2018年以降の新国宝を整理した(その1)
私の手元に国宝に関する2冊の本があります。
1冊は新潮社とんぼの本「国宝」。
発行は1993年5月20日で、私が持っているのは12刷2005年5月30日版です。巻末に国宝の一覧があり、新たに国宝を鑑賞すると、その国宝名の上に鑑賞した年月日を記載しています。
もう1冊は、株式会社便利堂発行の「国宝辞典」第4版。
第1版の発行は1961年3月で、手元にある最新版は2019年4月20日発行の第4版です。
今回はこれらの本に記載されていない「新しく指定された国宝の整理」についてのお話しです。
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sho
日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、日本遺産、建築、町並み、旧街道、映画、日本酒、折り畳み自転車などに興味があります。京都/奈良/横浜/鎌倉/江の島などなど…。
■国宝の指定方法
国宝の指定方法は、すでに指定されている重要文化財の中から、文部科学大臣が国宝にふさわしいと思われるものについて文化審議会の意見を聞き、文化審議会が文部科学大臣に答申を行い、その後官報に掲載されることによって正式に決定されます。
しかし、上記の2冊の本のうち、新しい方の「国宝辞典」でも、掲載されているのは2017年までに指定された国宝で、2018年以降については私としても何かに記録するでもなく事実上放置していました。
ところが、国宝は年に数件新規に指定され、年数が経つうちに徐々に増えていきます。
このままでは各地の文化財を鑑賞した際に、果たして国宝に指定されているのかどうか、そして自分はそれを見たのかどうかがわからなくなると思い、今回整理することとしました。
■文化庁のホームページを確認
新らしく指定された国宝を整理するに当たり、まずは文化庁のホームページを確認します。
手順としては、
①文化庁のホームページを開き「広報・報道・おしらせ」をクリック
②「報道発表」をクリック
③年度をクリックし、ctrlキーと「F」キーを押し、出てきた検索窓に「国宝」と入力しエンターキーを押下、さらに「国宝・重要文化財の指定」をクリック(その年の指定回数が複数回あれば各回をクリック)。
④出てきたページの下の方にある「概要」(PDFファイル)をクリック
するとPDFファイルが立ち上がるので、PDFファイルをパソコンにダウンロードし、任意のフォルダに保存します。
この作業を2017年から2021年まで繰り返し、国宝指定の概要が書かれたすべてのPDFファイルをダウンロードし、任意のファイル名を設定してパソコンに保存します(下の画像)。
次の作業としては、まずは以前から鑑賞済みの国宝を記録し整理するために利用しているエクセルファイルに、新たに「新国宝」というタブを作ります。
そして、パソコンに保存したPDFファイルをひとつひとつ開き、このエクセルファイルに年月日、分類、登録名、所蔵先などを記載します。※年月日は整理の都合上文化審議会の答申年月日としました。
これで一応の整理はできたことになりますが、エクセルに記載した国宝が既に見ているのか見ていないのかの検証が必要となります。
■2018年の新指定国宝
2018年に新たに指定された国宝は①紙本著色日月四季山水図(しほんちゃくしょくじつげつさんすいず・河内長野市金剛寺)②木造千手観音立像(京都市蓮華王院本堂⇒いわゆる三十三間堂)③木造四天王立像(奈良市興福寺)④紺紙金字大宝積経巻第三十二(こんしきんじだいほうしゃくきょうかんだいさんじゅうに・京都国立博物館)⑤菅浦文書(すがうらもんじょ)及び菅浦与大浦下庄堺絵図(すがうらとおおうらしものしょうさかいえず)の5件です。
①、④、⑤については、この年東京国立博物館で開催された「新指定国宝・重要文化財展」で見ています。⑤についてはこの展示会では一部のみ展示されました。
国宝は内訳が多数ある場合があり、内訳まですべてを見るのはあまりにも大変なので、私は一部見ただけでも既見として整理しています。
②はいわゆる三十三間堂にずらりと並んだ千手観音です。国宝指定を記念して三十三間堂に各寄託先から集めたものも含めて1001軀すべてが揃う機会がありましたが、それだけのために京都に行くわけにもいきません。
とはいえ恐らく9割ぐらいは見ていると思いますので、当然既見と整理します。
問題は③です。興福寺南円堂に安置されている仏像のようですが、南円堂の内部を見たかどうかは記憶にないので、これは未見と整理します。⇒訂正:手元に2017年秋に東京国立博物館で開催された「運慶」展のパンフレットがあり、こちらに掲載されている四天王像のようなので、これは既見と整理します。
そして問題は④の玉陵です。(⇒前回未掲載のため記事追加)
玉陵(たまうどぅん)は、沖縄県那覇市にある王陵です。
私が一番最近沖縄に行ったのは今から35年くらい前のこと。当時ももちろん玉陵はあったでしょうし、もしかすると玉陵を見ているのかもしれませんが、当時は国宝など意識もしていなかったし記憶もないので、これは未見と整理します。
長くなったので(自分が疲れたので)いったん終わりにします。続きは後日ということで。
※写真の建物と根付は本文とは関係なく、国宝でもありません。
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