぐらいしか食べられず、スケジュールを詰め込み過ぎていて時間も微妙になってきたので、箱に詰めてお持ち帰りにしました。お会計はチップ入れて82ドルちょっと(11,389円)。
バレーに車をお願いしたときに引換カードをもらったのに、いつの間にか無くしてしまった。車の画像を見せて一緒に鍵を探したけど、いっぱいありすぎてなかなか見つからない。鍵がいっぱいぶら下がっているのを見て、あ、これもLA LA LANDのあのシーンやないか!ってなって笑った。
グリフィス天文台
今朝うちらが行ったリアルト劇場で「理由なき反抗」を見ていたミアとセブでしたが、途中でフィルムがダメになってしまい上映が中止になりました。ミアの「いい考え」で2人は「理由なき反抗」の舞台であるグリフィス天文台に向かいます。それからプラネタリウムで踊りだして宇宙まで飛んでいくシーンが素晴らしすぎて、初めてLA LA LANDを見たときはここで映画が終わりかと思った笑
ビバリーヒルズ高校白書でも、ディランが女の子を乗せた黒いポルシェでここまでブーンとやって来て、夜景を見るシーンが何度かありました。おれもいつかこの天文台に車で乗り付けてやるんだ!とかれこれ20年ぐらい思っていて、素敵なマジックアワーの中をドライブしてきたのですが、天文台の直前で渋滞が始まってしまいました。
何ごとかと思っていたら、グリフィス・パーク内にあるグリーク・シアターでこれからプラシーボのコンサートがあるらしく、駐車場に入る車の列だった。そこを抜けてもうすぐ天文台というところまで来たのに、どうやら駐車スペース的に天文台の前までは行けなそう。思てたんと違う!
丘の上にある天文台までの道が路駐スペースになっていて、空きを探すが時間帯的になかなかありません。結構くだったところでやっと駐車して、天文台に急ぎます。プラネタリウムがもうすぐ始まってしまうー。
途中で、「あれ、みんなダッシュボードに駐車券みたいなのおいてね?」と気づいて、パーキングメーターで先払いしなければならないことが判明。ダッシュで戻って駐車券を買い、またダッシュで天文台に向かいました。夜景が最高にきれい。
何とかギリで間に合い、プラネタリウムのチケットを買えた。入場無料、プラネタリウム1人10ドル。8:45の回は「サインズ・オブ・ライフ(生命のしるし)」というテーマで、地球でどのように生命が生まれて進化したのか、火星などに生命はいたのか、という内容でした。自分たちがミトコンドリアだったときの記憶があるような気がしてきた。
プラネタリウムを出て、テスラコイルとフーコーの振り子をチラ見して、次のイベント(まだあるのかよ)に向かいます。
S8NT ELEKTRIC @ the echo
2022年末、何かの記事でガンズのスラッシュの息子がバンドをやっていることを知りました。へえーと思ってYoutubeで見てみると、これがめちゃくちゃかっこいいバンドなんですよ。彼はギターでなくドラム担当なんですが、ギターとベースもキャラが立っているし、特にボーカルの女の子がパワフルで一発で好きになりました。
特にそのときリリースされたばかりのAll I Doという曲がめちゃくちゃ良くて、仕事中もずっとSpotifyでリピートしていた。LAに来ることになって、ちょうどよくライブがないかなあと思っていたところ、直前になって無料イベントに出演することが判明。グリフィス天文台までの予定はおおむね決まっていたので、出演時間を教えてくれないかインスタでDMを送ったらすぐに返信をくれて、何とか間に合いそうだったので行くことにしていました。
車をぶっ飛ばしてダウンタウン近くのthe echoというライブハウスへ。2ブロック離れたところにしか路駐できなくて、夜道を早歩きした。治安はそこまで悪くなさそうでしたが、ホームレスの家があるところですれ違った男性が「Be careful, be careful」と言ってきて少し怖かった。
出演すると聞いていた時間を30分ほど過ぎていたのでダメもとで会場に入ると、入り口のすぐそばの物販コーナーにセイント・エレクトリックのメンバーの3人がいました。アジア人を見てインスタで連絡したヤツだとすぐにわかってくれたのか、ボーカルのBrianaと、ギターの1人と、スラッシュの息子ロンドン・ハドソンとあいさつ・握手・ハグ。「もう演奏したの?」と聞いたら「次だよ!」となってひと安心で出番を待ちました。
お土産に「博多通りもん」を持ってきていた(前日夜に彼女が我慢できなくて箱を開けて1個ずつ食べた)のだけれど、バタバタだったので車に忘れてきてしまった。彼女がハイネケンのノン・アルコホリック・ビア(ノンアルコールと数回言った後にああ、ノンアルコホリックねーと言われたらしい笑)を買ってきた。
キャパ200人ぐらいの会場に50人弱しかいなくて、昔よく出演していた下北沢のライブハウスと同じような雰囲気だった。1つ前のバンドは女王様みたいな女性ボーカルにバックバンドのオタク男子3人でグランジのなりそこねみたいな曲を延々とやっていた。歌詞でFuck youと連呼されて、あきれると同時に少し興奮したよね。
ちょっとしたDJタイム(バンドで地蔵だったのにすぐに踊りだす客😂)を挟んで、セイント・エレクトリックの演奏が始まります。音源で聞く以上にソリッドな演奏とパワフルな声に完全に打ちのめされた!メンバー全員個性があって、自分に自信があることが溢れ出てきているんだよな。最初は後ろにいた彼女も1曲目が終わった瞬間にフロアに出てきて一緒に盛り上がった。おすすめの2曲を貼っておきます(明日6/2に新曲が公開されるって!グッドタイミン!)
最高のライブが終わって、発売されたばかりのTシャツを買って(日本でこれ持ってるのうちらだけだろーっ!)、Brianaと少し話してまたハグして、会場を後にした。車まで戻るとき、行きの気をつけろニキのせいで必要以上にビビっていた。ホームレス数人が家に帰ってきていて、うちらに何かギャーギャー言っていて、死ぬほど怖かった。車のドアを開けるのに手が震えたもん。
夜食
ホテルに無事帰りついて(ホテル周辺の治安もあまりよろしくなさそう)、お持ち帰りしたスモークハウスの料理をビールとワインと共に食べた。彼女は「これが人生で一番うまい豚や!」とブチ切れていた。何回か駐車場の隣の喫煙所に行った。かつてここに2年間住んでいたマリリン・モンローの幽霊が出るという噂だったが、出なかった。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?