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未経験領域、ワーケーションへの新たなチャレンジ

■コロナ禍で大きく変わった世の中

この20年間で大きく変わったことは、業界の在り方だけではなく、コロナ禍により働き方そのものに変化が必要になりました。

例えば、転職を希望する方や、採用側の双方で、多くの企業が面接をオンラインで行うようなりました。

逆を言えば、初回面談や1次面接から全て対面で選考を行う企業は、転職希望者が敬遠するようになっているのは大きな変化の一つです。

より大きな枠で考えると、オンラインビジネスが好調である一方で、ライブや飲食店などのリアルを体験する店舗型ビジネスに就いていた人たちは、苦しい状態が続いています。

こういった世界的な要因があったとしても、今までと同じような生活を送れるような環境を自分自身で作っていく必要があると思っていますし、そうした変化を問われる環境だからこそ、企業は掲げた目標や事業計画を実現していけるかを試されているように思います。

そうした現状を踏まえ、企業の就業規則や採用の在り方と改めて向き合ってみると、今まで通りの方法ではいけないと感じている人は少なくないはずです。

しかしながら、それに対して素早く手を打てているかと問われると、難しいのが現代の日本経済なのかな、と思っています。

■「はじめてのエンジニア」の始まり

ホールハートでは変化に対応すべく、『新しい働き方を創りあげる』というミッションとして掲げ、2021年より「はじめてのエンジニア」という事業を始めました。

「はじめてのエンジニア」は、エンジニアの採用に困っている企業に対して、未経験のエンジニア希望者を紹介するサービスです。 開始してから数ヶ月しか経過していませんが、この事業においては発見の連続です。

経験のある人だからこそ、企業は30%~35%の手数料を払ってでも採用したいというのが、一般的な考え方だと思っていました。

本来であれば「未経験」という領域は人材ビジネスには不向きです。 ところが、実際に着手してみると市場が驚くほどに伸び続けていることを実感しています。

■20年前の夜明け

私自身が大卒で、周囲も大卒者が多い環境で育ってきたため、恥ずかしながら高卒で就職してきた方の人生を知らないまま生きてきました。

単純計算ですが、人口が1億2千万人いるとすれば約6千万人の高卒で働いている方々がいます。 これまでの転職支援で携わってきたのは大半が大卒者で、高卒者を採用している企業との交流を持つことが本当に少なかったです。

ただ、ここ数ヶ月ではありますが、大卒者以外の何千万人といる人たちに焦点を当てると、そこに見えていなかった市場があるのではないか、と考えるようになりました。

特に、人材が不足している職種に関しては、未経験者を積極的に採用していくしか方法がありません。

そんな中で、学歴に関係なく、社会人人生を歩んでいくような道を作るために生まれたのが「はじめてのエンジニア」であり、経験者をメインに支援してきたホールハートとしては、大きな変化であり、大きな価値と言えます。

市場平均として、エンジニアは給与が高めに設定されており、リモートワークもしやすい代表的な職種です。 学歴により障壁となっていた、収入やスキルを得ることができる事実を目の当たりにしています。

面談を開始してわずか4ヶ月で、多くの採用が決定し、エンジニアを採用したくて困っている企業に、未経験者の転職が成功するという流れができつつあります。

本当にすごいことが目の前で起こっていると日々感じており、これこそが新しい働き方を創り上げていくということなんだと実感しています。

会社としては新しい挑戦ですが、既存領域で満足のいく提案ができにくくなっている状態と比較すると、2001年のエージェントが介在する転職支援領域が世の中に浸透していなかった頃から20年が経過し、何千億という市場へ成長する時と同じような、夜明け的な感覚を思い起こしています。

それを思い返すほど市場が成長している実感があり、ワクワクしています。