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『マッシブ・タレント』感想文

2023年 3月30日 木曜日 の日記


※ニコラス・ケイジ主演映画「マッシブ・タレント」のネタバレを含みます。書き終わって気づきましたが、ミニノベライズかというくらいネタバレです。


※感想文の後にこの日の日記があります。






感想文


結論
ニコラス・ケイジにしか演じることの出来ないニコラス・ケイジのひとつのゴール(終わることは無い)」



「コンエアー」がはじまり
物語は映画「コンエアー」のワンシーンの映像から始まる。次第にそれがモニターに映る映像だと分かるカメラアングルに切り替わる。それを観ていた女の子がひとこと「ニコラス・ケイジ最高」。その直後その子は侵入者に殴られて気を失う。一体この侵入者達がこのあとどんな事件に関わってくるのだろうか、ここでは全く分からなかったが、とにかく女の子が可愛かった。そりゃそうだよ、俺だって男だ。そんなとこばっかり気になるよ。


私が初めて観たニコラスケイジ映画はコンエアーだった気がする。ザロックの可能性は?なんて聞かれたらちょっと揺らぐけど、きょうはコンエアーということにしておく。



誕生日パーティ
主役を獲ることに執念を向けている今作の主人公ニックケイジ(ニコラスケイジ)は実生活もあまりうまくいっていない。あまり、ではないか。だいぶ、かも。演じたい役は得られず、思春期の娘との関係も上手くいってない。妻とも離婚しているし、それに加え多額の借金も。熱望していた映画の主役に選ばれず、その反動で飲み過ぎ、酔いすぎ、娘の誕生日パーティの空気をすこーしだけすこーしだけ悪くしてしまい、あげく元妻に「しっかりしてほしい」まで言われるしまつ。


ニックは依頼されていた仕事である、ある男の誕生日パーティに行くことを決意。その仕事はなんと報酬100万ドル。私だったら即決で「行きます!」ってなるだろうに、それを一度は断ったニック。本当に役者という仕事にこだわりをもっているんだなと終わった。役者に対する本気度がここで分かる。ニックの気持ちもわかる。これだけ主役を務めてスター俳優としてここまでやってきたんならまだ主役を張っていたいよな。


そして娘が可愛い。なんて人?調べてくる。


リリー・モー・シーン    口が、うんにゅってしてて可愛い。



誕生日パーティ②
誕生日の主役(招待した人物)はニックの大ファン。名はハビ。ハビ役のペドロ・パスカルの存在はもちろん知っていたけど、出演作品をほぼ見たことがないから愛着が湧いてなかった(ラストオブアスは観ようかな~と思ってた)けど、この映画きっかけで湧きに沸いた。愛着が。ニックを見る目が、恋に近いというか、憧れというか、とにかく終始可愛かった。


予告は少ししか見てなかったけど、とにかくこのハビが悪役だってことは知ってたから、観ていてあれ~~?この感じで悪者なんだ~ってちょっと疑いの感情になった。いやでも憧れの人を前にしたらみんなこうなっちゃうよねと自分を納得させて観続けた。早い段階でハビのいとこのルーカスが出ていたのもストーリーとして良かったのかも。だって金髪で黒い髭の男で空気読めない系の態度悪い男なんだもん、悪いやつに決まってる。そしてそれの仲間ならハビも悪いやつだって見えた。



友情の育み、決心
最初はいやいや来たニックも、最後には来てよかったと思えるほどにハビとの友情が芽生えていた。映画の趣味が合うって友人との出会いって意外と無いものよな。そもそも私は出会いが少ないからそういう人と知り合うこともないんだけどさ。それはどうでもよくて、ニックは特に一般的な映画の趣味と少しずれた位置にいるせいか、なかなかそう趣味が合う人とは出会えていない(予想)。その中で出会えたハビの存在。ニック自身も、彼(ハビ)とは大親友になるという予感がしてただろうね。そんな思いの中急に知らされる、ハビの悪行。CIAに知らされた内容とはいえ、ニックはそれを信じられない。


この時点では私も、ハビを敵だと信じ切っていたから、ニックを信じてあげれなかった。「ハビは悪いやつなんだ。ごめんなニック」そんな気持ちで。


共に映画を作ることになり、そのストーリーを二人で作り上げていく。友情が芽生えつつもニックはハビを疑いながら潜入捜査を続けるしかない。知り合えば知り合うほどに友情が熱く濃くなっていく。映画製作の為だと、ニックはLSDを接種。そこからの二人の暴れっぷりがおもしろかった。なりきりごっこというかね。お互い映画作りのために、というかそれをするのが楽しいからやっているように見えた。この友情の育み方どっかで最近観たな~というか『RRR』だ!と思った。どっちが先だしとかじゃなく、友情を育むという共通点を見つけてなんだか嬉しくなった。


そんな中、CIAの捜査官からニックに緊急連絡。潜入捜査の話が筒抜けだったと。今すぐ逃げてと。急いで屋敷を出ようとしたところをハビに止められる。そのまま連れて行かれてしまう。ハビは「こうするしかなかった」と。私は「ここでやっとついにハビの裏の顔が…」なんて思ってたけどどうもハビの感じが悪者のその感じじゃない。この時点から私はハビに新たな疑いを持っていた。「もしかしてハビは何もしらない?CIAのことではなく、そもそもの誘拐事件のことを…」


