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[解説付]スピッツの名曲ランキング20[邦楽史]

  スピッツは1987年から活動するポップ・ロックバンドで1995年にロビンソンやアルバム「はちみつ」の大ヒット以来、数多くの大ヒットを放ち、現在でもヒットを出し続ける日本を代表するアーティストとなっており、さらに、数十年前の楽曲が複数、現在の大ヒット曲と同程度に聞かれ続けている非常に稀有なミュージシャンでもある。
 メンバーはボーカルとギターを務め、さらに全ての有名曲の作詞作曲も行う草野正宗(Masamune Kusano)、ギターの三輪テツヤ(Tetsuya Miwa)、ベースの田村明浩(Akihiro Tamura)、ドラムの﨑山龍男(Tatsuo Sakiyama)の四人である。


1位 ロビンソン (1995年5月) 440ポイント+超大人気持続ポイント


 全く何のタイアップなども無いまだスピッツがそこまで有名ではない状態で突然に大流行を起こしてオリコンの最高順位は週間4位でありながら長くヒットして最終的にCD162万枚を売り上げた特殊な楽曲で、現在でもスピッツ最大のヒットを記録しており、ダウンロードではシングルトラックが50万以上、着うたフルが25万以上、pc配信が10万以上、合計85万以上も購入された。
 さらにストリーミングは1億回を突破、YouTubeは1.7億回を突破しており、現在でもかなり高い人気を保ち続けているといえ、歌詞は難解で意味には諸説があり確定しないが著名な説として彼女の後追い自殺を描いたとするものがある。

購入:245万以上 再生:2.5億以上

2位 チェリー (1996年4月) 425ポイント+超大人気持続ポイント


 この楽曲はロビンソンの大ヒットの後に発表され何のタイアップなどが無いままでそれと同等に大ヒット、発売から一ヶ月後に週間一位を記録し、最終的にCD161万枚を売り上げ、その後にはダウンロードでもシングルトラックが75万以上、着うたフルが25万以上、pc配信が25万以上、合計125万以上が購入された。
 さらにストリーミングは1億以上、YouTubeも1.1億以上再生され、2020年代現在でもカラオケのダムとジョイサウンドの双方で10位から20位に常に留まっているなど現在でもミリオンヒット時代の大きな人気を保持しており、ここまで年代を超えて認知され続けた楽曲はロビンソンなど含め数えられるほどしか存在しない。
 曲自体は様々な解釈が可能であるが初恋を懐かしむ歌なのではないかとされている。

購入:285万以上 再生:2億回以上

3位 空も飛べるはず(1994年4月) 380ポイント+超大人気持続ポイント


 元はドラマ主題歌の依頼を受けたが結局採用されなかった楽曲を発売したもので、発売時は大きなヒットはしなかったが、全く別のドラマ『白線流し』の主題歌に採用されたことでブレイクし、CD148万枚を売り上げる大ヒットを記録、自身初のオリコン一位を記録し、ダウンロードはシングルトラックが75万以上、PC配信が25万以上、着うたフルも25万以上、合計125万以上を売上げた。
 ストリーミングも5000万回以上、YouTubeも約1億回再生されるなど現在でも大きな人気を持ち、曲自体はドラマとのタイアップとして作られたこともあり非常にストレートなラブソングで、『白線流し』の影響で卒業ソングの代表格にも数えられる。

購入:270万以上 再生:1.5億回以上

4位 楓 (1998年7月) 150ポイント+超大人気持続ポイント+人気増加ポイント


 アルバムからシングルカットされたシングルで、CD売上は14万枚と特に売れているわけではなく、ダウンロードでは10万枚以上を突破している程度であるが、ストリーミングは1億回を突破し、YouTubeでも約8000万回を記録しているなど人気が現代になるほどに大名曲としての地位を確立していった歌うたいのバラッドやOne more time, One more chance、糸、メロディー、ルージュの伝言などと同じような非常に珍しい楽曲である。
 この楽曲は21世紀でも度々、ドラマの挿入歌として用いられており、曲自体は恋人と別れた失恋ソングや恋人が亡くなったバラードのようなものと思われるが詩的で明確ではない。

購入:24万以上 再生:1.7億以上

5位 春の歌 (2005年4月) 80ポイント+大人気持続+人気増加ポイント


 アルバム『スーベニア』の一曲目の楽曲でアクエリアスとのタイアップでシングルカットされたがそのCDは7万枚とそこまで売れなかったが、ダウンロードは10万以上、ストリーミングは5000万回以上、YouTubeは4000万回程度再生されているなど楓と同様に現代に人気が加速していると言え、曲自体はタイトル通り春の新たな始まりや、歌詞に繰り返し現れる愛と希望を描いたものであると思われる。

購入:17万以上 再生:9000万回以上

6位 美しい鰭 (2023年4月) 150ポイント


 大ヒットアニメ映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の主題歌で、CD時代が完全に終わっていたため、ストリーミングがメインでそこでは約半年で再生数2億回を突破する大ヒットを記録、その他、YouTubeでは約3000万回、ダウンロードは10万以上となっており、CD時代のミリオンヒットと同等の大ヒット曲であると言え、曲の内容は映画のメインとなっていた登場人物灰原哀のキャラクターソングのようなものであると考えられる。

