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人生初のオフ会

 昨日は人生で初めて「オフ会」に参加した。

 ネットやSNSでつながった方とリアルに集まる「オフ会」。オンラインではなくオフラインなので、「オフ会」と呼ぶ。

 「ネットでつながった見知らぬ人に会うなんて、絶対にダメ」というのは現代の親なら一番大切な教育だろう。

 しかし今回の場合は「きっかけが読書SNS内の小コミュニティ」「ここまでのやりとりや書き込みからおかしなメンバーでないことはわかっている」「必要以上の個人情報は開示しない」「定年退職した身分なので、万が一のことがあっても会社に迷惑がかかることはないだろう」という判断だった。

 私以外に集まったのは48歳の男性と60歳の女性。上野の国立博物館の仏像展を観覧して公園内を散策(上野大仏や清水観音堂を参拝)、上野駅の三省堂をぶらぶらし(なにしろ読書好きの集まり)、神田の居酒屋で宴会となった。

 初対面なのでお互いのことは興味津々、それでも根掘り葉掘りを聞くのもはばかられるという微妙な距離感が面白い。

 私が先月まで所属していた会社のことなどには関心を持っていただいた。48歳の男性はつまり私とは干支が一回り違うことになるのだが、「子どものころからニュース番組はよく見ていたので、テレビ画面でお見かけしたような気がします」ということだった。ホントかな。

 読書SNSつながりなので、好きな作家や面白かった本の話題を存分に語り合う。「周囲の人とはここまで本の話ばかりすることはしないから、楽しいね」で意見が一致した。

 他のコミュニティ仲間についてあれこれ楽しそうに話しているので「もしかしてSNS以外からのお付き合いだったのですか?」と訪ねたが「いや、みんなここで知り合っただけです」と。それなのに外国から帰国してホテルに隔離された仲間に弁当や食事を差し入れていたというから、ちょっとびっくりである。

 トシを取るにつれて人に会うこともちょっと億劫になっている私。それでもかなり楽しい会合だった。仲間は関西方面にもいるという。「今度は京都か奈良に修学旅行しましょうね!」と盛り上がった。

 朝のジョギングなしでもきのうの歩数は1万9000歩近くに達した。先週来の疲れを上塗りしてきょうは腰がバキバキ、何年ぶりかのマッサージに行くことにした。

 ゆるゆると還暦ライフを楽しんでいきたい。
(23/10)

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