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4:同じことを何度も言う・質問をする、認知症の方(家族)への対応 コツ2つ。 その2

前回は、コツ2つの その1をお伝えしました。



こんにちは。

介護や認知症の悩み相談の

 Haluhaave(ハルハーヴェ) MISAです

介護や家事、はたまた認知症の対応で大変な女性の力になれば、

との思いで活動しています。

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ごあいさつ

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今回は、同じことを何度も言う・質問する認知症の方(家族)への対応

その2です。


【相手の気持ちを尊重し何について不安に思っているか想像する】

 についてお話ししますね。


認知症で、物忘れが多くなってきていることに不安を覚えている方は、多いです。

物忘れすること自体が不安だったり、気にしていることがありそれが解決しないことが不安だったり、不安の理由は人それぞれ、その時々でもちがうでしょう。


「悪意」で何度も同じはなしをしたり、聞いたりしているんじゃないんですよね。


「さいきん、物忘れがおおいから、しっかりしなくっちゃ。

確認しなくっちゃ!」と思っているとしたら・・・、

覚えておこう、怒られたくない、しっかりしよう、という気持ち(感情)がわき上がってきます。


その結果、人に聞く、確認するという行動になりますよね。


病気のせいで、前に聞いたという「記憶」は定着しないので、感情が湧き上がるたびに、聞いたり、話したりするので、「何度も」となってしまうんですね。


認知症になると、元気な頃とちがう違和感に、不安でいっぱいなんですよ。


(実際に、「自分の頭の中が変な感じがして落ち着かない」、「最近、記憶があやふやがで不安で仕方がない」、と訴える方は多くおられました)


なので一所懸命に、忘れないでおこう!あやふやな記憶を正確にしたい!と頑張るんです。

家中がメモでいっぱい、さまざまなことがノートにびっしり書かれている、そんな方もたくさんおられました。涙ぐましい努力です。

忘れてなんかない、わかってる、知ってる!と言い、必死に自分を保とうとする方もあります。まさに必死なんです。

(弱いところをつかれるのって誰だっていやですしね。)


そういった、その方の頑張りを尊重して、何について不安に思っているんだろうと思いをはせて欲しいと思います。


デイにいく時間を忘れそうで不安なのかな?

デイのお仲間で嫌な人がいて行きたくないけれど、いかないと!とプレッシャーに感じているのかな?

など、その方の性格や気にしそうなことや言動から想像してみてください。


「何度も言ってるわよ!」「同じ質問しないで!」

と否定をしても良い結果は生まれません。


不安に思っていること、気になっていることがある。だから何度もきく。

そのことを受け止めて対応してみてください。


例えば、

「デイの曜日を忘れそうで心配なら、当日の朝に声かけるよ。」

「私が覚えとくから大丈夫、安心してね。」

「デイで何か気になることがあるの?心配事でもあるの?」

と言うような、返事や声かけをしてみるのも一つの手です。不安と戦っている、その頑張りを尊重して対応すれば、その気持ちは伝わりますよ。


人によって不安材料はさまざまですよね。なので、どういった声かけが効を奏すかもさまざまです。どの受け答えが正解かなんてないですよね。


でも、自分の話をきちんと聞いてくれた、向き合ってもらえた、と感じてもらえたら、それで良いと思います。



認知症の方の世界は、私たちの現実世界とはことなります。なのでそう言った方の気持ちや不安を想像するのは、少し難しいかもしれません。まずこちらに気持ちの余裕がないと、そんなことに思いをはせられないですよね。


イライラしそうになったら、まず一呼吸置いてください。6秒数えるのも良いそうですね。方法はなんでも構わないです。とにかく少しでも余裕を作れるようにしてみてください。



「認知症で何度も同じことを言う厄介な人」ではなく、これまでの長い人生を生き抜き苦難を乗り越えてきた、歴史ある一個人の○○さん、として尊重して接し、どんな風に感じているのか、思っているのか、を想像していただけたたらなあと思います。



怒られたり、否定されるたりするよりも、

自分に真摯に向き合い、興味を持って接してもらえたら・・・

嬉しいし、安心できるんじゃないでしょうか。


コツ1と合わせて、試してみていただけたらと思います。


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認知症の方も、支える方も、楽しく豊かな生活ができることを願って・・・。

うまく行かなくても、落ち込んだりご自身を責めたりはしないでくださいね。(わかっていても怒ってしまう、というのも実はあるあるです。)


日々充分頑張っておられますので、そんな必要はないとわたしは思います。
責めたって良いことはありませんから、
「頑張ってるわ私!」と、ぜひご自身を褒めてあげて欲しいと思います。

今日はこの辺で







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