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嗚呼、偉大なるBGM

音楽が好きだ。
ライターという職業柄、YouTubeのおすすめしてくれたプレイリストをBGMにライティングをする。
週末、たまに遠方へ行く芸人マネージャーの仕事をいただけるから、タレントと合流前のひとりでの移動中は基本的にApple Musicでお気に入りの音楽たちを聴きながら車窓を見ている。

音楽は身近な存在であり、いつも私たちの生活に彩りを与えてくれる。
ドラマなどではシーンに合わせてBGMが変わり、YouTubeでは聞いただけで『絶対にドッキリをばらすときに使う音楽だなぁ』と思うものが実際にドッキリをばらす際に使われている。しかも、共通言語のようにどのドッキリ動画にもだ。
音楽のもたらす効果とはそれほど自然かつ絶大である。つい最近、そう感じる出来事があった。

前述の芸人マネージャーの仕事をするために、新幹線に3時間乗っていたときのこと。
3時間って長いなぁ、おしりがナンみたいにぺっしゃんこになりそうだ、と価値のない空想をしながらいつものようにイヤホンを付け、Apple Musicでお気に入りプレイリストをシャッフル再生した。
すると、レミオロメンの『3月9日』が流れてきた。瞳を閉じれば藤巻氏の優しい歌声、過去を懐かしむような歌詞の織りなす世界観。右を向けば景色が流れる車窓。私の中のなにか歯車のようなものががっちり噛み合って、次の瞬間には目頭が熱くなっていた。
わかってる。全然日帰りの仕事。ちょっと朝早くから新幹線で移動してるだけ。わかっているのに、一生故郷と離れてしまうような感覚に陥ってしまったのだ。さながら上京娘の心情。「あんた、あっち行っても元気にするのよ。無事に着いたら電話してね」駅のホームでのイマジナリー母との会話をイマジンするともうダメだ。隣の人が二度見したのを肩で感じながら涙をこぼす。なんで私は東京から富山に行く仕事の途中で上京する孤独を感じているのか。全然外にでっけービルがあるぞ。

ひとしきり故郷(横浜の内陸部)とイマジナリー母を想って涙したあと、楽曲が終わった。次に流れてきたのは吉幾三の『俺ら東京さ行くだ』。一気に涙が引っ込んだ。
なんで泣いてんだ私。人は、間奏中に「ア ソレ!」「ア ヨイショ!」「そーしましょったらそーしましょうが!」とおじさんが楽しそうにする歌では泣かない。同じ上京でもちょっと野心と金欲が強すぎるし。
このように人は音楽で泣いたり涙を乾かしたりできるのである。

最後に、在宅ワーカーにおすすめのBGMを置いていきます。

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