見出し画像

サステナビリティ・アンバサダー レポート Vol.01 今話題のコンポストって?? サステナブルな地域作りを行う農園を視察してきました!|社内報 HAKUTEN COLOR

画像1

※この記事は、過去に社内公開した内容を、note用に再編集したものです。

▼サステナビリティ・アンバサダー キックオフ編の記事はこちら
https://note.com/hakuten_corp/n/ncb8805b2f77a

生ごみで野菜を作る?? 私たちが訪れた鴨志田農園とは・・・

 今回訪れたのは東京都三鷹市にある鴨志田農園さん。「どういう野菜をつくるか=どういう社会をつくるか」という考えのもと、地域の資源を利用して自家製堆肥をつくり、野菜を栽培しています。近隣住民の方々から生ごみを回収できるBOXを設置したり、近くの工事現場から赤土を貰ってくるなど、ただ堆肥を作るだけでなく、地域を巻き込みながら活動されています。

 世界でも大きな問題になっているフードロスの活用方法を検討するために、生ごみを堆肥化している鴨志田農園さんに訪問して、お話を伺いました。

当日のプログラム ~学び、収穫し、おいしく食べる~

視察メンバー:木島さん、桑名さん、白川さん、広瀬さん、真﨑さん、濱田さん、橋本(アンバサダー)、藤原(アンバサダー)

1. イントロダクション

 まずは鴨志田農園園主で、コンポストアドバイザーとして活動されている鴨志田純さんから、そもそも「資源を堆肥化する」とはどういうことなのかをスライドで説明していただきました。堆肥化(コンポスト化とも呼ばれる)とは、動物の排泄物、生ごみ、落ち葉などの有機性資源を分解・発酵させ、有機肥料をつくることをいいます。

 堆肥作りはこのような材料を調達するところから始まります。時には鴨志田さん自身が近隣を巡り、材料にできそうな場所を見つけてはその場所の管理者に直接材料をもらえないか交渉することもあったそう。とても時間のかかる作業ですが、そういった活動を積み上げることで、堆肥作りの活動による「地域資源のサイクル」が生み出されます。

 資源の活用できるというメリットにとどまらず、それによって地域の人や資源の繋がりを作りあげられる様子はとても印象的でした。

2. 農園内を見学

 堆肥化の基本を教えていただいた後は、実際に生ごみなどを堆肥化させる工程を見学させていただきました。全く生ごみの臭いはなくさらさらとした土で、鴨志田さんによると生ごみの種類(肉や野菜)によって野菜の味を変化させる力があるそうです。

 皆で生ごみたい肥で作られた人参を収穫し試食…!野菜多めに作られた堆肥だったので、後味がさわやかで食べやすく、おいしい人参でした。

画像2

3. 野菜をみんなで収穫

 農園で栽培されている野菜を収穫させていただきました。持ち帰る際には鴨志田さんのご家族が作られた、鴨志田農園野菜を使用したオリジナルレシピも一緒にいただきました。博展メンバーでは「ニンニクを丸ごと使った炊き込みご飯」が一番人気でした!

画像3

画像4

特に印象に残っているポイントについて

藤原「堆肥で野菜の味をデザインする」

画像5

 前述の通り、使う堆肥によって野菜の味が変わるということを知り、視察メンバーは興味津々でした。実際その場で収穫して食べたニンジンは今まで食べたことのない香ばしい味で(この時のニンジンは野菜の生ごみから作った堆肥で作られたものでした)、育てる土の大切さを実感しました。

 コンポスト化を行う上で大切なのは、まずはその場所の資源をしっかり調べること。この調査を怠ると、足りないものを別の場所から仕入れることになってしまいます。新たなものを使ってしまっては、費用やエネルギーがかかってしまう。こういったことを防ぐためにきっちり調査することで、資源循環型社会に貢献し、かつ、その土地がもつ材料が野菜の味の個性を生むことに繋がっていくのだなと感じました。

 その地域の土であれ、商業施設であれ、「その堆肥でしか作れない味」と言われると食べてみたくなりますよね!

橋本「地域連携の強さ」

画像6

 特に印象の残っていることは、地域連携の強さです。サステナブルについて学んでいくと、一つの企業や団体だけでは成り立たたず、周りと一緒に連携しながら循環していくことが重要だということが分かりました。

 鴨志田農園さんは、まさにそれを実行していて、生ごみ堆肥の他にも近くの幼稚園と連携し、幼稚園児たちが野菜を育てお弁当をつくり地域の人々に販売し、その収益で卒園旅行に行くという話も伺いました。サステナブルな取り組みは、環境に優しいだけでなく人と人との繋がりも強めてくれる取り組みであるということが今回最も大きな気づきでした。

 サステナブルというと「エコ」というイメージが強くなりがちですが、「循環させること」を意味し、人々の繋がりも強くなるということだと思いました。

今回の体験が今後の仕事や日常でどう活きるか?

 今回のプログラムを通して、まずは目の前の問題を知ることが大切で、それを解決するためには周囲と連携が不可欠だということが分かりました。

 そのため、実際の博展のプロジェクトにおいては、ただ一時的な解決策の提案をするのではなく、クライアントを巻き込み未来の新しいプロジェクトの在り方をともに模索していくという意識が大切だと思います。

 まずはイベント什器ひとつから、長期的な視点を入れて提案できるといいですね!

 今後も、アンバサダーによる様々なレポートをHAKUTEN COLORへ投稿していきます。ぜひご期待ください!

この記事が参加している募集

オープン社内報

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!