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ハル(黒崎晴臣)
2018年8月15日 08:58
僕の好きな詩のことを好きに語るノート第三回は、山之口貘さんです。僕は生まれだけ沖縄なのですが、そのせいで沖縄を代表する詩人の一人である貘さんに強い親近感を抱いています。それでは今回の詩を。――――――――――――「喪のある景色」 山之口貘うしろを振りむくと親である親のうしろがその親であるその親のそのまたうしろがまたその親の親であるというように親の親の親ばっかりが
2018年8月14日 02:17
僕が好きな詩について、好きなことを言うノート、二回目です。ではまず、今回の詩をどうぞ。――――――――――――「青春」 大岡信 あてどない夢の過剰が、ひとつの愛から夢をうばった。おごる心の片隅に、少女の額の傷のような裂目がある。突堤の下に投げ捨てられたまぐろの首から吹いている血煙のように、気遠くそしてなまなましく、悲しみがそこから吹きでる。ゆすれて見える街景に、いくたりか幼いころ
2018年8月12日 10:51
こんにちは。僕の好きな詩について、言いたいことを言うコーナーを始めてみます。僕にも読んでくださるかたにも新たな視点が生まれることを期待しています。それでは第一回の詩はこちら。-―――――――――「さようなら」谷川俊太郎ぼくもういかなきゃなんないすぐいかなきゃなんないどこへいくのかわからないけどさくらなみきのしたをとおっておおどおりをしんごうでわたっていつ