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リアルに「考え出すと、寝られなくなっちゃうんです」

昭和の夫婦漫才師に三球・照代がいた。定番ネタは「地下鉄の車両はどこから入れたんでしょう?それを考え出すと、ひと晩中寝られなくなっちゃうの」というものだった。

野暮を承知で解説すれば、「そのように自分にとってどうでもいい小ネタで眠れなくなるほど悩むという残念さ」がなんとも面白い訳だが、最近の私は生まれて初めてリアルに「考え出すと眠れなくなる」ことを経験している。ことの詳細はいずれここに書くことになるかもしれない。書けないかもしれない。

早番や遅番がなくなった人事異動後は、平日でも休日でも就寝時間と起床時間がほぼ固定できている。夜中にトイレに起き出すのは必ず1回。これが午前3時、4時までなら二度寝できるが、うっかり5時過ぎになると、もうこれは寝付けないまま朝を迎えてしまう。

この話をほぼ同世代の同僚としていたところ、彼は“夜間頻尿”に悩まされていると知った。「毎晩必ず3回はトイレへ行くから、なかなか熟睡できない。朝7時過ぎの最後のトイレ以降だけがぐっすり寝られる」ということだった。それはさぞかしツラいだろうと同情する。

閑話休題。

きょうも未明の午前2時に目が覚めてトイレへ。その後、悩みに悩んでいることを考えだして要点をスマホにメモしていたら、眠気がすっかり飛んでいってしまった。「スマホ画面の明かりが脳を覚醒させる」という学説を聞いたが、あーでもない、こーでもないと悶々と頭を使い、「これはしっかり認識しておこう」と考えていればやっぱり目は冴えちゃうのだから、さっさとスマホに書き込んですっきりした方がまだマシなのだ。

あーあ、ことしの師走のことはきっと死ぬまで忘れないんだろうなあ(←この文章は昨日とまったく同じです)。
(21/12/12)


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