もしもあの名作漫画がウィズコロナだったら…
年明けそうそう、仕事はじめそうそう、涙そうそう。いきなりの緊急事態宣言発出だってばよ。
あけおめ~!なんて軽薄に言ってるだけで冷ややかな目で見られる世界。それがウィズコロナ。咳払いひとつでうしろ指さされてしまう世界。それがウィズコロナ。くしゃみなんかしようものなら…こうなるともう、おちおちどこかで噂されることすら迷惑になる。それがウィズコロナ。
いまぼくはくしゃみと書きました。そしてふとあることをおもった。
もしハクション大魔王がこの世に存在したならば。たいそう肩身が狭かったのではないか。さぞかし出番も少なくなってしまったのではないか。カンちゃんなんて近所の鼻つまみ者(あ、上手い!)扱いされちまうよ。
そこまで妄想して、じゃ、あの漫画はどうなる?この漫画は?と、どんどんわくわくしてきたのでメモってみました。ウィズコロナの世界であの名作漫画はいったいどうなってしまうのか?いってみよう!
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サラリーマン金太郎・リモートワーク編
これはつらい。ひさしぶりにキレちまっても屋上にいけない。
もちろんジャルダンの美鈴ママもマウスガードで感染対策バッチリだけど、魅力は半減するわけ。伊郷さんの日本拳法もソーシャルディスタンスの前では無用の長物という体たらくぶり。
コロナに足元をすくわれてヤマト建設は大きく損失を出し、金ちゃんはリストラ対象に。鉛筆削りが上手いだけでは世の中渡っていけないんですね。
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リモワ島耕作
絶世のモテ男、島耕作のラブロマンス(死語)もZoom越しではいまひとつ不発。それどころかPCの画面の向こうでネクタイにハサミを入れた今野を殴ることもできない中沢部長など、現実社会よりもストレスフル。
唯一の救いは樫村。リモートワークだけにフィリピンでテロリストからの銃撃を受けることもなく、なおかつLGBTが市民権を得る世界の到来だ。よって主役は島から樫村に変更ですね。課長 樫村健三の爆誕です。
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闇金ウシジマくん・オンラインくん
カウカウファイナンスにとっては商売上がったりですよ。だって返済できない客を柄崎や加納、高田、マサルで囲った瞬間、どこからともなくあらわれた小池百合子都知事によって「密です」って言われちゃうんだから。
とにかく囲めない。取り立てもTemsとかZoomだから圧倒的迫力不足。ただコロナ不況で客だけは増えるというね。貸しても返ってこないカリパクが横行するデストピア。
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包丁人味平・デリバリー勝負!
どんなコロナ禍でも旨い料理を食べたい人はいなくならないんだいっ!とかなんとかいって包丁を握り続ける味平。そんな味平のもとに訪れたのはカレー戦争からいつの間にか姿を消していたマイク・赤木。
マイクは秘策としてUberEatsを提案するも「そんなのはとっくにやってらぁ」と蹴散らされることに。すでに梨花さん率いる暴走族『ブラックシャーク団』が運び屋をかってでていたのだった!
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スラムダンク無観客試合編
観客席からの応援のない試合ほど味気ないものもない。晴子ちゃんも洋平も高宮も大楠もチュウもいない。「炎の男 三っちゃん」の応援旗を号泣しながら振る堀田番長もいない。流川楓親衛隊もいないぞ。
もちろん桂剥きをするビッグジュンこと魚住もいなければ、バスケ狂のテツ・沢北(沢北哲治)だっていやしない。どうですか、そんなスラムダンク読みたいですか?爺はいささか疲れたわ。
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ほかにも『バクマンYouTuber編』とか『サザエさん・卓袱台にアクリル板の巻』とか『タイガー不織布マスク』とかおもいついたけどキリがないのでこのへんで。こういう一銭にもならないことを考えているときがいちばんしあわせなんですね、ぼく。
そういう意味ではリモートワーク率高めになるこの先一ヶ月は妄想しがいがあるってもんですよ。みなさんも家の中にこもらざるを得ない不自由さを解消すべく、妄想の翼を広げて旅に出てみてはいかがでしょうか?
最後に旅といえばこの曲、というのを貼ってみます。
この曲が好きすぎて、正確にいうとこのベーシストが好きすぎて、こんど一本コラムでも書いてみようかなとおもうほどです。おもうだけです。
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