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【実験】駄菓子で茶漬けをつくったら美味しい創作料理が爆誕した

先日、お世話になっている先輩作家さんから、こんなアイデアをいただいた。

「駄菓子で茶漬け作ってみたら?」

さすがアイデアの泉。お茶漬けカタギじゃ思いつかない発想である。この人もまた、お茶漬け狂になるにふさわしい方かもしれない。……いけない、某鬼に関するアニメに出てくる鬼くらい、優秀な人材をすぐこちら側へ勧誘しようとしてしまう。お前も茶漬け狂にならないか?

しかし、駄菓子で茶漬けをつくれるのか?味は濃いし、しょっぱいものも多いから具材としてなくはないのかもしれないが、曲がりなりにも『お菓子』なわけだし。
でもいける。カレー茶漬けお惣菜茶漬けと実験に実験を重ねてきた私なら確実にやれる。

『茶漬け版トリビアの種』こと私は、さっそく『おかしのまちおか』に繰り出したのだった__。


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はい、というわけで定番駄菓子を7種買ってきました。これだけ買っても500円かからないの本当すごい。

①蒲焼さん太郎

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甘辛いタレの味と歯が丈夫になりそうなほどの噛みごたえが特徴の駄菓子。板状の本体を調理ハサミでカットし、温かい緑茶を注ぐ。
ちなみに、今回も使う緑茶には少量の顆粒だしを入れた。これを注いで一番美味しい創作駄菓子茶漬けを決めていこう。

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コーティングされていた蒲焼エキスがすべて緑茶と合流し、甘辛いだしが出来上がった。だしは結構美味しいが、肝心の具材がふやふやの味無しさん太郎になってしまい、茶漬けとしてはそこまで……という印象である。あと一歩だなぁ。

②ビッグカツ

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小学生の頃、そのコスパの良さから狂ったように食べていた駄菓子。数年前、中身が魚のすり身だと知って驚愕した思い出がある。はたして偽トンカツ茶漬けみたいな感じになってくれるのだろうか?

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トンカツソースの味がだしには特に干渉しなかったが、意外と緑茶と合う。そもそもの味付けであるカレー風味もカツの中に使われているためか、注いだ緑茶によってぼやけることなくしっかりと味がする。トンカツ茶漬けには程遠いが、結構美味しいぞこれ。

③おやつカルパス

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あったら無限に食べちゃう駄菓子No.1こと『おやつカルパス』。濃い味付けは茶漬けになっても健在なのか、また食感の変化はあるのかも注目ポイントである。

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カルパスの色を見ていただくとわかると思うのだが、カルパス本体から味が消えた。ほんのりあの肉肉しい味はあるが、大半が緑茶に溶けてしまったようである。まずいわけではないが、これを駄菓子バーの〆で出したら茶碗で殴られそうである。いや、今まで作って来たものの大体がそうなんだけど。

④ポテトフライ フライドチキン味

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サクサク食感とジャンキーな味付けが魅力の逸品。4枚も入っていてお得感があるのもいいよね。

さてここで残念なお知らせだが、茶漬けにした際の写真を撮り忘れた。私にはこういうところがある。大変申し訳ありませんでした(土下座)。

4枚ともバキバキに割ってごはんの上にふりかけて緑茶を注いだのだが、予想通りポテトフライがふやふやになってフライドチキン味が流れ落ちた。フヤフやポテトはほのかに芋の味がして『炭水化物茶漬け』の文字が頭をよぎった。チキンの味もどこかへ消えてしまったし、搔っ食らうほど魅力的かと問われればそうではない。じゃあますますなんで撮り忘れたんだ私。

⑤どんどん焼

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「絶対駄菓子屋で見かけるけどあんまり買わないやつ」個人的1位。「町内会とかのお楽しみ会でもらうお菓子セットに入っている確率」も1位よね。味もうろ覚えだったので試しに1つ食べていたら最高に美味しかった。今後どんどん買っていきたい、どんどん焼だけに(激寒ギャグ)。

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緑茶を注いだときにパチパチしゅわしゅわ鳴っていてまじ茶漬け界のASMR。おかきだからあられよりも食感軽やかで美味しい!ただソース味が「え、今この瞬間流行り病罹った?」と不安になるくらい消える。緑茶に少〜し溶け出してて香る程度にソース。ていうかこれも『炭水化物茶漬け』やんけ。

⑥うまい棒 チーズ味

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ここに来て駄菓子界の帝王的存在である『うまい棒』さまにお越しいただきました。その圧倒的低価格とコーンスナック特有の食感、いつも楽しませてもらっています。今回はチーズ味で茶漬けチャレンジ。

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写真をよく見ていただくとわかると思うのだが、緑茶を当てた中央部分に穴が開き始めた。このあとどんどん溶けてゆき、体積に見合った大きさになろうとしていたのですぐに一口食べてみる。……食感、味、マッチング率、どれを取っても今ひとつであった。何かが足りない。明太子味だったら美味しかったのだろうか?いや、それでもこの味のついた霞を食う感覚は拭えないだろう。

⑦キャベツ太郎

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食べていて毎回「これのどこらへんが『キャベツ』なのか」「ソース味で丸い見た目なんだから『たこ焼き太郎』とかのほうが良いのではないか」と思ってしまう。でも大好きなので茶漬けにしてみた。

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贅沢に1袋分全部乗せてみた。バカ茶漬けの見た目になったが侮ることなかれ。これがめちゃくちゃ美味いのだ。
サクサク食感と少しふやけた食感が入り乱れ、味はあのクセになるソースの味が衰えることなく感じられる。総合的な味わいのイメージとしては、濃厚な味付けの天茶(天ぷら茶漬け)みたいな雰囲気だ。駄菓子の味を殺すことなく、緑茶と米とよく合う……この一椀で完全に私が欲していた『駄菓子茶漬け』が完成されている。


というわけで、検証結果。

創作駄菓子茶漬けを作るなら、『キャベツ太郎』!!!


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