はるまき

Priest作品を機械翻訳を駆使し自分で翻訳しながら読んでます。天涯客、七爺、狗、殺破…

はるまき

Priest作品を機械翻訳を駆使し自分で翻訳しながら読んでます。天涯客、七爺、狗、殺破狼。いつか翻訳オタ活のススメや、魔翻訳珍プレー集をまとめたい。だいたいX(Twitter)で叫んでます。

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  • 「狗」 by Priest (翻訳)

    Priest先生の短編「狗」の翻訳読みです。 晋江文学城 無料公開分 全8章 現代サスペンス 主人公 陸翊、黎永皓(CPではありません) グロ注意

最近の記事

カメムシ飼ってみた【2/17完】

こんなnoteを書いていいのか迷いつつ。 虫が苦手な方は見ないでください。 また、私も虫が得意な方ではありません。 カメムシを飼った理由 野生生物を人工環境下で飼育するのはよくないことだと知りつつも、ひょんなことから部屋に侵入したカメムシ(カメ子)を真冬の夜空に放すのは忍びなく、ひょっとしたら幾世にもわたり互いに絡み合う因果の渦の中でこれが今生での邂逅なのかもしれないという厨二病的な理由から、飼育してみることにした。 飼育日記をnoteに書く理由 エサとかを検索してみ

    • 「狗」Ch8(完結).by Priest(翻訳)

      ・晋江文学城で無料公開されているPriest先生の非公式翻訳です。 ・誤訳、意訳あります。 ・刺激の強い内容が含まれていますので、苦手な方はご遠慮ください。 第8章  秦昭の礼儀正しさは、ある意味、異様なまでに折り紙付きだ。  「おかけください。お水もどうぞ」  秦昭は陸翊に水を出し、しばらく無表情で陳先生を見つめていたが、突然何の前触れもなく口を開いて笑う。  「で?私に何の用ですか?」  陸翊は答えず、水の入ったグラスも手に取らない。  二人は静かに対峙している。ここ

      • 「狗」Ch7.by Priest(翻訳)

        ・晋江文学城で無料公開されているPriest先生の非公式翻訳です。 ・誤訳、意訳あります。 ・刺激の強い内容が含まれていますので、苦手な方はご遠慮ください。 第7章  「黎隊長、陳萍のバスルームに残された血液、毛髪、肉片が被害者の趙暁華ものと確認され、ナイフの指紋は陳萍本人と一致しました。 また、川に捨てた遺体の入ったビニール袋から、たまたま落ちたと思われる容疑者の毛髪が見つかりました。 基本的なことは確認できました。被害者を殺し、損壊した犯人は陳萍と断定できます」  黎

        • 「狗」Ch.6 by Priest(翻訳)

          ・晋江文学城で無料公開されているPriest先生の非公式翻訳です。 ・誤訳、意訳あります。心理学的要素は原文ママです。 ・刺激の強い内容が含まれていますので、苦手な方は自衛ください。また、一部省略しています。 第6章  陸翊はしばらく陳萍の家の中をふらふらと歩いていた。  「賃貸マンションだと、タンス以外の家具は基本は移動可能で――タンスは全体の雰囲気に合わないから、おそらく大家さんか前の入居者が置いていったのかな。だとしても独身女性にしては明らかに経済レベルに合わない

        カメムシ飼ってみた【2/17完】

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        • 「狗」 by Priest (翻訳)
          8本

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          「狗」Ch.5 by Priest (翻訳)

          ・晋江文学城で無料公開されているPriest先生の非公式翻訳です。 ・誤訳、意訳あります。 ・刺激の強い内容が含まれていますので、苦手な方は自衛ください。また、一部省略しています。 第5章  一時間後、黎永皓たち一行は陳萍の家に到着した。  黎永皓は捜索令状をドアに叩きつけ、一歩下がって顎をクイと上げて合図した。  「三回ノックしても返事がなかったら蹴って開けろ」  陸翊は建物のテラスに寝そべって外を眺めていた。高層ビルとはいえこのエリアはよく緑化されており、広い敷地に

          「狗」Ch.5 by Priest (翻訳)

          「狗」Ch.4 by Priest(翻訳)

          —————————————————————————————— ※誤訳、意訳あります。 ※晋江文学城で無料公開されているP先生の作品の素人翻訳です。 ——————————————————————————————   夜を徹しての捜査にも関わらず、何も成果は得られなかった。  「趙さんにお聞きしたいことがあります」  趙家ではまだ捜査が続いている。黎永皓は趙社長邸の暖炉に寄りかかり、徹夜の顔に朝日を浴びながら訪ねた。  「昨日の午後は不在でしたが、どこにいて、誰といたか、お聞か

          「狗」Ch.4 by Priest(翻訳)

          「狗」Ch.3 by Priest(翻訳)

          「狗」 第3章  その男は、36か7歳ぐらいに見えた。髪や爪には清潔感があり、服もちゃんとサイズの合ったものを身につけている。もちろんシャツにはアイロンがかかっていて、家の中もきちんと整理整頓されている。その横に黎永皓が話していた精神科医が座っている。  「どうぞおかけください」  男は陸翊と黎永皓に言った。  「お茶をどうぞ。ああ、紹介するのを忘れていました、こちらは王先生です」  男は、温かくも冷たくもなく、まるで緻密に計算されたような、適当な微笑みを浮かべている

          「狗」Ch.3 by Priest(翻訳)

          「狗」Ch.2 by Priest(翻訳)

          「狗」第2章  警備員は黎隊長の前を歩き、陸翊はその背後からフラフラと幽霊のようについて行った。引きこもりオタクが真夜中に人探しに来たいものか。しかし残念ながら、彼のささやかな抵抗は黎永皓によって何度も無慈悲に抑圧されたのだった。  陸翊はしわがれたナスか、はたまたしょんぼりした幽霊のようになっていた。目の前の二人の話を黙って聞いていたが、ふと頭を上げたときに、たまたま街頭のカメラを見た。  もちろん、別荘のオーナーのプライバシー保護のため、自宅付近には死角がある。誰だ

          「狗」Ch.2 by Priest(翻訳)

          「狗」Ch.1 by Priest(翻訳)

          「狗」 第1章  午後10時。夜も更け、街の人通りもまばらになってきた頃。  洗面用具、洗濯しての着替えの服、折り目正しいケータリングの弁当を携えて歩く男がいた。  ウインドブレーカーはブカブカ、色もパッとしない暗い色だ。その辺に落ちてる枝のみたいにガリガリで、縁なしメガネをかけている。血色のない顔はさながら幽霊のようだ。重力がないかのように、ふらふらとした足取りで歩いている。  男が向かっていたのは警察署だった。入り口すぐ傍の受付までやってきて、携帯電話を取り出した

          「狗」Ch.1 by Priest(翻訳)

          はじめに

          Priest先生の作品が好きすぎで、自力で翻訳しています。 晋江文学城で無料公開されているうちのいくつかをUPしています。 ※誤訳している場合があります。 ※日本語版の発売やその他問題があれば削除します。

          はじめに