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気が短くなる

 業務のひとつとして社内報(のようなもの)の文章チェックを行っている。

 あまり文章を書いてこなかったであろう部下の原稿の悲惨さに呆然とする日々で、このあたりは長年にわたって報道局に在籍してニュース原稿を書いたり添削したりしてきた経験が生きている。

 ところが、きのうは2つのミスをやらかした。

 まず。

「パフォーマンスが」という部下の原稿を「パスワードを」と直したメールを出して、「パフォーマンスを、でしょうか」と突っ込まれた。

さらに。

山のように指摘箇所が出る添削についてはまずテキストに記載、それをメールソフトにコピー&ペーストするのだが、中途半端に2回も貼ってしまった。これは「おお、いかん、いかん」と一旦ミスに気づいて見直したのに、それでもスルーしてしまったのである。

たしかに週明けのきのうは担当しているもろもろ案件が一気に押し寄せたタイミングがあり、無意識にひとつひとつの手順に焦りが出ていた。いずれも落ち着いて対処していれば防ぐことができるはずなのに、それに気づかない。

キレる老人が問題になっている。「年を取って脳が衰えると感情を抑える前頭葉の機能も低下して、歯止めが利かなくなる」ということらしい。

忙しくなると業務のあれこれを丁寧に遂行せずにミスを犯す。これもキレる老人問題と同じ作用ではないか。気が短くなってこらえ性がなくなっているのだ。

まあ、仕方がない。

「気が短くなっているぞ」ということを自覚することができているうちはそれで対処ができるのだ。それにも気づかなくなったら、それこそが本当にヤバい事態である。
(22/10/18)

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