購入:10万以上 再生:2億回以上

7位 魔法のコトバ (2006年7月) 30ポイント+大人気持続+人気増加ポイント


 映画『ハチミツとクローバー』の主題歌でCD売上は11万枚とCDはそこまでの大ヒット曲ではなかったが、ダウンロードは着うたフルとPC配信でそれぞれ10万以上、つまり合計20万以上が購入され、さらにYouTubeは約3000万回再生、カラオケなどで上記の曲に次ぐ人気を持っているなど現在でも大きな人気を持つ楽曲であり、曲自体はアルバムのコンセプト的に片想いを描いたものであると思われる。

購入:30万以上

8位 渚 (1996年9月) 90ポイント+人気持続ポイント


 ポッキーのCMソングで、CDは83万枚の大ヒットを記録、ダウンロードは10万枚以上で、YouTubeは約2000万回再生となっており、現在でもある程度の人気がある楽曲で、草野正宗本人が自画自賛したスピッツの最高傑作とされる楽曲の一つで、代表的な夏のラブソングの一つとなっている。

購入:90万以上

9位 君が思い出になる前に (1993年10月) 12ポイント+人気持続+人気増加ポイント


 テレ東の情報番組のテーマソングとして用いられていた楽曲で、当時はロビンソンの大ブレイク以前であったため、この楽曲がスピッツ初のヒット曲となり、初めてのオリコンチャート入りやCD売上10万枚を達成、その後、現在までスピッツの中でも人気の楽曲であり続け、公式YouTube動画は約2000万回を達成しており、歌の内容は死別を歌ったものとされる。

購入:12万

10位 涙がキラリ☆ (1995年7月) 100ポイント


 ロビンソンが歴史的大ヒットを遂げているその時期に出され、オリコン週間2位を記録、最終的に98万枚を売り上げる大ヒットを記録し、カウントダウンTVや世界ウルルン滞在期などのテーマに用いられ、曲のテーマは七夕の恋人であるとされる。

購入:98万

11位 スターゲイザー (2004年1月) 35ポイント+人気持続ポイント


 恋愛バラエティ番組『あいのり』の主題歌として作成された楽曲で、CDは24万枚、ダウンロードは10万枚以上を売り上げ、YouTubeの公式動画は1000万回を突破しているなど現在でもある程度の人気があるラブソングである。

購入:35万以上


12位 優しいあの子 (2019年6月) 70ポイント


 朝ドラ『なつぞら』の主題歌でオリコン週間2位を記録、ダウンロードでは10万枚以上を売り、ストリーミングでは5000万回以上、YouTubeでは2000万回以上再生されるなどスピッツとしては大ヒットではないがヒット曲であり、内容は優しいあの子と呼ばれる人物を想う歌となっている。

購入:10万以上 再生:7000万回以上

13位 運命の人 (1997年11月) 30ポイント+人気持続ポイント


 映画『月光の囁き』の主題歌でその後もバラエティやドラマに使用され、CDは28万枚を売り上げ、YouTubeでは1000万回以上再生されており、現在でも人気があるといえ、サウンド的にはブレイクビーツを取り入れるなど新しい要素が取り入れられており、歌詞は意味深だがラブソングである。

購入:28万

14位 愛のしるし (1999年3月) 40ポイント+人気持続ポイント


 40万枚近くを売り上げてヒットしたPuffyへの提供曲をアルバムでセルフカバーした楽曲で、YouTubeではスピッツのバージョンがPuffyよりも数倍多く、また、Puffyのファーストテイクも合わせると2000万近く再生されており、双方の人気が現在でも高いことがわかる。

15位 スパイダー (1994年10月) --ポイント


 アルバム『空の飛び方』の楽曲で人気が高まり一応シングルとして売られたこともあったが売れてはおらず、それでも現在でも高い人気を持っている楽曲で、ポップでポジティブな曲を目標に作成されたとされる。

16位 青い車 (1994年7月) --ポイント


 日本を代表する楽曲の一つとなっている空も飛べるはずと同時期にレコーディングされた楽曲で、特にヒットもしていないが、ファンからの人気は非常に高くスピッツを代表する曲の一つとも言え、歌詞の内容については心中の歌であるという説が流布しているが実際のところ不明である。

17位 愛の言葉 (1995年9月) --ポイント


 約170万枚を売り上げた超大ヒットアルバム『ハチミツ』の人気曲で、リカットなどは特にされなかったがミュージックビデオが制作されてYouTubeでも1000万回を大きく超えて再生されており、また、2014年にはドラマ『あすなろ三三七拍子』の主題歌として用いられた。

18位 スカーレット (1997年1月) 60ポイント


 日曜劇場『メロディ』の主題歌でCD60万枚を売り上げるヒットを記録、草野正宗自身が渚と並んで高く評価しているスピッツの最高傑作の一つであるとされ、内容はラブソングであろうと思われる。

購入:60万

19位 遥か (2001年5月) 30ポイント+人気持続ポイント


 日曜劇場『Love Story』の主題歌で31万枚のCDを売り上げてオリコン三位を記録、YouTubeの公式動画の再生回数は1500万回に近づいており、現在でもある程度人気がある。

購入:31万

20位 正夢 (2004年11月) --ポイント


 ドラマ『めだか』の主題歌でCDは14万枚の売上げであったが、YouTubeで約2000万回再生されているなど現在でもある程度の人気があり、内容は失恋ソングのようなものとする考察が多い。









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