あとがき

 この度は、どこの馬の骨だかわからない私の作品をお手に取っていただき、誠にありがとうございます。おかげさまで2冊目を世に出すことができました。これも全て、私が日頃しているライターバイトのお給料と、その出勤がない休日に日本全国のイベントを駆けずり回った結果いただいたギャラのおかげです。

 え? 『前作をご購入してくださった方々にいただいたお金のおかげだろ』って? ええ、本来ならば絶対そうなのですが、実は前作を販売した『文学フリマ東京』での売り上げを、全部打ち上げで溶かしてしまったのです。はい、全て激旨焼肉に変わりました。
 ダメなんですよね、私。大きめのお金が入った後の金銭感覚がドクズすぎて。昔、お手伝いしたお笑いライブのギャラを、翌日競馬のラストレースに全賭けして溶かしたこともありました。勝ったら友人みんなで『焼肉トラジ』に行ける算段だったのですが、全員負けたので1皿90円のはま寿司に行ったこと、そこで注文したマグロがシャリと並行だったこと、今でもよく覚えています。
 しかし、この習慣は流石に褒められたものではないので、今後は売上金を次回作のための資金として活用することを誓います。ただし、焼肉屋へ打ち上げだけはいかせてください。頑張った後の焼肉は、やはり旨すぎるのです。

 前作の発表から半年経ったわけですが、私の生活も変化が多いものでした。まず、バイトをホテルレストランの給仕から、WEBメディアのライターにジョブチェンジいたしました。経緯としては、6月ごろ突然『なぜ私は将来に関係のないホテルバイトをしているのだろう』と思い立ったためです。まるで魔法が解けたようにバイト先へ行きたくなくなり、友人の勧めもあって少しは身になりそうなライターをすることになりました。今のバイト先は重たいものを運ばなくていいし、パンプスを履かなくていいし、シャンパンをこぼす心配がないので最高です。
 また、お笑いライブ・イベントスタッフ業もありがたいことにたくさん依頼をいただけるようになり、最近ではしょっちゅう新幹線や飛行機に乗って現場に赴き、全国のイベント会場で奔走しております。映像制作団体も1番下っ端の後輩だったはずが、気がついたら代表になっていました。理由は『メンバーの中で1番角が立たないから』だそうです。なんそれ。しかし、映像制作業はもちろん、団体主催のお笑いライブも3度成功させ、なんとか良い感じでやらせてもらっております。

 さて、今作のために多量の茶漬けを消費しましたが、自宅にはまだまだ食べきれてない茶漬けがこんもりございます。この調子でいくとあと8作は出さないといけませんので、次回作も皆様の元へお届けできるよう努めてまいります。

 最後になりましたが、この作品を作る上で装丁・デザイン・校正校閲などなど手伝ってくれた優秀なサポートメンバー、SNSでの告知に協力してくださった方々、そしてお買い上げいただいた読者の皆様に、最大の感謝と愛を。

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