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静岡県のサウナ① RAKU SPA Cafe 浜松 1/2

 私は最近、月1度は静岡県にいる。
 知り合いたちと集まるために。
 少し気温が上がりかけてはまた下がる、そんな5月の気候にも、なんとか体調を保ちながらの今日、朝の10:00過ぎに、私は東名高速道路東へ進む。
 名古屋市から浜松市までは、高速で大体1時間くらい。
 大体いつも、正午前後にマイペースに集まり出す。
 集まり出すっていっても、各々サウナに入っていたりするので、特に決まった集合時間なんてものはないのだけれど。でも、お昼ご飯は集まって食べる。それも誰かが言い出したことでもないんだけれど、なんとなくその形に収まっている。
 私は、なんとなく、いつもこのくらいの時間に移動することにしている。

 そうしてゆっくりと焦ることなく、自動運転を大いに活用して、三方原スマートICへ向かう。
 名古屋から浜松市へ向かう東名高速では、県境で速度規制が変わる箇所がある。山を越えるからだ。そこがなんとなく、県境感があって私は気に入っている。
 それに、やっぱり、東名高速道路が好きだなって思う。
 景色が移ろうことで、栄えてる都市や自然豊かな都市が、少し俯瞰で高速道路から眺められる。それがなんだか、とても心を穏やかにしてくれる。
 集合時間が決まっていたら、きっとそうも思えないんだろうな、なんて。
 そうして三方原スマートICに辿り着き、少しの間、狭い山道を降りて大きな幹線道路に出る。
 そこから15分くらいだろうか、新幹線の車窓からも簡単に見つけることができるくらいのデカデカとした文字を持った建物、目的のRAKU SPA Cafe 浜松にたどり着いた。

 車を降りて入り口へ向かう途中で、前を歩く馴染みのある人を見つけた。
 黒くて長い髪をさらりと流していて、私より少しだけ背が低い、姿勢良く歩く女性。
「浦口さん、こんにちは。ちょうどのタイミングですね」
「あ、一ノ瀬さん。本当、ちょうどですね」


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RAKU SPA Cafe 浜松

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「今日はどうしますか?」
 入り口の自動ドアを跨ぎ、靴をロッカーに入れながら、浦口さんが私に尋ねる。
「うーん、やっぱりまずは、とりあえず何セットかサウナ入ってきますね」
 お昼ご飯のタイミングで初めに集合するその前に、私は第一陣のサウナを基本的には遂行しているのだが、浦口さんも大体はその流れな気がする。
「いつもの感じですね。了解っ。私も少し入ってきますね」
 やはり今日も、そういう時間感覚で来ているのだろうな。
 そんな会話をしながら私たちは受付へと向かう。
 時間制とフリータイムとあるここで、私たちはフリータイムを選択する。
 そして受付横で館内着を選んで、私たちは各々サウナに散っていった。
 浦口さんは、私よりも1つ年下だった気がする。あまり年齢を気にしないせいか、私はもう同じ年だと思っている。ちょっと失礼か…。

 体を洗い終え、まずは室内の浴槽に浸かる。室内だけでも種類が多くあって、広い印象だ。
 なんとなくだが、私はサウナの前に、まずは浴槽に少し浸かるのが習慣になっているのだが、他の人はどうなんだろうな、なんて少し思うこともある。
 そして、サウナに。
 こちらのサウナは、空間がとても広い印象を受ける。タワー型と言って、座る段の高さによって温度を選べるものなのだが、こちらは横にも広い。
 1回目はゆっくりと温まろうと思い、下から2段目にしばらく座っていると、水の出る音が聞こえてきた。
 どうやら自動でサウナストーンへ水をかけてくれるオートロウリュなるものを設置しているようだ。この音が、また、とても心地がいい。
 サウナストーンで熱された水蒸気がサウナ室を満たしていく。そしてだんだんと降りてきた熱気に包まれる。

 いい感じになったところで、サウナ室を出る。
 そのまま私は、この施設の一番の特徴だと思っていたところへ向かう。
 こちらには、2つの水風呂がある。
 どうやら温度で分かれていて、少し高めのと冷たいのとがあるようだ。
 これがとても…。
 自分の温まり具合によって、入る水風呂の温度を変えられるのは、思った以上に嬉しいもので。
 見た感じ、どちらの浴槽も水に流れが作られているので、体感は温度以上に冷たそうなので、今回は、温度が高い方に入る。うん、思った以上に冷たい。
 水風呂も広く設計されていて、壁側には上から水が降っていきている。これを頭から受けると、ものすごく冷やされる。
 2つの水風呂と上からの水、そしてサウナ室の選べる温度。これらを組み合わせることで、毎回のサウナに変化をつけることができる。
 ちなみに私は、時々、サウナ後には水風呂に入らず、その次のサウナ後の水風呂により長めに入る時がある。
 そういう変化はやっぱりつけたくなるものなんだろうな、なんて思うけれど、こちらではその欲望を十分に満たすことができるのだ。
 その後、外気浴のために外へ出ていく。
 内湯と同じで、露天風呂の種類も豊富で、座り湯や炭酸風呂など、いろいろなものがあった。
 休憩を兼ねて少し浸かる時の選択肢も多いのもまた、嬉しいもので。

 もう2回ほどサウナを繰り返した後、第一陣はここまでにして、1度休憩スペースに行こうと脱衣所に戻っている時、扉の近くで張り紙を見つけた。
 それによると、自動装置によるオートロウリュは定期的に実施されるそうだけど、ロウリュイベントも開催されるとのことだ。
 でも大体大きな施設でのこういったイベントは、どうしてもみんなで声を出したりテンション高いノリのものが多く、私はそれがすごく苦手で、こういったイベントは避けるようにしている。
 静かなロウリュイベントもないものだろうか…。
 なんてことを考えながら、私は館内着を着て休憩スペースへと向かい、そこでみんなを待つことにした。




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RAKU SPA Cafe 浜松




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