連れて行かれた場所にはハビの娘と元妻が居た。ハビがニックの家族を自分の屋敷にこっそり呼んだのだ。ニックの中にある家族とのわだかまりが映画作りに支障をきたすと考えたハビの独断、結果の事。


ここのシーン良かった。結果的にわだかまりがすこしだけ解消したというか、やっと娘の本音が聞けたというか。解決をしたわけじゃないけど、理由がわかった。これは大きな前進だよな。娘が可愛いし、娘がお父さんのことを嫌いなわけじゃないことが分かったし、可愛いし。


ここでいとこがハビを呼び出す。そして伝える。ニックはシーンCIAの一人だと。そう、ここでわかるんだけど実は本当の犯人はハビのいとこのルーカスなんだよね。ここが超ネタバレなんだけど、序盤で気を失わされた女の子を誘拐するよう指示したのはルーカスだったんだよね。そっちだったんか~ってなったよね。うすうす気づいてたけど!うんうん。




ちょっとまって、このまま最後までストーリー書く気か?!私!


ここからはストーリー離さずに好きだったシーンだけぽんぽんと語ります。




誤解が解け協力することになった二人のカーチェイス。アクション映画好きならではのメタ行動。現実ではこうだよなというイヤミにならない展開。(実際は気絶しないよね~~みたいな)


ニック、ハビ、元妻、ガブリエラの4人でのカーチェイス。映画『60セカンズ』を彷彿とさせる見事な運転だった。


娘、そして誘拐された女の子を助ける為にルーカスの屋敷に向かう。変装をして。娘と女の子のいる地下にたどり着く。ニックはルーカスのこめかみに銃をつきつけ、そのすきに娘たちを逃がした。ここかっこ良かったな。普段のアクション映画の主人公としてのニコラスケイジならこんなことなんてことないだろうけど、この映画の主人公は俳優であるニックであり、ただの一般男性の力しかないはず。それでも娘の為に命を懸ける父としてのかっこよさ。ちょっと泣いちゃった。


ルーカスに銃を奪われ地面に倒されるニック。ここでの口上、かっこよかった~。事前に映画のはじめのほうで聞いていたのもあって、ここでそれ言うか~って感じ。粋だね。


ハビの参戦により助かるニックは、皆がまつ車に戻ってくる。そこで誘拐されていた女の子が、助けに来た人間の正体を知る。それが誘拐される前に観ていた「コンエアー」のニックケイジなんだもん。そりゃあの顔で驚くよね。その顔もまた可愛い可愛い。私はこのシーンがいちばん好きだった。女の子はきっと、というか絶対思っただろう「映画の中の人が助けにきてくれたんだ」と。このシチュエーションたまらんたまらん。言葉にできないなあ。物語を通してみてきた落ちぶれたニックの本当のかっこよさが表れたというか、ニックはやっぱり主人公であるべきなんだなと認めざるを得ないというか、ニックこそ主人公なんだ!というか。他の観た人はどんな言葉でこのシーンの感想を言っているんだろう。気になる。


そうしてなんやかんやあって、今回の出来事が映画化してその主演を本人であるニックが務めてめでたしめでたしってわけだね。最後のパディントンのシーンもよかったなあああ。娘が映画名をなんと答えるかは咄嗟に分かったよね。みんなもそうだよね。あ、(察し)ってなったよね。良い話だったなあ。


この物語を通して私が思っていたのは、これがニックが想像した未来の話で本当のニックはまだスペインに向かう飛行機の中だったとしたら…まるで映画『ネクスト』のように…。ニコラス映画好きな人もそんな心配してたんじゃないかな。私は、エンドロール流れて劇場が明るくなるまで心配してたもん。そんなオチだったらここまで世間は高評価をつけなかっただろうけどさ。



結論
ニコラス・ケイジにしか演じることの出来ないニコラス・ケイジのひとつのゴール(終わることは無い)」

これまで数々の名作を生んできたニコラスケイジだからこそ作ることが出来た作品だと思う。アクション、感動ドラマ、恋愛、コメディ、どの映画でも名作を残してきたニコラスケイジだからこそ。

けっしてCGがすごいわけじゃないのにここまで興奮できるのは、なんだか映画ってこうだな、これでいいと思い出させられた。気づかされた。うーん、思い出した。最近は新しいこと、新しいことを詰め込んだ映画が多くなってきていて、それが高評価を得てきている。この映画を観て、私が子供のころから観てきた面白い映画ってこういうのだよなと再確認できた。決して新しい物を批判しているわけじゃないよ。新しいものも大好き。言いたいのは、昔の映画も、新しい映画も、どんな映画も、みんな最高ってこと。


おわり




日常日記・おやすみのあいさつ

書きすぎた~~~~~~。簡略日記。

・桜の話
・加藤さん
・映画後 マシマシ とと と迷う
・メルカリの荷物 シール
・シマエナガ
・1分で書くシリーズ


簡略すぎだし、全てツイッター見たらわかること。まあ語ることもないので、上映後に食べた夕飯の写真を貼って終わります。おやすみなさい。さようなら



立川マシマシ

すごい味噌ラーメン

300グラム

野菜マシアブラ普通

味普通


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