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2021/06/04 ポンポさんをみったぞ〜!!!

 この作品でもTwitterでも何度か紹介している僕の大好きである「映画大好きポンポさん」という作品の劇場版を観てきました。ポンポさんが最高という事は分かりきっていることなので2,3踏み込んだ感想を言いたいと思います。

 元々ポンポさんという作品は群像劇的な描き方をされておりました。しかし、映画に落とし込むにあたって、ジーンくんというキャラクターにスポットライトを当てている印象を強く受けました。
 劇中でも説明がありましたが、視点がアヤフヤな状態ではアヤフヤな作品になるがそこを定める事でわかり易い作品になると。そこにアプローチをするためですね。

 今回の映像化にあたって原作では登場しない、アランという新キャラや、主人公を魅力的に魅せるための新エピソードが新たに追加されています。
 そもそもこの作品、いわゆる「おれつえ〜」にカテゴライズされる作品だと思われます。しかしキャラクターの言動や行動によって、「強さ」の信頼性や信憑性が読者にも伝わるような構成になっていました。そして劇場版では更に説得力を強固のものにするための先程のアプローチが綺麗に合致したことによって相乗効果がうまれていました。

 もちろん映画なので映像作品としても素晴らしい。期待を超えてとても美しかったです。

ツイートをみてもらえると分かるように、光の効果を丁寧に美術に表れていると思います。

 キャラクターデザインに関しては、ポンポさんというデフォルメにかなり振り切ったキャラクターや、リアリティのあるペータゼンという大分振り幅が大きいイラストになっています。その違和感を効果的作用させて、背景やストーリーのリアリティに反映されている気がします。

 少しネタバレですがこの物語終焉はハッピーエンドです。しかし幸せに至るまでの説得力はとてつもなく、説得力があるからこその破壊力はカタルシスを生みます。

 クリエイターというには烏滸がましいですが、生み出す者としてこの作品は大きい指針になる筈なので……皆さんに観て貰ってもっともっと大きな作品になってくれる事を願います。いちファンとして……

ここまで読んでくれてありがとうございます。何度も原作のリンクを貼りましたがもう一度貼らせたもらいます。これを読んで少しでも面白いと思ってくれた方は近くの上映劇場にお願いいたします。



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