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サッカー中継の解説っていつまでもこんなでいいの?

サッカーにほとんど関心がない私だが、「予選敗退の危機」と聞けばなんとなく見てしまうものだ。

昨夜の最終予選は地上波の中継を見ていたが、まあとにかく解説がひどい。素人の当方だけに観戦ポイントや戦術を解説していただきたいのだが、ひゃーひゃーと喧しいだけでなく、「勝つしかない」「この試合に集中を」「選手は気合が入っていますね!」など、どれも居酒屋に集まって観戦しているその辺のおやぢと大差ないレベルである。

集まってワイワイやりたいだけならこれで盛り上がるのもいいかもしれない。しかし競技としてしっかりウォッチしている方々はこんな解説に満足しているのだろうか?気になったので試合中にもリアルタイムキーワードをチェックしてみたら、やはりこの解説を揶揄するような書き込みもかなりあったようだ。

かつてはこうした“精神論ばっかり解説”は昭和のプロ野球で400勝投手だった御仁の得意技だった。巨人を中心に回っているのがビジネスモデルだった時代の巨人ファンのための中継。そんなレベルに近いものが令和のいま放送されているとは。

こうした精神論の背景にはスポーツ界(体育会系と呼んでもいい)特有の閉鎖性があるように思われてならない。さらに遡れば昭和の軍部に通底していた「気合で頑張ればなんとかなる!」が源泉か。

番組制作サイドはどう考えているのかな。そりゃあ解説者の人選などは長年のしがらみなどがある世界だろうが、あの中継でまったくよし、とスタッフ全員が思っているのか、聞いてみたいものである。
(21/10/13)


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